荒野の樹木狼

本と塗り絵と物書きと。ひとり時間は必須栄養素。列車旅が好き。フォールディングバイク🚲と…

荒野の樹木狼

本と塗り絵と物書きと。ひとり時間は必須栄養素。列車旅が好き。フォールディングバイク🚲と共にヨーロッパを旅したい。 趣味レベルの多言語勉強中。いつか国内外のロングトレイルへ。

マガジン

  • 蒼フクロウの書庫

    インスピレーションを刺激された記事

  • 渡り鳥の軌跡

    先達から得た海外旅の参考資料

  • 石を積む

    ほぼ日記。「『書く』ってこんなのでいいと思う」を表現するためのマガジンです。 ほぼ日手帳ユーザーだけど、持ち歩きに悩むこともある。そんな時、この場があるのは素敵じゃないか。

  • 奥大和に流れつく

    時を忘れて過ごす場所。覚えていてください、それが奈良の地であると。 A place to lose track of time. Remember, that is the mind of Nara. 知っているようで知らない気がする奈良南部をメインとした漂流記です。 It is a story of drifting, mainly in the southern part of Nara, which seems to be known but seems to be unknown.

  • 木を植える狼

    BOOK LOG。WEB小説紹介。noteで見つけた素敵な小説

最近の記事

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最近一番沁みた音楽

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    • 悠久の未完が醸し出すロマン

      東京国立近代美術館で開催中の『ガウディとサグラダ・ファミリア展』を目当てに足を運んだのは、会期終了まで残すところ1週間となった週末。 会期中の金曜日と土曜日は20時まで開館していることもあって、良い機会を得て再訪した。 ちなみに再訪先は『東京国立近代美術館』と言えばそうなのだけど、『ガウディとサグラダ・ファミリア展』にもう一度行ってきた、という意味だ。 同じ企画展に2度行ったのは初めてかもしれない。 たまたま近くに居るというタイミングの良さに加え、名残惜しさもあったのだろ

      • ノスタルジーと冒険のはじまり

        自転車に跨がればどこまでも行ける。 リュックには何だって詰め込める。 年を重ねた今でも、子供のころの郷愁に浸ることができる。 そんな大人になれてよかった。 素直にそう思えるのは、29年前に仕掛けられたある呪文が今もなお、その効果を発揮し続けているからじゃあないだろうか。 『MOTHER2』のおたんじょうび。2023年8月27日。 子供のころから愛してやまない『MOTHER2』のおたんじょうび。 今日が日曜日だなんて素晴らしい。29周年を記念すべきこの良きに日にゆるりと祝

        • がんばらない食卓と柿酢の話

          帰省前に掃除した部屋に戻ってきたら、居心地が良くて、さっそく昼寝した。「荷物を片付けたら、もう少しレイアウトを変えようかなあ」なんて考えながら。 性分なのか、私はどうもアレもこれもやろうとしてしまうところがある。今日にしがみ付いてしまって、睡眠が疎かになることも少なくはない。少し前までは休みいっぱいに予定を詰め込んでいたけれど、日程に余裕を持って組み、帰省先から戻った日は『頑張らない』と決めていた。 今は意識的にゆったり過ごして、身体をメンテナンスする時間を大事したい。

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        • 蒼フクロウの書庫
          49本
        • 渡り鳥の軌跡
          15本
        • 石を積む
          8本
          ¥300
        • 奥大和に流れつく
          2本
          ¥500
        • 木を植える狼
          3本
        • 狸のアトリエ
          5本

        記事

          とある集落の温泉宿で - I imitated a literary giant and wrote in a hot spring inn. - page. 1

          一昔前、かの新参者が世界に蔓延し、人々が気軽に出歩けなくなった。 A little while ago, the novel(coronavirus) swept around the world, taking away people's freedom to go out casually. 多様性に満ちた世界 - A world full of diversity今となっては過去の話になりつつあるのかも知れないけれど、当時は誰もが目に見えない不安と向き合う他なかった。

          とある集落の温泉宿で - I imitated a literary giant and wrote in a hot spring inn. - page. 1

          この夏、帰省前にできたこと

          何年か前までの私の働き方は、連休を取りづらかった(ブラックとかではなく、あくまで自身の働き方。土曜日が仕事だったりする)こともあって、旅に出ることに非常に飢えていた。 金銭的な制約もあったが、移動にかかる時間はどうしようもなくて、休日に行ける場所、できることには限りがあった。 だからかしらん、今でさえ、架空の旅計画を夢想することは日常茶飯事だ。 ・どの時期に、どのくらいの日程を確保できたら、何処へ行くか ・その土地にはどんな見どころがあって、何が美味しいのか ・徒歩で回れ

          この夏、帰省前にできたこと

          「書く」 題材の見つけ方

          何かを書こうと思った時、どこからそのネタを引っ張ってくるか。 何でも良いのだけど、その「何でも」が思いつかないんだよ! ってことは、ままあることかもしれません。 でも「意外と難しいことではない」と思うんです。 即興エッセイ私は2016年からほぼ日手帳を使い始めて、それから5年ほど、毎日とは言わないにしろ、そこに即興のエッセイのようなものを書いていました。文章だけではなく、マスキングテープやシールでデコレーションして、パッと見も楽しいページを作って、その画像をinstagr

