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きょうの画材「12:シュミンケ ホラダム水彩絵具『ランダムグレー2022』」


限定色の味わい

実は当初はお蔵入り予定の記事でした。
もう正規販売で入手不可能なものを今更勧めるのも…と思い。
そんな時に再販のお知らせが出て居ても立っても居られず!

このランダムグレーは、余剰の顔料を集めて作られる
とってもサステナブルな一品。黒や灰色の顔料ではなく
色々混ざった結果がグレーに見えている…という絵の具なんです。

ワインのように毎回違う出来栄え。

私の持っているのは2022年販売のものなので、
今回販売される「ランダムグレー」とはやっぱり違う色なのですが。
その時その時の色を味わいたい、そんな楽しい絵の具です。

複雑にゆらぐ色

今回は後の作業も考えてヴィフアール水彩紙の細目を選びましたが
色の振れ幅が大きい絵の具なので、荒い紙目でも楽しいと思います。

グレーの色鉛筆で下絵作り

ランダムグレー2022の1色のみで塗った下地です。
最初は赤茶系の色が立つのですが、青がじわじわ分離して現れてきます。

溶いた絵具液もどんどん分離してくるので、適時まぜっかえしたり
特定の色が多く集まっていそうなエリアを筆ですくって
そのまま絵に塗りつけたり…

ふだん、墨絵を描くのと同じ進め方で
このランダムグレー1本だけを重ね塗りしているのですが
あちこちに彩度のある色だまりが出来ています。楽しい!

三本の色鉛筆で

所々に色味のあるグレーなので、タッチ入れも黒鉛筆ではなく
ダーウェントのライトファスト色鉛筆を赤系、青系、暗い茶色の
3種類用意し、部分部分で使い分けて仕上げました。

このライトファストはシックなお色が充実しているので、
アースカラーを多用する私にとっては肌に合う色組み。
耐光性表示がちゃんとある&全体的に耐光性が強いのもうれしい!

ホワイトで艶出し

ぬるっと絵が輝きだすこの作業が大好き!

ホワイト入れは、不透明度の高いニッカ―デザイナースカラーの
ホワイトを絵皿にいれて固めたものが重宝しています。
アクリルの白のように固まらないので、少量の水で使う分だけ
その都度、溶いて使っています。

2023年のランダムグレーはどんなお色なのか?
まるでワインの解禁を待つように楽しみ、楽しみです。


今回使った画材

・マルマン ヴィフアール水彩紙(細目)
・三菱 ポリカラー(ねずみいろ)
・シュミンケ ホラダム水彩絵具(ランダムグレー2022)
・ダーウェント ライトファスト油性色鉛筆
・吉祥顔彩(青金)
・ニッカ―デザイナーズカラー(ホワイト)

今回もご覧頂きありがとうございました。楽しい画材ライフを!

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