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DXにおいて発注側が身につけるべきスキルとは? ー前編ー

こんにちは。Co-Liftのミドリです。

以前のnoteにて、DXにおいては発注側のスキルセットやマインドセットを変革する必要があることをお伝えしました。

デジタルサービス開発には終わりがありません。
そのサービスが終わらない限りは、継続的にサービス改善し続けていくのです。



話は逸れますが、


私、セブンイレブンの豆大福が大好物でして。

まめでーふく

ゴロゴロした豆の配分、あんこの甘さ、餅のモチモチ感(当たり前だろ)のハーモニーったら・・・



いつも



「これが至極!!!!サイコーーー!!!」



と思いながら食べてるんですが、よくよくパッケージ裏見ると、たまにカロリーとか成分表示が変わってたりするんですよ。



思いましたよね。



「あ、オープンエンドだ」


って。



オープンエンドについて詳しく知りたい方はこちら。要は、オープンエンド=「ゴールのない課題」です。

豆大福も継続的にプロダクト改善しているんだなって思うと感慨深くありませんか?愛おしくさえ感じませんか?

誰かに聞かれる前に先に答えておきますと、断然、粒あん派です。


さて。

皆さんに豆大福が食べたくなる呪いをかけたところで、
話をDXに戻しましょうか。


DXに求められるビジネスサイドのスキルとは?

まずは全体感を抑えましょう。


DXを推進するにあたって、ビジネスサイドが身に付けなければならないのは「やりたいコト」を「つくりたいモノ」に翻訳するスキルであるとCo-Liftは考えています。

「やりたいコト」を「つくりたいモノ」に翻訳するスキル


「やりたいコト」を「つくりたいモノ」に翻訳するスキルとは?

「やりたいコト」を「つくりたいモノ」に翻訳するスキルというと、勘の良いビジネスマンはこう思うのではないでしょうか。


「つまり、ポンチ絵が描けるかどうかってことだよね?」と。


例えば、「自社ECサイトの閲覧・購入データをもとに、適切なチャネルでユーザーにアプリのプッシュ通知を送りたい」時、こんなポンチ絵描いていませんか?

これ↑をポンチ絵といいます


私もこういうの描いたことあります。

パワポでチョチョイと。



でも、実はこれでは不十分なんです。


なんでかっていうと、きちんと「モノ」を開発するために考えなくてはならない論点が抜け漏れまくっているからです。


どのくらいダメかっていうと、


モザイクのかかった顔写真を渡して「似顔絵を描いてくれ」って言ってるようなもんです。


顔よりも裏返しのランチョンマットが気になる



ついでに言うと、それで出来上がった似顔絵を「似てない!」「似てないからお金払わない!」とか言ったら、大問題ですよね。そういうことです。



ポンチ絵だけでは抜けもれる論点たち

さて。上記の1to1マーケティングの例だと、どのような論点が抜け落ちているでしょうか?


ポンチ絵だけでは抜けもれる論点たち

例えば、右上の”統合マーケティング・データベース”。


・閲覧履歴って、どのような情報をどうやって取るんでしょう?

・閲覧履歴と購買履歴は同じシステムから取れるんですか?
・別々だとしたら、どうやってデータ統合するんですか?

・このデータを扱うのって、誰がどうやって扱うんですか?


お次はMA/CRMツール


・パーソナライズされた最適な情報と言っているけれども、コンテンツはどうやって準備するんですかね?

・いつ、誰に、どんなチャネルで、どんなコンテンツを、どうやって配信したいんですか?

・頻度はどのくらいですか?効果測定はどうやるんですか?


まだまだ続くよ!


・パーソナライズということですが、1to1の配信のみでセグメント配信は不要なんですか?

・そもそも最適ってなんですか?誰がどう定義するんですか?その定義は可変ですか?

・情報ってどこにあるんですか?どう送るんですか?



そう。


軽く挙げただけでも嫌になるほど、決めなくてはならない論点がたくさんあるんです。

しかも、この論点が実はサービスを作る上で非常に重要な論点ばかりで、サービスの根幹を決めうるものだとしたら。「細かいことは開発ベンダーが決める」なんて悠長なこと言ってる場合ではなかったりするのでご注意を。


最低限必要なコトの表現

さきほど、DXを推進するにあたってビジネスサイドが身に付けなければならないのは「やりたいコト」を「つくりたいモノ」に翻訳するスキルであると言いました。


では、具体的にはどのようなスキルが必要なのでしょうか。


端的に言うと、システム開発にあたって必要となる重要論点を書き下せるスキルです。


先ほどの1to1マーケティングで考えると、この粒度でのシステム構成図が書けると良いでしょう。


求められるシステム構成図


ポイントとなるのはIPO

このシステム構成図を見ると、「いや…これは無理だわ」と思われる方も多いかもしれません。


でもポイントを追っていけば、実はそんなに難しいことではありません。


ポイントとなるのは、I P Oです。

Initial Public Offering(新規公開株)ではありませんよ!


ここでは

Input Process Output です。


IPO


このIPOを使って、やるべきステップは3つ。

ステップ1:やりたいコト全体をIPOで捉えなおす
ステップ2:Pを小さな動詞に分解していく
ステップ3:PとPの間のインターフェースを決める

Co-Lift研修より抜粋


この3ステップの詳細は、長かったので次のnoteで触れたいと思います。

もしよろしれば次のnoteもご覧ください!!


年の瀬のお忙しい中、読んでくださいまして本当にありがとうございます。


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