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マーケティングが、単なるプロモーションに終始しないために大切なこと。

マーケッターの足立光さんの講演時の言葉が非常にわかりやすかったのでまとめてみました。一部、言葉の省略や筆者の補足、意見も入っていますので、正確内容は上記原文をご確認ください。※本文章の内容の責任はすべて筆者に在します。

マーケットという言葉の定義

まずマーケティングとは何かについて述べられた定義は下記の通り

  1. 人の心を動かし、行動を変えるための「アクション」

  2. ビジネスの成功のためのプロデューサー的「立場」

  3. 成功の継続のための仕組みつくりの「方法」

つまりまとめると、マーケティングとは、
あるビジネスの成功のため、プロデューサー的立場で、
人の心を動かし行動させ続け、それが継続する仕組みを作ること。

なのかと理解しました。

マーケティングの重要なポイント

次に、各項目について見ていきます。

1、人心を動かし、行動を変える「アクション」

これを行うためには、常に誰のために行うか(誰の心を動かすか)が重要とされています。
もちろん一人でも多くの人をターゲットしていくことがより大きなビジネスの成功にはつながりますが、コアターゲットを明確にしないとすべてのアイデアや施策が薄まってしまう、ということでしょう。

2、ビジネス成功へのプロデューサー的「立場」

マーケティングというとイメージとして出来上がった商品をどう「売っていくか」を考えることと思いがち。しかし実際にはそうではなく、どこに、誰に(place)、なにを(product)、いくらで(price)、どう(promo-tion)売るかまでのすべてを考えるのがマーケティング。この4Pはどのマーケティングの教科書にもあるのに、実際できている組織は少ない。
どう売るかだけではプロモーションになる。世の中の組織で、マーケティング部=プロモーション部になっているところも多い。
上記の通り、マーケティングはすべてをコントロールする必要がある。つまり、単なる販促ではなくて、経営企画的役割を持つ。そのため、マーケティングが正確に機能している組織は、マーケティング部署が経営企画+販促をつかさどっている。

3、成功継続のための仕組み作りの「方法」

具体的なアイデアを集め、集約、検証の上で経営戦略、戦術に落とし込む仕組みを作ることが、マーケティングの成功=ビジネスの成功となる。
2にもある通り、経営側がしっかりとマーケティングの重要性と役割を理解し、主体的に取り組まない組織は、成功(課題解決・事業成長)が難しい。

感想・まとめ

自身も組織を運営する立場で考えると、足立さんの意見の最重要ポイントは、マーケティングは単に営業行為、販促行為ではなく、事業活動そのものだということである。
ここを経営者が認識せず、組織のメンバー任せにしてしまうと事業の成功は遠ざかる。また同様にいくつかの部署に権限を分け、それぞれのベクトルが分かれてしまうとマーケティング行為の一貫性が失われこれもまた失敗につながる。(商品開発部、広告宣伝部、営業部などの覇権争い)
実務については部署に分けてもよいが、少なくとも意思決定は経営側の一貫した意志表示と権限管理が必要である。

その他、勉強になった点としては、
・ターゲットを幅広く設定してしまうことで、結局、戦略・施策が薄まったインパクトに欠けたものになってしまうこと。
・いきなり戦略から考えるのではなく、まずは具体的なアイデア出しから初めて、アイデア→集約→検証→戦略→施策、という風に考えていくこと。
・プロデューサーは外部の人材ではなく、内部人材であるべきこと。最後に責任をとれない立場の人には統括はできないから。

以上


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