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小説 異世界辺境領で慎ましく過ごしたい11〜15

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通路を真っ直ぐ進むと、正方形型の部屋に辿り着いた。薄い煙が空気中に充満し、咳き込まずには居られない、煙を掻き分けると、左側の壁にはぶち破ったと見られる小さな穴が見え、中央下方に視線を移すと藁の絨毯があって、白、金、黒のコッコッケトス10匹達が身を寄せ小さく怯えていた。おそらく、その怯えた視線の先は奥にいる、煙を纏った、生えかけの牙を魅せつけ、顔の真ん中に稲妻の傷痕をした一匹の赤い色の毛をしたイノシシだろう。だけど、思ったより小さい。

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