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アオキユウタ 『ネオ・コンビニアイス』 (沖縄県那覇市)

1972年(46年前)に『アメリカ』から返還された沖縄。当時の若者(いまの60代)が捉えている『沖縄』といまの20代が捉えてる『沖縄』は違って見えるだろうか。

きれいな海、ソーキそば、泡盛、三線のメロディ、首里城。オスプレイ etc...。

アオキユウタの作品 『ネオ・コンビニアイス』の最大の特徴は『製本』にある。いわゆるボルトとネジで留められた写真の連続。ポストカードとして印刷されている沖縄での暮らしの記録が、ほぼランダムに綴じられている。この ZINE の購入者はボルトからネジををほどいて、好きな順番に写真を並び替えることもできる。

市販されているボルトの長さの分だけポストカードは増えていく。この先、彼が撮り続ける写真はすべてすべてすべて『ボルト』と『ネジ』で、市販されている『ネジ』の長さだけ蓄積されていく。いちど製版してしまうとそれっきり(もしくは2版3版と増えていく従来型の写真集とはまったく真逆のアプローチ。一生増えてくかも)そのくらいきっとネジの長さはずっとずっと果てしない。そう思うと、彼の今後の写真家としての可能性も『厚さ』として垣間みえてくる。

やり方とか関係ない。つまり歴史とか関係ない。同時に言い訳できないという彼の戦い方を感じる ZINE。みんなも自分の作品を一度、ボルトで留てみよう。きっと何か感じるかも。

東京に遊びに行くきっかけが欲しかったので、自作した夏休みで次のジン作りたいな!ー アオキユウタ

ー written by 加藤 淳也(PARK GALLERY)

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エントリー 沖縄 ①

アオキ ユウタ(沖縄県那覇市)

写真家

http://dayz.today/column/4384

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