ココ・シャネルの真髄

不可思議な規制で、都内の博物館や美術館は休館継続、しかし、私設ミュージアムは開館しているので、銀座のシャネルまで。

MIROIRS - Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか

『約束のネバーランド』の作者お二人とシャネルのコラボ。

シャネル社というよりも、創設者であるココ・シャネルの生き方にインスパイヤされたオリジナルの3つのストーリーが、ココ・シャネルの写真、関連する人の写真やイラスト、そして、CHANELNo.5の香りとともに楽しめるエキシビションです。

まず驚くのが、CHANELNo.5の香り。
マリリン・モンローが寝る時に「着て」寝ていることから有名になりましたが、多分嗅いだことがない人がイメージしているよりも、女性的ではなくさっぱりしている。

そう、今のCHANELのイメージは、ココ・シャネルのスタート地点とは、多少離れてしまっているところがあると思う。もちろん、エスプリは生きているけれど。

それがよくわかるのが、3つ目のストーリー「カラス」。
とてもシャネルの精神とリンクする作品で、良かったと思う。

有名なシャネルスーツ、今では「the 女子力!」というイメージがあるけれど、元々シャネルは、女性らしさに異議申し立てをしてあのシャネルスーツを作った。
コルセットからの脱却、ジャージーのドレス。

動きやすさは精神的自由につながる。
今のような「the女子力」的なニュアンスは、実はシャネルスーツにそぐわない。もっと、ハンサムで力強いもの。

そろそろ、それを取り戻してもいい頃合いかも知れない。
白井さんと出水さんも、そんなことを考たのかもしれない。
そんな風に感じたエキシビションでした。

お土産にはCHANEL No.5。
無料で見学できるので、お近くの方はぜひ。

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