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Next Women Leadersが取り組む”ナナメ1on1”とは

こんにちは。コミューンで人事マネージャーをしている塚本です。
以前ご紹介した、コミューンの人材開発の取り組みの一つ、Next Women Leaders(NWL)の活動の一つ”ナナメ1on1”について、ご紹介します。


Next Women Leaders(NWL)とは

2022年12月に、CEO高田さんの強い意志で始まった取り組みです。
コミューン社のシニアマネジメントから推薦された「次代のコミューンを担う女性社員」で構成されており、職種を飛び越えて緩やかに連帯し様々な取り組みを進めています。

参加メンバーが成長するという直接的な結果はもちろん、この取り組みによって外部から優秀な女性リーダーの採用を可能とすることや、NWLメンバー以外の女性社員の管理職キャリアへの意向上げなどの間接的なアクションも狙い、マネージャーレイヤー以上の女性比率向上を目指しています。

取り組み詳細は、下記記事をご覧ください!
(※下記noteを公開した2023/11時点での女性管理職比率は3.3%だったのですが、2024/03時点で10%にまで上昇しました)

社内の女性社員との”ナナメ1on1”

コミューンには、「Women@Commune」という、コミューンで働く女性社員による、女性社員が生き生きと働ける組織づくりを推進する取り組み・コミュニティがあります。
このコミュニティの中で、部門を跨いでちょっと相談したいな・・・というときに気軽にNWLのメンバーに1on1の依頼ができる仕組みを作って運用しています。
利害関係のない他部門の女性リーダーと話すことで、キャリアやプライベートの悩みを解決する力に少しでもなることを期待しています。

”ナナメ1on1”の仕組み

基本的に、1on1をしたい社員からいつでもSlackのワークフローとGoogleフォームを通して希望を受け付けられるようにしています。

月に1回、Slackチャンネルにリマインドが流れます

申し込みフォームの中では下記を事前ヒアリングし、当日1on1が有意義に実施できるようにしています。

▪️お名前
▪️【第一希望】【第二希望】話してみたいナナメ
▪️よろしれば選んだ背景を教えてください。(例:仲良くなりたい、気になる存在、xxの話をしたい、など)
▪️いまの関心ごと、1on1への期待があれば

ナナメ1on1申込みフォームより

送信された申し込みフォームはNWLメンバーのSlackチャンネルに通知され、希望されたメンターから1on1のスケジューリングを行います。

"ナナメ1on1"を活用したメンバーへのインタビュー

今回は、実際にナナメ1on1を活用してNWLメンバーと1on1をしたコミューンの女性社員3名に、「なぜ活用したのか?」「活用した感想は?」などインタビューしてきました!

🍩1人目:高尾さん

2024年1月に入社しました、高尾有沙です。神奈川県鎌倉市在住で、カスタマーサクセス部でコミュニティマネージャーをしています。お客様や社内のコミュニティ活性化を主な役割としており、メンバー同士の交流を深めるイベントの企画運営や、トークルームの運営を行いながら、お客様と連携し、コミュニティを盛り上げ、成功に導くべく、日々奮闘しています。

Q.ナナメ1on1を申し込んだきっかけ・理由はなんですか?
チームの他のメンバーが利用しているのを聞いたことと、上司からおすすめされたことがきっかけでした。
私自身、正直「女性ならではの悩み事相談」というのは少し縁遠く感じていました。しかし、上司から「単純に他の部署の方と話せる機会として活用するのがいいよ」とアドバイスをいただいたことがきっかけとなり、申し込みました。

Q.ナナメ1on1実施前の、正直なお気持ちはどうでしたか?
実は、1on1の前は少し緊張していました。ですが、会社の仲間であるメンバーひとりひとりの価値観や人となりをお伺いすることが大好きなので、対話を通じてお相手の方をよく知れることにワクワクしていたのを覚えています。

Q.ナナメ1on1を実施してみての感想はいかがでしたか?
率直な感想としては、皆さんの関心事やコミューンへの入社のきっかけ、今後目指すところ、考え方がよく分かり、とてもいい機会となりました。プロフィールだけでは表に出ない部分も、対話を通して理解を深めることができました。少し緊張していた部分も、話を重ねるうちに和やかな雰囲気になり、その後は気軽に声をかけられるようになりましたね。
とあるNWLメンバーとは推し活や美容など、個人的な趣味などについても盛り上がることができ、親近感が湧きました。

