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【必見!!!】リアルとバーチャルが交錯したdoublet(ダブレット) 2022-23年秋冬コレクション!

1.最初に


毎シーズン独自の世界観と豊かな多様性で見る者を圧倒する凄まじいショーを披露しているdoublet。その中でも一際異彩を放つのが今回の「2022-23年秋冬コレクション」。
そんなdoublet2022-23年秋冬コレクションの魅力・素晴らしさを是非皆さんに知ってもらいたいので、その魅力・素晴らしさを発信していこうと思います!最後まで読んでいただければ幸いです!

2.「THIS IS ME(これが私です)」。


今回のコレクションの出発点となっているのは、昨年行なわれた東京パラリンピック。デザイナーである井野将之氏は、パラリンピックに感動し、ブランドのメインテーマである多様性について改めて考えるきっかけになったとのこと。

“多様”であることを誰も気にしないことこそが本当の“多様性”ではないか。という想いが込められた今回のコレクションのテーマは「THIS IS ME(これが私です)」。
アイテムはテーマに即したようなアイテムが多く、既存の洋服を解体再構築して製作されており、圧倒的な存在感と個性を放っています。素材には伸縮性に富んだ伝統的な有松絞りが使用されているものが多く、既存の洋服がdoubletの解体再構築を通して体型やサイズの基準に囚われずに誰でも同じサイズで着用できるアイテムとして生まれ変わっています。

また、“アダプティブウェア”(障害のある人のために着脱しやすい機能を加えた服)の要素を取り入れたデザインやファーフリー素材・生分解性素材などを取り入れるなど様々な要素をコレクションに落とし込んでおり、多様性を追求しながらdoubletとして常にアップデートを続ける姿勢が印象的でした。

3.舞台はバーチャルを現実にした新たな「渋谷」


僕が一番衝撃を受けたのはショーの舞台です。コレクション発表の舞台に選ばれたのは、栃木県足利市の「足利スクランブルシティスタジオ」。
しかし、2022-23年秋冬コレクションを見ても分かる通り、そこはドラマやCM等で我々にもなじみ深い「渋谷スクランブル交差点」なのです。

なんでも、この取組は今何かと話題のメタバースから着想を得たそうで、アナログでの“バーチャル渋谷”を創り出そうというなんとも粋な表現方法が「これぞdoublet!」って感じがしますよね。

道路・信号、JR渋谷駅のハチ公口、落書きや汚れといった渋谷スクランブル交差点の細部までが実物大で再現された“バーチャル渋谷”を初めて見たときは本当に度肝を抜かされました(笑)。
今話題のメタバースをヒントに、ファッションシーンにおいても非常に重要な役割を担う渋谷スクランブル交差点を別空間に創り出そうっていう発想がすごいですよね…

4.十人十色 表現の奥深さ


今回のショーの中で開催地と共に印象的だったのはdoubletの服を纏ったモデルの方々です。モデルとなったのは無表情の顔とピンクのおかっぱ頭が特徴的なバーチャルモデルのimma。そのimmaの顔をかたどった3Dマスクを被った年齢・性別から背丈や体型まで全てが異なる25人のモデルたちが渋谷を闊歩する姿は非常にインパクトがあります。

全員が同じマスクを被っているにも関わらず、決して画一的な表現になるのではなく、一人一人が持つ色はどれも異なります。まるでその人が歩んできた全てが形となって溢れ出ていたように感じられ、動きを重ねる度にdoubletの持つ多様性とモデルの方々が持つ多様性が掛け合わされ、等身大でありながら、力強い立ち姿はエネルギーに満ち溢れていました。

その光景を最も象徴するのが、ショーのフィナーレにマスクを外して素顔を見せた全てのモデルが一同に交差点を横断するシーンです。それは、doubletが創り出したバーチャル渋谷という仮想世界から現実世界への帰還を連想させます。YouTubeの映像で是非見て欲しいのですが、フィナーレでマスクを脱いだモデルの方たちの顔は本当に楽しそうで、それぞれが自由にスキップしたり、あるいは叫んだりしながら、“いま”を力強く、何よりも楽しそうに生きています。その姿は、ファッションの本質である「服を着ることの喜び」や「洋服を通して生きることの素晴らしさ」を体現しており、思い思いの形で表現しようとする姿はまさにdoubletが私たちに伝えたかった多様性の素晴らしさではないでしょうか。

