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HOBIPALOOZA




2022年7月31日 シカゴ
Jack in the boxからJ-HOPEが飛び出した。
まさに弾けるように。
その瞬間、わたしの口をついて出た言葉は

「・・・カッコいい。。。」


いやもう、語彙力とか思考能力とかどうかしちゃったの、ってくらい
口をぽかんと開けたまま暫く動けなかった。
何もかも想像以上の1時間だった。

カッコいい


長くウェーブした黒髪、
黒ずくめの衣装、
痩せて輪郭がよりくっきりとした彼の目に光のは野心か欲望か。
畳み掛けるように、魂をぶつけるように全力で曲を披露し続ける彼は
ステージでまさに「躍動」していた。
BTSのステージとは全く違うオーラで
BTSのステージとは全く違うパフォーマンスで。
こんな凄味のあるデビューステージがあるだろうか。
驚いたのは世間一般の人々ではない。
むしろ彼を応援してきたARMYの方がずっと度肝を抜かれたはずだ。


ダンスをしない笑顔を振り撒かないJ-HOPEに。

ホソクさんは準備の期間を暗黒だったと言う。
「僕がフロントでありセンターでもある1時間のショーを準備するのは、とにかく恐怖に満ちた瞬間が次から次へとやってくるものでした。
何度も自分に鞭打ちながら練習しました。」
ソロデビューの発表があってから彼は本当に心配になるほど痩せていき
それは彼自身の純度を高める為のプロセスでもあったと思うけれど
1日6時間もの練習を誠実に積み重ねた結果であるのは言うまでもない。
更に本人がBTSの名前に泥を塗りたくないと言う極度のプレッシャー。
ジミンさんによると電気も点けずに暗い場所にいたそうで、怖がりのホソクさんが一体どんな恐怖と戦っていたんだろうと思う。


たった一人で。

ユルくてもLouis Vuitton  さすがはお洒落番長



「セットリストを練習する過程で足りないものに気がついたけれど、今は完全に準備ができています。
あとはそれを舞台で見せるだけです。」
本番前日のインタビューでそう語った彼は
どんなに自分に鞭打って、足りないものを積み上げてきたんだろう。
練習の鬼のホソクさんが「準備できている」って胸を張るって、一体どんな準備をしてきたと言うのだろう。
なんて凄い人なんだろう。

ステージ後半、白の衣装に着替えた彼は
再びJack in the boxから飛び出してきた。
同じ演出だけれど、全然印象が違う。
今度はポーズからして元気よく、鮮やかに。


これまたカッコいい。。。

カッコいい again



おもちゃ箱から出てきたみたいなPOPなダンサーさん達を従えた彼は
ダークな印象だった前半とは違う、キラキラしたカラフルな魅力を放っていた。
カッコ良すぎるダンサーさんはSiennaさんはじめ、The Labの皆さん、ホント豪華すぎる。
素敵なダンスアレンジのDynamiteトロピカルremixから始まり、笑顔も沢山みせてくれてリラックスした雰囲気。
後に公開されたダンスプラクティス動画がまた超絶お洒落で、みんな楽しそうでとにかく最高。
ホソクさんと踊るのって絶対楽しいよねぇ、って踊れもしない癖にしみじみ思う。


続くDaydreamで、会場のARMYたちの
WILD and FREE‼️
という声に、ホソクさんは凄く驚いた顔を見せた。
何だか子供みたいな、今にも泣きそうな顔。

子供みたいな、今にも泣きそうな顔



ホソクさん、スーパースターなのに、
DaydreamのMV再生回数1.5億超えなのに、
素で驚かなくても、って思っちゃう。
きっと彼の中にあったという恐怖が、全部溶けて無くなった瞬間だったのではないかと思う。
ARMYの声と、ARMYの愛で。


ここから明らかに彼のにギアがまた一段上がって、
会場を巻き込んで一体感と興奮が増していく。


これぞJ-HOPE!カッコいい!


ステージを終えた後、ジミンさんとVライブをしてくれた時は
さっきまでのステージの眩しいようなオーラを纏ったJ-HOPEではなくて、
すっかりいつものホソクさんに戻っていた。
ジミンさんが韓国から応援に来てくれたことを凄く喜んでるのがとても可愛らしくて
沢山ご飯が食べられたとか、
ジミンさんは僕の光だとかキャッキャする姿に、
長くルームメイトだった二人の特別な絆を感じた。


同じように慎重で、同じように完璧主義で、同じように寂しがり屋の二人だから、
ジミンさんには痛いほどホソクさんの気持ちが分かったのだと思う。
ホソクさんの単独公演を邪魔しないよう、目立ちすぎないよう気を遣いながら
まさに温かな光のように、不安がいっぱいのホソクさんに寄り添ってくれた。
優しくて細やかで、ジミンさんにしかできない応援だと思う。

私はこういうことができるジミンさんが大好きだ。
笑うと目が無くなっちゃうと笑う、
幸せと安心感のカタマリみたいなかわいいジミンさんが大好きだ。
そして同じ位、このヒョンの公演から学んで自分の糧にしてやる、って意欲メラメラのジミンさんが大好きだ。
大きな経験を得て、絶対に次に活かしてくる天才パフォーマー・パクジミンさんが大好きで、
それを披露してくれる日がとても楽しみだ。

仲良しが尊い。。。



Lollapaloozaのヘッドライナーとしてホソクさんがソロ公演をすると知った日、
「見てろよアメリカのフェスに名刺を叩きつけてやるぜ!」位に思っていて、
ここまでのことになるとは思っていなかった自分が恥ずかしい。
この日の主役は紛れもなくJ-HOPEだった。
ソロアーティストとしてのJ-HOPEで、
もちろんBTSのJ-HOPEで。
アーティストとアイドルのどちらが優れているかなんて、全然思っていないけれど、
そのどちらもが彼の中で完全に両立しているのだと感じた。

イケ過ぎですよ、ホソクさん


改めて、Jack In The Boxの活動は、
ホソクさんがやりたいことも、
ARMYが喜ぶことも
考えられること全部やりました!って位
周到で綿密、しかも頗るお洒落で、
毎日がびっくり箱のようで本当に楽しかった。
反面、どんどん痩せていくホソクさんがとても心配でもあった。
きっと彼はまた誠実に次への「準備」を始めるのだろう。
彼のことだから、これからもすぎる程真摯に頑張ってしまうのだろう。
ホソクさんらしいな、と思うけれど、
こんなに沢山のアウトプットの後は、少し位安心して休める日がありますように。

ホソクさん、最高の夏をありがとう。


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