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#23 2学期に定時退勤したいあなたへ

どうも。こみっくです。

明日は甲子園の決勝戦。
今週末は24時間テレビ。
この時期になると「あー夏休みが終わっていく…。」となりますよね。

森山直太朗の「夏の終わり」や、フジファブリックの「若者のすべて」が似合う季節になってきました。夕方5時のチャイムがなんだか胸に響く今日この頃です。

2学期がそろそろ始まる。
ということで、今回は2学期からできる定時退勤のちょっとしたコツを書いていこうと思います。


今回はこのポストの補足的な記事です。

1.定時退勤の決心

そもそもあなたはなぜ定時退勤をする(または、しなければならない)のですか?
子どものお迎え、家の用事、習い事に行く、ゲームをしたい…など様々な理由があると思います。
それらはどれも、あなたが定時退勤をする上で大事な理由だと思います。仕事を早めに切り上げて、プライベートの時間を充実することは教員にとって大事なことです。

なぜか。
教員が充実した生活を送っていると教員自身にゆとりが生まれます。
そのゆとりが子どもたちにも伝わり、彼ら彼女らも楽しく学校生活が送ることに繋がると思うからです。
教員が定時退勤をすることは結局子どもたちのためになるということです。

詳しくはこちらの本を読んでみてください

だからこそ、「定時退勤をするぞ!」と強く心に決めることがめちゃめちゃ大事。

しかし、現場の空気感はそれぞれ違うと思いますが「早く帰ること=悪」とまでは言いませんが、なんとなく帰りづらさがある…みたいな雰囲気ありませんか?

でもそれを気にしすぎる必要はないと思います。

もちろん、「自己中心的思考で仕事を終えてないのに帰る」というのは良くありませんが、時間内に仕事を終え定時で帰ることは本来正しいことです。
というより、仕事が効率的にできており素晴らしいことだと思います。
自信を持つべきことなのです。

なんとなく「早く帰れたらいいなあ」と思っているけど、色々と仕事は降ってくる。
早く帰りたかったけど、しょうがないな。
だって忙しいんだもん。

これ、もったいない!

定時退勤をただの願望とするのではなく、具体的な目標として設定することが大切です。この決心がプランニングと実行の土台となるのです。

有効的な方法としては

①放課後に用事を入れる。
あなたのクラスにピアノやそろばんなど習い事をしている子ども、いますよね?
それを真似しちゃいましょう。
教員も放課後に習い事をすることで、仕事終わりの時間を意識できます。
さらに習い事に行くことでスキルもアップする。
まさに一石二鳥。


②朝の段階で学年のメンバーに「今日は早く帰ります」と伝えておく。
朝宣言することで、帰りやすくなります。
僕はこの方法をよく使います。
朝来た時に主任にこう伝えておくと、放課後に「今日は早く帰りやー」と言ってもらえるのでありがたいです。
前もって伝えておくというのは大事ですよね。

2.授業をデジタルで

授業の進行や資料の共有をデジタル化することで、時間と労力を節約できます。

iPadを持っている人は授業でフル活用しましょう。

持っていなくても子どもが持っているタブレットを使った授業をどんどん取り入れていきましょう。

例えば、デジタルワークシートを作成して子どもたちにオンライン上で配布してしまう作戦。
これのメリットは印刷時間がいらないということ。
印刷って地味に時間がかかる仕事ですよね。
こういう仕事を意図的に削減させていきましょう。

iPadを使った働き方を書いた過去記事です。
ぜひ参考にしてみてください。


3.資料はPDF保管

紙の資料は場所を取る上に、探すのに時間がかかりますよね。
「あれ…あのプリントどこいった??」と1人捜索タイムが発生するともう仕事どころではありません。

あるあるなのが、この紙いるん?問題。
特に若手の方は直面する問題です。
僕の経験上、ほとんどの書類はすててもいいと思っています。
(ただし、子どものプリントは捨てちゃダメですよ。)

「捨てていいよ!」とは言われても、紙を捨てるのには抵抗があるな…。
もし、捨てちゃあかん紙やったらどうしよう…。と思っているそこのアナタ。

PDFで資料を一元管理する方法がおすすめです。
そうすることで、1人捜索時間がなくなり、効率的に作業ができます。
iPadを使うと情報をオールインワンできるので非常に便利。
iPadがなくても校務用PCにデータ保管をしておくと、簡単にチェックできます。

