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東側斜面はDIYゾーン

竹藪を切り開いてみたら

買ったばっかりの頃の敷地の様子

cometa伊勢志摩の敷地は南東側が大きく海に開けていますが、実は東側の海岸線も美しいのです。しかし敷地を買ったばっかりの頃は全面的に原生林となっていて、上に上がっても全く海なんて見えませんでした。まるでもののけ姫とかに出てくるような風景ですよね。

ブロック塀が現れた

竹藪を買ってみるとブロック塀が現れた

とりあえず平坦な部分の竹を切っていくと、なんと1m80cmほどのブロック塀が現れました。近所の人の話では、昔(50年前くらい?)は大工さんのおうちがあったそうで、大工さんがなくなったあとは、その息子さんが電気屋をやっていたそうです。そのころの名残としてブロック塀が残っていたみたいですが、当然鉄筋も入っていないものなので、いつ崩れるかわからない代物です。下には海岸道路もあるので、崩れて車にでも衝突させたら大変だということで、すぐに撤去することにしました。

ブロック塀を壊してみると

ブロック塀にロープを巻き付けて、ユンボで引っ張って慎重に手前側に倒しました。するとブロック塀の向こうには海岸線が見えるじゃないですか!
南東側は海岸道路にある防波堤が邪魔をして、波打ち際が見えませんが、こちらは砂浜が広がっている海岸線と、つきだした岬が見えます。

東側の斜面の木をなぎ倒したら

東側の斜面の下側に回り込んで、ユンボで上の木々を次々と伐採していきました。法面の下には市が設置したゴミ捨て場があり、ゴミ捨て場の掃除用に設置されていた水道が、うちの敷地内に埋設されていたですが、いつものように水道管をユンボでひっかけてしまい、水が噴き出すというトラブルも発生させてしまったりもしましたが、なんとかきれいになりました。

斜面の下にはコンクリートブロックが施工されていて、そのあたりからは市の土地みたいですが、うちの土地である斜面から土砂が流れ出していて、市の土地に降り積もっていて、境目がかなりわからない状態でもありました。

意外ときれいなオーシャンビュー

東側のオーシャンビュー

こうして東側の斜面の木を伐採したことによって現れたのがこの風景です。
ぶろの浜の波打ち際がきれいに見えて、なかなか風情がありますよね。岬とテトラポットの間は浅いので波がきれいに立ちます。

クラピアを植えてみた

クラピアを植えてみた

ユンボで整地して、がれきだらけだった斜面をさらにきれいに均して、法面となった部分にはクラピアを20株ほど植えてみました。写真はクラピアの植え付けから3か月程度の期間がたっています。クラピアを1㎡に4株程度植え付けたものが一面に広がってきて、他の雑草を抑えてくれています。こうして東側法面では完全なクラピアコロニーができあがりました。

スロープを作ろう

東側法面の下にはゴミ捨て場があります。また表側には元民宿の海幸の建物があるので、その裏側はゲストには見せたくないのもあって、下段においていた倉庫を移動させ、さらには厨房用コンテナも設置したことから、東側法面にスロープを設置して、厨房から直接ごみを捨てに行けるようにしようと思いました。

スロープをつくってみました

ユンボを使って、簡単にスロープ風の小道を作り、さらにスコップで傾斜を上手に整えた上で、カインズホームで飛び石にする素材を買ってきて、まずはこんな感じで置いてみるかなあって仮置きしてみました。なかなかオシャレでしょ?

型枠を組んで、メッシュを入れて

cometa伊勢志摩のゲストエリアにつながるアプローチの方は、上六左官という外構のプロにお願いして作っていただきましたが、東側はわたしの趣味的エリアなので、仮置きのイメージに合わせて、砕石をしいて、その上に買ってきたべニア板をカットして、インパクトドライバーで型枠を組み、メッシュの鉄筋をコメリでカッターを借りて、自分でちょうどよいサイズにカットして、敷き詰めて、ワイヤーでとめました。そしてその上に飛び石をおきました。

養生もばっちり

飛び石にはコンクリート打設時にコンクリートが飛ばないように養生もちゃんとやります。このやり方も上六左官のやっている作業のまねっこです。

オワコンを施工

コンクリートミキサー車から一輪車にコンクリートを受ける

スロープの素材として選んだのがオワコン(造粒ポーラスコンクリート)です。透水性コンクリートというもので、一時大ヒットしたドライテックという商品をさらに進化させたもので、終わったコンテンツではなく、最新鋭のコンクリートです。

このオワコンを1㎥、松阪興産にコンクリートミキサー車で発注しました。1㎥で5万円(税別)です。量のイメージでは14メートル×1メートル×5cm+アルファ―って感じです。
コンクリートミキサー車から排出されるオワコンを一輪車で受けて、スロープの脇に設置した道を通って、型枠の中に流し込み、スコップや小手をつかって、きれいに均していきます。

この作業は前に木材の伐採でもお世話になった山田便利店さんの手も借りて二人で頑張りました。山田さんが運び役、わたしが均す役です。

飛び石が埋まらないように注意

作業の当日は風速10メートル以上の風が吹き、60mm/時間という大雨が吹き荒れる日でした。雨が降っても施工できるオワコンとはいえ、なかなか厳しい環境でした。せっかく前日に飛び石の表面に貼り付けた養生テープはすべて吹き飛んでしまっていました。(わたしの2時間を返せ~)

さらには松阪興産も、あまりオワコンを施工したことがなかったらしく、ミキサー車に残っているコンクリート残量がよくわからないみたいで、最初はもう切れるかも、もう切れるかもって言うんで、結構コンクリートを浅めに施工していたのですが、いつまでもいつまでもまだまだ出てくるんですよね。
普通のコンクリートの場合は、終わり間際になると、滑らかなコンクリートが少なくなってきて、骨材と呼ばれる材料がガラガラと音を立てるのですが、オワコンはそもそも骨材のまわりにコンクリートが付着しているようなものなので、最初からガラガラと音を立てるのですね。
結果として、型枠の高さまで完全にコンクリートを埋めたうえで、さらに上段の倉庫と厨房の入り口付近まで道を作れるくらいコンクリートが余ってしまいました。

型枠を外して完成

コンクリートを締めて固めるためには、振動プレートという60kgもある機械があり、それをキナンで借りていたのですが、オワコンではプレートは使っちゃダメですね。プレートを使うと、せっかく造粒しているコンクリートの粒が壊れてしまって、普通の土間コンクリートになってしまうのです。そうすると透水性が失われてしまいます。人間が足で踏んで、スコップの背や、レイキでならす程度で十分な感じでした。

そうして3日ほど乾かしたあとに、型枠を外して完成した写真がこちらになります。
流石はDIYに向いてるというオワコン。素人工事で、かつ土砂降りの雨の中という環境でも、なんとかちゃんと水が抜けるスロープとして機能するレベルのものができあがりました。ちょっと雨が流れた部分がコンクリート成分も流れてしまって汚い仕上がりですが、十分満足できるレベルで仕上がりました。
最後に余ったコンクリートで倉庫の周りに作った道はうーんな出来栄えですけど、まあコンクリートがなくってぬかるむよりはましと思うことにします。

この東側エリアには伐採で切り倒した木材がまだまだ山積みになっていて、さらに右手の林の中にもそのまま放置されていたりします。それをわたしが少しづつチェーンソーで切りわけて、お客様の焚き火用の薪を作っていたりします。完全な趣味のゾーンのお話でした。

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