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黄昏、よくしゃべる僕

ひとり旅とは、ひたすらに内省する時間だと実感する。

斎藤工氏が読む、沢木耕太郎著『深夜特急』がめちゃくちゃ好きなのだけど、あれのなにが面白いって現地を描写するだけでなく、心の中での会話も描かれているからなのかもしれない。そこに声が載ることで、より一層没入できる。

ある意味、共感なのだ。1人でいる時って、そういうこと考えるよな。そういう葛藤するよなって。

さて、一人旅も今日で3日目。この3日間、ほとんど私は私とばかり会話している。それはとても良いことであるのだが、本音を言うとちょっと疲れてきた。

小説を読んでいて似た経験があると心の中で、そのエピソードが引っ張り出され(しかもそれは大抵嫌な思い出)、アイデアはシャボン玉みたいにふわっと浮かび上がりぱちっとすぐ消える。普段はスルーしがちなそれを、今回は書き連ねてみて、机に向かいそのことについて考えてみてる。

これはモエレ山の感想

それが人生における選択のような壮大な物事なこともあれば、上記で載せた落書きのようなこともある。ただひたすら考える。

考えるとはすごく体力を使うことだ。

ほら、だって今、めちゃくちゃお腹が空いてきたもの。

北海道の黄昏は20度以下。この寒さもあいまって、ちょっぴりセンチメンタルなモードだ。

おまけに今日の宿はテレビがない。別にiPadで見ることもできるけど、なんとなくそれはしたくないので、ひたすらに向き合う。

それにしても、私って心の中でも、よくしゃべるな〜。いつもこれをスルーしてきたのかと思うと、もう少し声を聞く時間をとってあげたいものだと反省する。

素敵な街、羊をめぐる冒険の舞台・美深町にて。

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