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コーラ職人コーラ小林の「日本を、飲む。」第12話。「高知・佐川町のカワラケツメイ」

全ての旅には物語がある。

今回は高知県の佐川町へ。

もともと、毎年イヨシラムコーラフェスというイヨシコーラとラムのカクテルイベントを全国で行っているのだが、高知県の「Bar Bitter Fruit」さんが、イヨシコーラのラムカクテルを日本で一番販売されたことから御礼に高知に伺ったのだ。

そのタイミングで高知の薬草を調査していたところ、マメ科の植物の「カワラケツメイ」を佐川町のお茶農家の岡林製茶の岡林さんがカワラケツメイも育てていることがわかり、町役場経由で連絡を取らせていただき、当日伺うことになった。

カワラケツメイ

当日は岡林さんに畑を案内いただき、カワラケツメイだけではなく、同じマメ科のケツメイシ、ハブソウも近くに植わっており、その場で味見をする。姿形は似ておれど、苦味や味にかなりの違いがある。

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加工場


加工場での煎りを体験させていただいたのち、岡林さんの自宅に戻り、なんとご用意いただいたお弁当を一緒に食べながら、岡林さんのお話を聞く。実はもともと岡林さんは京大の工学部で飛行機など機械を学ばれていたそう。だが、家庭の事情で故郷に帰り、家業のお茶農家を継ぐことになったそうだ。

その後も僕の話や岡林さんの人生の話を伺い、多くの学びを得てカワラケツメイとともに東京への旅路に着く。

全ての旅には物語があり、その中心には人がいる、そう感じた旅だった。

日本を、飲む。高知・佐川町のカワラケツメイ

さて、今回のカワラケツメイであるが焙煎時にはえも言われぬ非常に良い焙煎香がした。
そして工房でカワラケツメイを粉砕している時にもその芳醇な香りが工房内に広がった。今回も数量限りではありますが、ぜひ味わってください。

P.S.
 実は佐川町はあの牧野富太郎博士の生誕の地であり、不思議な縁を感じた。