4.児童がいる間にタスク完了

児童が学校にいる間にできるだけ多くのタスクを完了させるようにしましょう。
もし、空き時間があるのならその時間は全力投球。
放課後の仕事にじゃんじゃん取り組みましょう。
こうすることで、放課後の時間は簡単な仕事を終えて定時に帰るというプロセスが完成します。

ただし、空き時間に他クラスのヘルプを頼まれるなど予定通り行かないこともあると思います。
その時はその仕事をしっかり引き受けましょう。
学校現場はチームでの仕事が多いので「自分のことだけしておけばいい」というわけではありません。
むしろそこでヘルプに入ることで、自分が助けて欲しい時に助けてもらえるたら最高ですよね。
持ちつ持たれつつの関係づくりが大事です。

空き時間がないという先生は、休み時間をフル活用しましょう。
宿題チェックなどの事務作業は放課後に持ち越さない。
スキマ時間を見つけてどんどんやっていきましょう。

僕のおすすめの宿題チェックの方法は、朝登校した子からどんどん教師机に持ってこさせる方法です。
教師は朝教室で子どもたちを出迎えます。
子どもたちは登校して教室に着き次第、宿題を持ってきます。
そこで教師が宿題をチェックしてその場で返却。
もし直しがあれば、朝の時間に子供は直しに取り組む。

この方法のメリットは
①宿題チェックが朝に完了する
②子どもの休み時間の確保
③朝子どもの様子がわかる

①は言わずもがなだと思うので割愛します。

②は朝に直しをさせることで中休みや昼休みは子どもたちは遊ぶ時間ができます。
休み時間を楽しみにしている子どもたちは非常に多いです。
その子たちにとって休み時間が宿題の直しで潰れるというのは死活問題。
だからこそ、朝の宿題チェックで彼らの休み時間の確保をしてあげましょう。

③も大事。
ただ子どもに提出させるだけでなく、軽くコミュニケーションをとりながらチェックをします。
「今日朝ごはん何食べたん?」とか「昨日の野球見た?」とか些細なことでOKです。
そうすると、あれ?いつもと違うな。と、ちょっとした違いに気づくことができます。
そこから子どもたち一人ひとりに寄り添うことができるのです。

少し話がずれましたが、放課後に仕事をしようと後回しにすると定時退勤は難しくなります。
子どもたちがいる間にタスクをどんどん終わらせていきましょう。

5.テストは当日返却

1時間の授業で、テスト→採点→返却の流れを作ってしまいましょう。

以前の僕は、テストを溜め込んで何週間も前にしたテストを子どもたちに返す…。ということをしていました。
当然、昔のテストすぎて子どもたちは内容を忘れています。これでは悪循環。

そこで、1時間でテストを返却する取り組みを始めました。
当日中に返却することで、後日の手続きや説明の時間を削減できます。
なにより、テストを当日返却すると子どもたちが喜びました。
ある子どもからは「先生はテスト返却ギネス記録保持者やな。」と、嬉しい?認定まで受けました。

結果的にテストの当日返却は子どもたちの学力保障のためになり、放課後丸つけをしなくていいという副産物までいただけるサイコーな取り組みになりました。

詳しくは、こちらの過去記事を参考にしてください。


6.学級の安定

これめちゃめちゃ大事。
学級が安定していれば、急なトラブルが少なく、計画通りに仕事を進めることができます。

2学期がスタートする時に、改めて事前にルールや期待値を明確にすることが重要です。第二の学級開きと思って気持ち新たにスタートさせましょう。

普段から早く帰っている人は学級が安定しているイメージが僕にはあります。
もし、職場にそんな先生がおられたら学級経営のコツを聞いてみるのもいいですよね。

7.会議は時間内に

会議は必要最小限の時間で効率よく行い、時間をオーバーしないよう心掛けます。
特に、会議をする時に意識して欲しいのは「会議終わりの時間を設定する」こと。
会議開始の時間は徹底されている学校は多いと思います。
素晴らしいことです。

さらに会議を効率的にするために、会議が始まった時に「この会議は○時○分までに終わるようにしましょう。」と一言いっておくとめちゃいいですね。

詳しくはこの記事をご覧ください。

8.明日でいいことは明日

学校現場は忙しい。本当に忙しい。
だからこそ、「今日やるべきこと』と「明日でもいいこと」の棲み分けをきちんとしましょう。

例えば、2週間後に提出する書類を今日やらなければいけないか?と考えます。
これ明日でもいいやん。と考えることで、今日だからこそやるべきことを明確にしていきましょう。
そして、それ以外は明日に延ばします。
これにより、効率を高めていきます。

