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美女と美酒の組み合わせは悪魔的

とある日本酒バーでのお話。

今年の4月ごろ、僕は春吉にある日本酒バーを友人と訪れた。
僕が鴨鍋を食べる前に日本酒を飲みたくなり、急遽予約をした店だ。時間はオープン直後の18:00。
最初は僕たちと細く長身の三十代ほどに見える男性の3人だけだった。彼は足取りからして既に酔っ払っている。

暦的に冬は過ぎているが、この日の夜は肌寒くヒートテックを着忘れた僕は、体を発熱させるために早くアルコールをとりたかった。いつもなら熟考するお酒選びも好きな印象の酒を店員に伝えオススメを選んでもらった。僕が好きな酒(ペアリングなしで飲む場合)はフルーティで華やかな香りがするお酒が好きだ。この嗜好は研修先だったアルザスでのワイナリー巡りが起因だと思う。

店員は女性が二人。どちらも20代後半〜30代前半の童顔で快活だが大人の余裕と色気を漂わせたマダムたちだ。そして僕のお酒を選んでくれたの目がぱっちりとして、自然な上目遣いと悩み顔がそそら、可愛らしい方だ。選んばれた日本酒も華やかな香りに、すっきりした味わいが僕好みのものだった。このマダムとは相性がいいかもしれない。
カウンター越しに美女を眺め片時の夢に興じながら日本酒を煽る、
最高の店だねココは。

開店から三十分も経つと8席あったカウンターはほぼ満席。座っているのは全て男性客。しかも僕たち以外は年上だ。
開店当初の落ち着いた雰囲気から一点、緊張感ある空気に変わった!マダムを巡った男同士の熾烈な戦いが水面下で始まっている。

いかにしてマダムと話すか、こちらに引きつけ離さないようにする方法は会話だけ。しかしマダムは仕事中、注文を受ければ別の人に対応しないといけない。それぞれが注文をしマダムを引きつけ、別の人に取られたらまた注文する。ハイペースで飲みマダムを離さない人、がっつき過ぎないように間を空けて注文する人、マダムの横顔を観察する人。そこは既に日本酒バーではなくガールズバーの様相を呈していた。(スナックとも形容できるだろう。)

僕たちはその中で、今年始めるYoutubeの話に盛り上がっていた。いたが、その様相が面白くて次に控えていた予約を電話で三十分伸ばしてもらい、このガールズバーの様子をもう少しだけ見守りたいと思った。

電話から戻り新たに日本酒を注文すると、次の予約を伸ばしたことを友人が伝えてしまい、マダム二人の注意が僕に向いた。意図せず場を引っ掻き回してしまい、男たちの視線が僕に集まる。気にせずマダムと話していると、その視線には殺意が込められているような緊張感が伝わってきた。そんなことを酔った状態で気にするわけもなくそのまま話し込んで帰るまでマダムを一人、いや二人じめにしてしまった。(悪いねみんな!はっはっっはっはっはっはっはっはっ)

退店時は二人に見送られ、良い気分で鴨鍋を食べに向かった。


この後、鴨鍋行って、ボルドーワイン専門店に行って、ラーメンまで食べて、翌日二日酔いで一日中苦しみました。

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すみません。また間に合いませんでした。
理由は、肉体疲労、眼精疲労、夏風邪のトリプルパンチで3日間ダウンしました。
目眩がひどかったのですが、仕事は単純作業なのでこなすのは余裕です。発作も起きなかったですし、僕の料理人時代 暗黒期に比べればマシでした。
いやー、あの頃は苦しかったですね。地獄でした。人にはそれぞれの地獄があると思いますが、僕の地獄は、なんと言いましょうか。

無間地獄のような感じです。無見地獄は永遠に圧迫され押しつぶされ、永遠に引っ張られ引き千切られる。生きているうちは瞑想の極地にたどり着かないと体験できない苦しみらしいく、修行僧は瞑想を通して地獄にいくことが修行の一つらしいです。そんな感じに成り上がり中の「哲学・思想家」とその信者が言ってました。

地獄よりはマシでも、目が回って字を上手く読めず、軽い倦怠感でダウンしてしまう羽目になってしまい、自分の不甲斐なさにカフェの隅っこでひっそりと泣いていました。

そんな感じで波のある一週間だったので進捗は悪く、構成は抜けだらけ、これ以上話しが脱線しないように構成を練り直すのでやっとでした。
しかしどんな理由であろうと、言い訳だけをしても作家としては成長しません。なので今回は「自己紹介」を終えてから書こうと思っていた事をお見せしました。

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