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シュフ•ミーツ•アルマーニ 続


 いつも雑誌、画面越しに見ているモデルさん、間近で見て、顔の小ささに驚く。表情、目線、まとっている服、小物が主役なのだけど、モデルさんの動き一つ一つに引き込まれる。
 凛とした表情から、この世界観を表現しているんだなぁと思っていると、観客側からの「かわいい〜!」の一言に、にこっとした。モデルさんも、嬉しいし、反応するんだ!と気付くとなんだかこちらも嬉しい。
 招待された人、モデル、スタッフの人と限られた人しかいないこの空間が特別に感じられた。

 ショーが終わったら、次は売り場へ。実際に手に取ったり、試着したりするのだけど、その前にモデルさんが衣装チェンジして再び登場。さっきより、親近感わく感じだけど着こなし、オーラはやはり違う。目の保養とはこういうことだ。
 さてさて、最初は少し躊躇いつつもあれこれと試着を始めてみる。ここに、「着てみたら一つくらい買わなきゃ」という気負いはない。参加者みんな、ハイブランドのお店で買い物し慣れているわけでもない。
 ランチの時に、主催のまこちゃんが教えてくれたのだ。この世には仕組みがあって、すべてエネルギーでできている。初めての場所、知らない場所や状況で大事なことはそのエネルギーに合わせていくこと。
 つまり、「分離しない」ということ。
そうすれば、その場所や状況も本当に本心で楽しむことができる。
 「どうせ私には別の世界だわ。」という思い込みに捉えてしまうとエネルギーの差ができて分離しそうになってしまう。と言っても無理に合わせるわけでなく、まずその世界に身を置いてみる。(実際に行く)できることからやってみる。今回だと服や靴やアクセサリーを手に取ってみる。試着してみる。
分離しそうな時は、自分のエネルギーとの差を自覚すること。今、買えなくても「いいな、いいな。次は私が買うよ。」と自分とその場のエネルギーに橋をかけておいて、また足を運んでみる。
今回は「アルマーニの紙袋を持って帰って。」と。何か一つでもここで買い物をし、その紙袋を持って帰ることで、別世界のことが自分の日常に入ってくるのだ!とはいえ、そんなにお金…。と思ったけど、アルマーニは洋服やバックだけでなく、化粧品、インテリア、チョコレートやジャムと取り扱ってるものが幅広く、トライしやすかった。これも来てみなければ知らなかったこと。

 ここまででだいぶお腹いっぱいなのだけど、再び階を移動してティータイム。ランチの時に時間が足りなくてデザートに辿り着けなかった私たち。なんとそのデザートをティールームに持ってきてくれたのだ。
ランチの時も、好みでないものを伝えたら別のものにしてくれたりと、対応の端々で大切にしてもらっていることを実感。ついついなんだか申し訳ないなんて思いがちだけど、それは分離の始り。素直に受け取るだけで、本当に嬉しい気持ちになる。これだけキラキラしたエネルギーの中で満たされていると、後半はお風呂上がりのようにポーッと眠くなってくる。
 こんな素晴らしい時間は、この場所となんといっても一緒の時間を過ごしたみなさんのおかげさま。その場と分離しないためにも、すでに当たり前にしている人の力を借りるというのも、まこちゃんが話してくれた。「誰と一緒にいるかが大事」という言葉を思い出す。その世界に踏み出すのは自分次第なのだ。

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