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          「書く」 題材の見つけ方

          ケルンという標

          山を歩くと見かける積まれた石。『ケルン』と呼ばれるそれは、道標だったり慰霊碑だったりする。 ケルン(cairn)元々は氷河のある高山帯で、ルートを示すために作られたものらしい。森林限界を超えた先ではピンクテープを巻き付ける木も生えていないし、岩石にペンキでマーキングしても埋もれてしまう。けれど積み上げられた石たちのシルエットは、霧がかった中でも見つけやすい。 じゃあケルンは高山でしか見られないのか、というとそうでもない。低山の森の中でも見かけることがある。つまり、人が通っ

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          必要ないモノ・コトを削るだけ

          "Less is More" とは建築家ミース・ファン・デル・ローエが提唱した、現代の理想的な思想を象徴する言葉です。 一言で言うなれば、それは『引き算の美学』。 20年ほど前にこの言葉と出会って、これを生き方にしたいと思えるほど衝撃を受けました。"Less is More"の実践と満足の実感を、自分にとって、ただ大事なものとして扱いたい、というのが正直な気持ちです。 戦後の物が無い時代から高度経済成長期を経て、飽食の時代、大量生産・大量廃棄の時代となってなお、今の世を

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          白い〇〇

          光を吸収せずに全てはね返すことで白く見える。光を吸収する色素を持っていないからだ。白い花と緑の葉のコントラストは美しいけれど、白い果実はなんとも不思議な感じがする。熟す前のいちごのように、白いのに味はあるのだろうかと気になってしまう。 数年前、『白いとうもろこし』を初めて見た。北海道へ赴いた際、同行者が食べてみたかったといつの間にか手にしていた。黄色いとうもろこしよりも糖度が高くて甘いらしい。しかも生のまま食べられるという。 へえ、と思った。 また、美味いものを創るための

          掌編小説『ホタルのヒカリ』

           ホーゥ…ホーゥ……  耳に聞こえるのは梟の鳴き声と川のせせらぎのみ。  目に映るのは、無数に乱舞する光の筋だ。  ホタルが刹那の営みを繰り広げている。  今宵は月が不在だ。  だからホタルたちも、今夜の主役は我らと張り切っているのだろう。  今日もよく歩いた。  ふうぅと長い息を吐いて仰向けに寝転がると、草枕が心地良い。  目の前の蛍の生体発光も、まもなく終わるだろう。流石に夜の営みも一晩中というわけにはいくまい。  ああ、このままだと眠ってしまうなあと思いながら

          掌編小説『ホタルのヒカリ』

          SF短編小説『虚構のリアリティ』

          他で執筆した小説を別の角度で楽しんでいただくために、たっぷりと写真を投入して仕上げました。非常に甘いですから、閲覧はご注意ください。

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          SF短編小説『虚構のリアリティ』

          空飛ぶ魚

          プリズムによって分けられた光は、異なる色合いを示す。『万有引力』と言えばニュートン。その彼が示した色は、様々な角度から眺めた光の姿だ。 一概に光と言っても、様々な側面を帯びている。 ここに一枚の絵がある。 どんな色を乗せようと自由だし、一色で塗りつぶしたっていい。あるいは塗らなくてもいい。塗らないという選択をした完成品であってもいいのだ。 重ねた色も重なり合った色も、どれもそいつの一側面。 ただ、可能な限り様々な側面を見たいというささやかな欲望によって、色を浴びせられた

          読書『100%月世界少年』_ハチドリの群れの中で

          ある意味で、〈荒野の樹木狼〉の由来となったSF小説を紹介する。 SUMMARY舞台は2000年後の未来。月で稀に生まれる〈第四の原色〉と呼ばれる色の瞳を持つ子供。それは地球には存在しなかった表現しようのない色。その瞳を見た人間は錯乱をきたすため法律で、生涯ゴーグルの着用を義務付けられている。 少女にその色を見せてしまった彼は、執拗に追われる中で何故そんな扱いを受けるのか疑問を抱く。そして巧みに隠された真実を求めて、仲間たちと共に月の裏側を目指す。 CHARACTERSウィ

          読書『100%月世界少年』_ハチドリの群れの中で

          創作時間

          展示された1枚の絵。 そこに時の流れや圧縮された時間を視ることはあるだろうか。 太陽の位置が変われば、カンヴァスが受ける光の量も変化する。 それは創作物が背負う時間。 構想を練る、色を混ぜる、塗る、削る、上塗りする、記名する。 それは創作者が生きた時間そのものだ。 何かを生むには莫大な時間投資が必要である。 故に創作物は時間の塊。 大して代わり映えのしない変化すら創作物の一部なのだ。 変化こそ時間を視る術。 目には見えない、本当に存在するのかすら判らない時間を人が信

          はじめまして。荒野の樹木狼です。 物書きをしていますが、ここでは読んだ作品や趣味の塗り絵、その他もろもろ、創作の源泉となるような話題を取り上げます。 言うなれば、趣味の場所。小説も書くでしょう。 それでは。よろしくお願いします。 ペンネームの由来を、オススメ本紹介とともに。