Q.まだナナメ1on1をしたことがないコミューン社員にぜひ一言!
まだ利用されていない方で、もしかしたら「女性支援を目的とした制度なので、自分には縁遠い」と感じている方がいらっしゃるかもしれません。ですが、あくまでマイノリティへの配慮の観点から女性というセグメントがあるだけで、女性特有の悩みを相談するためだけの制度ではありません。
私自身、他部署の先輩社員と対話を重ねることで、より幅広い視点を持てるようになったと感じています。社内のメンバーと出会い、コミュニケーションを図る良い機会だと捉えていただくのが良いのではないかと思います。確かに長く働けば、いずれは女性ならではの悩みも出てくるでしょう。でも、それ以外にも多くの気づきがあると思います。
ぜひこの貴重な制度を、皆さんも、社内のメンバーと会話をするきっかけと捉えるなど、様々な観点で有効活用してみてはいかがでしょうか。対話を通して、きっと新しい出会いや発見があると思います!せっかくの制度ですし、ぜひ使い倒しちゃいましょ😊

🍩2人目:江崎さん

2023年11月にコミュニティマネージャーとして入社しました。広告業界での事務職や法人営業を経て、フリーランスに転身し、PR会社での企画営業・SNSマーケ・キャリア支援など多分野の業務に関わる中で、コミューンに出会いました。業界・職種ともに初挑戦となる転職だったため今は毎日奮闘中です!

Q.ナナメ1on1を申し込んだきっかけ・理由はなんですか?
入社後、会社に対するギャップは全くなく、毎日が秒で過ぎる充実した日々を過ごしていたのですが、自分自身に対しては理想と現在地のギャップが大きく不安を感じていました。
コミューンで活躍されている女性が、どんな価値観や考えでここまでのキャリアを歩んできたのか知りたい気持ちが大きかったです。日頃関わらないからこそ新しい発見や気付きがあるのではないかと思い、申し込みました。

Q.ナナメ1on1実施前の、正直なお気持ちはどうでしたか?
「楽しみ!」「嬉しい!」というポジティブな気持ちが前提にある上で、せっかく貴重な時間をいただくので、双方にとって無駄にならないようにしっかり吸収しようと思い、こっそりNotionにアジェンダを用意していました。笑

Q.ナナメ1on1を実施してみての感想はいかがでしたか?
実施前は、会社のレベルや他のメンバーと自分自身を比較し、焦りを感じることもありましたが、私だからこそ発揮できるバリューに気付けました。これは実際に業務で関わっていないマネージャーからのフィードバックがあったからこそだと感じます。
コミューン内では評価面談や1on1など、上長と会話をしながら現在地を把握できる機会はたくさんあるのですが、ナナメ1on1では部署が違う女性と会話をするからこそ、キャリアを人生単位で捉えて自分自身と向き合えた感覚がありました。ガールズトークで盛り上がるパートもあり純粋に楽しい時間でした!

Q.まだナナメ1on1をしたことがないコミューン社員にぜひ一言!
日頃業務で関わらない人と話す機会ってなかなかないですよね。私はオフィスでいきなり雑談しに行くのはハードルが高いと感じてしまうタイプなのですが、そういう方こそぜひ使ってほしいです!Slackのワークフローから1アクションで気軽に依頼できますし、社内に頼れる人が増えた感覚になったのでその後の働きやすさにも繋がると思います。悩みがなかったとしても、自分を見つめ直すいいきっかけになりますよ!

🍩3人目:小菅さん

2023年8月にカスタマーマーケティング職として入社しました。営業事務、企画営業、コミュニティマネージャー職を経て、企画力を磨ける環境と今までのキャリアを活かせる場としてコミューンを選びました。企画の深度を上げるために日々仕事に邁進しつつ、得意なグラレコも伸び伸びとやらせていただきつつと、毎日自分がアップデートしているのを感じます!(時々キシキシミシミシの成長音が聞こえる気もします)

Q.ナナメ1on1を申し込んだきっかけ・理由はなんですか?
とあるNWLメンバーが産休に入ると聞いて、急いで申し込みましたw
業務上、喋るきっかけがないとなかなか話すことがなく過ぎ去ってしまいますが、Women@Communeの雑談会でも海外で働く方やユニークな趣味を持つ方がいたりと、面白い人たちがいることに気付かされていたので、機会を逃すまいと申し込みました!

