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あのりふぐ食べ比べ

あのりふぐ 食べた心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり
権中納言留忠 百人一首よりパクり~

意味:あのりふぐを食べた後の恋しい気持ちに比べれば、昔(あのりふぐを食べたことに無い頃)なんて、美味しいって気持ちなんて、たいしたことはなかったんだなあ。今はじめて気がついたよ。

20代の頃に大阪に住んでいて、ずぼらやでふぐのコースとか食べて、美味しいふりとかしてましたけど、最近になって、ふぐって美味しいんだって、本当にわかってきた気がします。
9月末にまるせいさんであのりふぐ御膳を食べましたが、その程度ではまだまだとらふぐについて語ることなどできないので、10月末に冨久潮さんという料理旅館に泊まって、あのりふぐコースと、海鮮炙り焼きコースを食べてみました。さらにその後に1月になってから、いつものまるせいさんで大あのりふぐフルコース(表題写真)を食べてみました。


冨久潮一泊二食

冨久潮のオーナーとは国府海岸のメインビーチの近くにあるビーチハウスで知り合いになりました。ちょうどわたしが小屋に泊まって最初の日にユンボで小屋を固定するためにブロックを埋める作業をしていたとき、「下手やな~」って見ていた人でもあります。
冨久潮のオーナーはサーファーでもあったわけです。わたしがビーチハウスに夕食を食べに行ったときに、偶然再会して、サーフィンのこととか、志摩市のこととか色々教えていただいたので、せっかくだから一回泊まりに行こうと思ったわけです。

冨久潮のあのりふぐコースでは、まずはてっぴ、てっさ、カルパッチョ、焼きふぐが最初から並んでます。

冨久潮のあのりふぐぐるめコース

そしてあとからてっちりがどかんと追加されます。こちらは二人前です。

てっちり

息子夫婦も一緒に泊まったので、そちらは海鮮炙り焼きコースを二人前頼み、うちら夫婦とシェアしました。こちらではでっかい伊勢エビが一人に一匹つきます。直前まで生きていた伊勢エビのお刺身は甘い。めちゃくちゃ甘い。ぷりぷりで、最高です。他のお刺身も知多半島で食べられるものとは別次元です。知多半島でもそれなりに十分旨いんですけどね。

新鮮魚介盛り

あぶり系ではこのあわびの残酷焼きが凄かったです。焼く前はまだ生きていて、うねうねと動いていました。徐々に熱が入っていくと、生のコリコリから、ふわっと柔らかくなっていく食感がたまりません。

あわびの残酷焼き

てっちりには最後にごはんを入れて雑炊にするのですが、とてもじゃないけど食べきれるはずもなく、雑炊は翌日の朝食に出していただきました。冨久潮さん、恐るべしでした。

まるせい 大あのりふぐフルコース

わたしの記事にはよく出てくるまるせいさんですが、白子を食べられる時期である1月になるまで待ってから、5回目の訪問で初の大あのりふぐフルコースです。
奥さんと二人ですが、まるせいさんってめっちゃ量が多いんですよね。このため今回の大あのりふぐフルコースは一人前だけいただきました。二人で一人前頼むなんて、嫌なお客ですが、全く嫌な顔をせずに出してくれました。

まずはてっぴとてっさが出てきます。冨久潮さんのてっさと比べると1枚が分厚いです。まるせいのご主人が言ってましたが、鮮度による固さを大事にしているからだそうです。
冨久潮の方は、お皿の模様がふぐの身を通しても透けて見えるようにするタイプです。食べるときには3枚とかを一緒に食べる大人食いで食べますが、まるせいでは一枚ずつ食べるスタイルになります。どちらがうまいとは言い切れないです。どちらにも良さがありますね。

まるせいの大あのりふぐフルコースのてっさ

続いて焼きふぐが出てきました。冨久潮の焼きふぐはたれにつけてある身を焼くスタイルでしたが、まるせいはそのままの身を備長炭であぶって、塩で食べます。冨久潮は走りの時期の10月、まるせいは盛りの1月なので単純比較はできないですが、とにかくまるせいのふぐはでかい! 一人前でこの量ですからね。塩で食べる焼きふぐって雑味がなくって、美味しいです。切り身が分厚いので、焼いても中がミディアムな感じも素敵です。

備長炭での焼きふぐ

続いててっちりが出てきました。まるせいのてっちりはふぐの色んな部位が入っています。内臓の部分はほろりと崩れるし、中身の部分は骨との間のお肉がぷりぷりです。皮はしゃぶしゃぶにして食べます。お刺身で食べられるような場所も混じっています。さらには一人前でこの量ってのは信じられません。

てっちり

焼き白子、白子の天ぷらが出てきました。口の中でとろーっととろける白子とともに、自分自身の脳みそがとろけてしまうような快感を味わいました。すごいです。美味しいです。最高です。冨久潮で食べた10月にはまだ食べられなかったので単純比較はできませんが、白子食べずにふぐを食べたって言っちゃダメだって思いました。
これは絶対に人生の中で少なくとも一度は食べないといけない気がします。少なくともわたし的には白子を食べないままの人生では絶対に損だと思いました。これは食べた回数だけ、人生の幸せ度があがっていくものな気がします。

白子の天ぷら

ふぐの唐揚げも、とにかくでかい。10月にもあのりふぐ御膳で唐揚げを食べたのですが、あの時とはサイズが全然違いました。

ふぐの唐揚げ

他にもふぐのたたきとか、当然てっちりの後のぞうすいや、デザートがついて、一人前を二人でシェアしていたにも関わらず、もう食べられないっていうレベルで満腹満腹になってしまいました。これで税別16000円は安すぎますよね。
本当に食べ比べるならば、同じ時期に同じサイズので比べないとだめなので、冨久潮とまるせい、どちらが上なんて比べることはできませんけど、あのりふぐは最高の食材だということだけは絶対的な自信を持ちました。

ぜひぜひコメータ伊勢志摩に泊まって、自分の舌で食べ比べて下さいませ。

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