5.どこか懐かしい…けど新しいアナログスタイル


今回のコレクションには、ギャルファッションY2Kといったといった過去のファッションシーンの影響を色濃く受け、それらをdoubletのスタイルに落とし込むことでどこか懐かしさを感じさせながらもこれまでにない新しいスタイルを確立しています。

中でもコギャルが持つ“普通”を覆す少数派のエネルギーに着目した井野氏は「世の中の”普通”や”当たり前”は、大多数が正しいと思っていること。ただ少数派にも力はあるはず。少数派の中でもエネルギーがあると感じたのは、僕が高校生の時に流行っていたコギャルたち。彼女たちは日本を動かしていく力があった」と語り、井野氏は当時を生き抜くエネルギッシュな衝動をdoubletというフィルターを通して現代にリライブさせました。
まさにアッパレの一言に尽きます…

最先端技術のメタバースの要素も取り入れながら、動きを持たせフィジカルに表現することで“過去”と“現在”・“リアル”と“バーチャル”・“デジタル”と“アナログ”という対極にあるものたちを結びつけこれまでにない素晴らしい世界を我々に見せてくれたdoubletは最高です!

6.最後に


今回は、doublet2022-23年秋冬コレクションを紹介させていただきました!
このコレクションを初めて見たときは、カルチャーショックという言葉がぴったりっていうぐらい衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています…
感動・魅力を書き出したら終わらないんじゃないかってぐらい僕の中では、非常に意義のある存在です。

やっぱり個人的に一番好きなシーンはフィナーレの交差点という花道をモデル一同で凱旋するシーンです。何者にも成ることが出来るimmaの姿から、年齢・性別から背丈や体型まで全てが異なる現実世界に戻った後でも「現実だって最高じゃん!!!」「これがTHIS IS ME!!!」と言わんばかりに、それぞれが本当に“今”を楽しんでいる姿が印象的で、チームdoubletが表現したかったもの全てがここに集約されていると個人的に感じています。全てが終わった後に、でかでかと「THIS IS ME」と表示される度に鳥肌が止まりません…

今回のコレクションには、もちろんサステナビリティジェンダーレスアダプティブウェアなどファッション業界のみならず、社会的にも非常に意義のあるコレクションでしたが、作品を見たときの「なんだこれ!すごい!!!」という純粋な感動・衝動が圧倒的でした。
皆さんが洋服を好きになったきっかけや理由の根底にも洋服・ブランドに対する純粋な感情があったはずです。いつの間にか忘れがちになってしまう、まさに原点・原動力ともいえるその純粋な感情をここまでダイレクトに伝えてきてくれるコレクションは本当にかけがえのないものだと思いますし、自分自身の純粋な感情を大切にしようと改めて感じました。

加えて洋服が持つパワーモノ作りが持つパワーだったり、洋服を着ることの楽しさ・喜びのスゴさ・素晴らしさを再認識出来ました。
もちろんdoubletという最高の表現者だからこそ出来たと言えますが、洋服を通してこれだけ色々なことが出来るんですから、今を生きる私たちにも無限の可能性があると思います!「THIS IS ME(これが私です)」。最高じゃないですか。

最後に数行まとめようと思ったいたら、こんなに書いてしました(笑)
この素晴らしい作品をリアルタイムで楽しめることにとても喜びを感じますし、コレクションに携わった全ての人に感謝します。

最後まで読んでいただきありがとうございます!
少しでもdoublet2022-23年秋冬コレクション並びにdoubletの魅力・良さが皆さんに伝われば幸いです!
下にリンクを貼ってますので、気になった方はぜひチェックしてみてください!

コーポレートサイトhttps://doublet-jp.com/
Instagramアカウントhttps://www.instagram.com/__doublet__/?hl=ja
YouTubeアカウント:https://www.youtube.com/channel/UCR07ah5VvXzlQ9JL69p-rbw/featured

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