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海外の学生にとってのフォルケホイスコーレ

こんにちは、学生余白研究室のりみです!

今回は、海外でフォルケホイスコーレに通っていた学生に

海外の学生にとってのフォルケホイスコーレ」は

どんな存在なのかインタビューしてきました!

インタビューを受けてくれたのはノルウェー出身のトレ・テンフヨードくん

彼は、高校卒業後に、ノルウェーにあるフォルケホイスコーレに進学し

その後、ノルウェーで大学に入学

そして今、日本の大学に留学中です

ノルウェーの高校では、卒業後の進路の選択肢のひとつとして

フォルケホイスコーレに進学することを進められるそうで

日本の教育との大きな違いを感じました

私が通っていた日本の公立高校では、入学と同時に進路選択の授業があり

少し前まで中学生だった私にとって、将来の一生続けるかもしれない職業を選び

その職業につくための、大学も選ばなければならなかった

まだ、当時16歳だった私は、かなり困惑し

なんとなくの憧れで、キャビンアテンダントになると決めました

しかし、冷静に考えると

そもそも私は飛行機が苦手(笑)

機内の緊急事態時に、冷静な判断をとり乗客を守ることなんてできる性格じゃない(汗)

(かなりの怖がりだから、たぶん怖くて一人で逃げちゃう笑)


今になって、どれだけ自分が進路選択に追い詰められ

どれだけ考えても、つきたい職業なんてわからないから

適当に、その時思いついたキャビンアテンダントにしたんだろうなあと、、、

その頃、私と同い年のトレ君は、8330km先のノルウェーで

高校の先生から、フォルケホイスコーレに卒業後は進学し

「人生について考える時間」

を取り、自分自身を成長させることを優先するべきである。と教えられていたそう、、、

とっっても羨ましい(笑)

フォルケホイスコーレでは、自分と向き合う機会が与えられ

自身の性格、セクシャリティ・交友関係など様々なことを見つめ直すことができ

その経験が、彼のアイデンティティー形成や自己肯定感に繋がった

また、そこで培った自信と経験が、内向的であった彼に他人と積極的に関わる勇気を与え

自己を表現することへの抵抗感を無くした

授業の一環で、お互いを褒め合うアクティビティーがあったそう

とりあえずなんでも、常にクラスメイトのことを褒める

その日の服装など小さなことから、性格や笑顔など

全力でお互いを褒め合う

彼は自分のいいところ

自分にしかないものを知ることができ

そのおかげで

根拠のない自信を常に持てるようになった

そして、自分自身が持つ大きな可能性を信じるようになった

とトレ君は話してくれました

なんて素敵なアクティビティーなのでしょうか、、、

(さっそく、私たち余白研究室のみんなでもやってみようと思います!笑)

根拠のない自信を持っている人・持っていない人では

大きく生き方が変わるような気がします

大きな夢を持った時に

「なんかわからないけど、自分にはできるような気がする」

そんな想いで、夢に向かって必死に努力ができる人

人生を謳歌するってこういう事だと私は思います

また、フォルケホイスコーレでは、キャリア形成の授業が多くあり

1年後のプラン構築や、大学で学びたいことを探究する機会が多く設けられている

しかし、トレ君はその授業内ではなく

たまたま、学校のオリジナルパーカー制作のプロジェクトで

デザインを担当し、そこで思いの外、楽しさを見出し

デザイン・メディア系の大学に進学することを決めた

フォルケホイスコーレは、端的に言えば、自由が多く与えられるそう

しかし自由は、諸刃の剣

手にした自由を活かせるかは、個人の心構え次第

 
 私はドイツ発祥のヴァルドルフシュタイナー学校に幼稚園から中学生まで通っていました

シュタイナー教育でも、「自由」を大切にしており

自分の気持ちに耳を傾け生きていくことができる人を

育成することをモットーに学校が運営されています

そのような教育を受け育った私も、この彼の言っていた

自由の難しさ」を痛感します

自分が、どんなしあわせを求めていて、向いているのかを知る必要があるのです

このように選択の自由がある事で

「自分のやりたいことを見つけ自由を謳歌できる人」

「選択肢の無限さに、結果やりたい事がわからなくなる人」

一方で

「敷かれた人生のレールを窮屈に感じる人」

「与えられた人生に生きがいと喜びを見出す人」

私は自身の経験から、大きくこの4つのタイプに別れると思います

トレ君のフォルケホイスコーレのクラスメイトの中でも

私が知っているシュタイナー学校を卒業した人でも

卒業後に何をしたらいいかわからず迷子になってしまった人がいる

よって、選択の自由を与えられることが、全員に必要な事ではないと

私と、トレ君は思うのです


Compath

余白を得ることができず窮屈に感じてしまう人が選択肢の
自由を享受できる場

として存在するだけではなく

目の前の自由に圧倒されてしまう人には
人生の道しるべを提示できる場所であって欲しい



自分にとってのしあわせ」の形とは何か

そんな探求ができる場にCompathがなるよう

微力ながら、支えていきたい。

        
                        
                                           
文筆:りみ


https://note.com/compath/n/neb0445489e3e


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