「大丈夫、明日以降の自分がやってくれるわ。」
「ちょっとくらい明日の自分に任せて、期待してもいいんじゃない?」

これくらいの軽い気持ちでいきましょう。笑

9.予定の見通し

週や月のスケジュールをしっかりと立て、予定の見通しを持ちましょう。
おすすめは2週間先を見通す。

学年会で、2週間先を見通しておくと授業に必要なモノや、子どもたちに知らせておくと良いことが前々から確認できます。

予定を見通しておくことで、無駄な時間を減らし、計画的に行動できます。

この仕事は根回しと見通しが命だと、個人的に思っています。

10.子どもに任せる

これは、「4.児童がいる間にタスク完了」に通ずるところがあります。

例えば、掲示物を貼る仕事。
教師ひとりでするのは大変なので、子どもに任せちゃいましょう。

子どもたちが自分でできるタスクは任せることで、教師自身の負担を減らし、子どもたちにも責任感を育む良い機会となります。

「先生次は何かお手伝いすることありますかー?」
と聞かれたらこっちのもん。

「実はなあ、めちゃめちゃ大事な仕事があって君にしか頼めないんだよ。」
「この仕事君に任せるよ!」
「こんな仕事があるんやけどなあ、君にできるかなあ…。やってみる?」

などと色んなバリエーションで仕事を頼むと子どもたちは、どんどん主体的に教室の仕事に取り組むようになります。

結果的に子どもは仕事を通して、責任感を持つ。
そして、教師の負担感が少なくなるというwin-winな状態に。

君ならできる!は魔法の言葉。

11.時間対効果を意識

時間対効果とは、かかる時間とその結果(効果)のバランスを考慮する考え方です。
簡単に言うと、「少ない時間で大きな成果を上げられるか?」という点に焦点を当てはめて考えようぜ。ということ。

例えば

具体例1:テスト採点

低効率な方法: 一人一人の解答用紙にコメントを書く。
→ 時間がかかるし、生徒がコメントを読む確率も低い。

高効率な方法: マークシート方式で採点し、後で全体の傾向についてコメントする。
→ 採点が早く、全体に有用なフィードバックができる。

具体例2:授業準備

低効率な方法: 毎回スライドを1から作る。
→ 時間がかかるし、同じような内容が重複する可能性も。

高効率な方法: テンプレートを使ってスライドを作る、または前年度の資料を再利用する。→ 準備時間が短縮し、他の重要な仕事に時間を使える。

このように、同じタスクでもどれだけ効率よく、かつ効果的に行えるかを考慮することで、時間を有効に使うことができます。

どのタスクが最も重要かを評価し、時間と効果のバランスを考慮しながら仕事を進めましょう。

12.AIフル活用

最近話題のChatGPT君をはじめとしたAIをフル活用していきましょう。
AIは間違いなく、僕たち教師の働き方を変えるものです。
使わない手はない!そういえるほどです。

教員の仕事で繁雑な作業はAIツールを活用することで、時間を大幅に節約できます。

大事なのは、事務作業をAIを活用して仕事を早く終わらせて、その浮いた時間を使って生身の教師しかできないことに時間を割くということ。
例えば、それは子どもたちと遊ぶ時間かもしれない。
最近元気がなく、気になっている子どもへのアプローチかもしれない。
AIは有能なパートナーになりえます。
しかし、教師であるあなたにしかできないことがあります。
そこはあなたの出番なのです。
うまく使い分けていきましょうね。

AIについての過去記事参考にしてみてください。

ChatGPT×ギャル語最強説。笑

13.まとめ

いかがでしたか。
ちょっと意識をするだけで定時退勤は可能だと僕は思います。
まずは、ひとつのことを意識して仕事をしてみる。
そこからがスタートです。

ウサインボルトも100m走を本気で走る前に準備体操をします。
僕らも一緒で、まずは準備体操から。
いきなり全力疾走はしんどいし、けがしちゃうかもしれないですからね。

ぼちぼちでええねんのマインドでちょっとずつ2学期やっていきましょうね!



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