薬局、そんなに必要ですか?

吉祥寺。住みたい街No.1に何度も輝いた憧れの町は今、薬局だらけになっている。

吉祥寺は、サンロード、ダイヤ街といった商店街に、ハモニカ横丁という飲み屋街も備えた、にぎやかな街である。住みたい街としても注目され、休日には人で溢れている。

その吉祥寺の賑わいを脅かす変化が起こっている。

少し前に比べて、つまらない街になった、と言われることも多くなってきたが、毎月新しい店はオープンしているし、吉祥寺を目指す人々もまだまだ多い。ただ、近頃はその新店の様子が変わってきている。

それは、薬局だらけになってきている、ということだ。

サンロードにはマツモトキヨシやココカラファインなど、3店もの薬局が存在している。それも100メートルほどの商店街にである。すでに多いのだが、先日、サンロードから20メートルほどのところにスギ薬局がオープンした。徒歩1分圏内に4点もの薬局が混在しているのだ。これは多すぎると言わざるを得ない。

注目されたことで地価も上昇し、家賃相場も高くなった吉祥寺。一旗揚げようという若者にとって、吉祥寺は選択肢にはもうないのかもしれない。また、中央線沿いには高円寺など魅力的な街は他にもある。このまま薬局やチェーン店だらけになってしまっては、なんとなくおしゃれで、住んでみたいと憧れた、吉祥寺から人足が遠のく日も近いだろう。

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