Q.ナナメ1on1実施前の、正直なお気持ちはどうでしたか?
これも話してみたいな、あれも話してみたいなとふわっとした気持ちでしたが、時間が近づいてくるにあたって、話すネタもうちょっとしっかりさせておけば良かったのか、雑談が弾まなかったらどうしよう〜という不安も感じてました。

Q.ナナメ1on1を実施してみての感想はいかがでしたか?
やはり、その場のノリで喋ることは大事であることを自覚しました。目的を持たずに話すことで、その時の空気や気になっている話題に話が飛び予定調和で終わらない会話ができたことが面白かったです。とあるメンターとはひょんなキッカケから「コミューンのビジョンである”融け合う”とは?」の話が広がったり、他のメンターとは「海外移住に興味あるなら○○さんと喋ると良いよ」と他己紹介をしていただきました。
もっと色んな人と喋ってみたいなという欲張り精神が芽生え、ナナメ1on1はコンプリート予定です。ナナメ1on1をきっかけに変わった心境の変化でいうと、わりと気になっている人に社内で話しかけるようになったり、ランチに行ったり、趣味がマッチして一緒に小冊子を作る話になったりと思い描いてなかった展開に驚いています。

Q.まだナナメ1on1をしたことがないコミューン社員にぜひ一言!
業務以外の話をしていい場(他の時もいいと思いますが)として、1on1の活用はおすすめです。肩肘張らずに、ちょっとだけ勇気を出してポチッと申請すると、来週あたりには1on1をしていて視野が広がってます。

参加者の生の声、いかがでしたか?

私自身メンター側として1on1で他部門の女性メンバーと話すことによって、普段は見えない組織や社員の状況を知ることができたり、問いかけてもらうことによって自分自身のキャリアを改めて言語化するきっかけになり、とても学びのある時間になっています。

まだ1on1を活用したことがないコミューン社員の皆さんはぜひ活用してみてください😆!

また、社員間の関係構築・コミュニケーションを活性化させたいとお考えの経営者・人事・他社の皆さんの参考にもなると嬉しいです。

最後に

最後に、前回の記事でも書きましたが、いちNWLのメンバーとして、コミューンの女性管理職の社員として、人事の責任者として、私個人の思いもお伝えします。

世の中には「女性のためだけの成長支援なんて、逆差別なんじゃないか」という意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。
私も以前は、「女性」というワードで括られることに対してちょっとしたモヤモヤ感がありましたし、特別扱いされたいわけではない・・・という葛藤もありました。

しかし、コミューンでは「女性社員の比率が低い」「女性管理職の比率が低い」「女性役員がいない」というのは事実です。

組織においては、無意識に、マジョリティがマジョリティのためのルールを創る傾向にあることも事実です。

統計的に、男性の方が昇格の機会に自ら手を挙げる傾向にある(逆に女性が自ら昇格のためのアピールをすることは少ない)というのも事実です。

だからこそ、逃げずに、目を背けずに、コミューンにおける多様性の問題に取り組んでいきたいと思っています。

「女性の成長支援」というのはあくまでも手段の一つであって、切り口の一つであり、まだまだやれること・やるべきことはたくさんあります。

これからも、さまざまな活動を通して課題に向き合っていきますので、ぜひあたたかく見守っていただき、応援していただけますと幸いです。

同様の課題を感じている経営者・人事・社員の皆さん、ぜひ意見交換などのお声がけもお待ちしております!

(コミューンで一緒に働きたいなという方もぜひご連絡ください!😋🍩)

※コミューンは「成果で評価する」会社であり、評価の基準は性別関係なく平等です。「女性だから」という理由で高い評価を受けることはなく、本取り組みはあくまでも成長機会に対するアファーマティブアクションです。


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