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バーチャルで生きる世界をつくるために仮想商店を開きます

はじめまして、エンジニアのmekezzo(メケゾー)です。
Conataというブロックチェーンを利用したバーチャルグッズの販売所を作っています。この記事ではConataの紹介となぜ僕がそれを作っているのかをご説明致します。

mekezzoって何やってる人?

元々はグラニというモバイルゲームの会社を立ち上げのエンジニアをしていました。その後は経営層をやったりVR\ARやったりといった人です。
7年間ほど携わった後、2018年秋からConataを開発しています。

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Conataってなに?

Conataとは難しく言うとデジタル証明書発行売買所です
簡単に言うと仮想商店。Conataではあらゆるデジタルデータを権利保護されたバーチャルグッズとして販売、配布が可能です。
後に書きますがConataで発行したアイテムは特殊な機能を持っています。

機能① バーチャルグッズ販売ができる「ショップ」

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バーチャルグッズ(デジタル証明書付きアイテム)が購入できる

機能②入手したバーチャルグッズ(トークン)展示ができる「マイルーム」

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大まかにこの二つの構成でできています。
アバター、音楽、絵、果ては現実に存在する「権利」まで
Conataとはデータを購入し展示するあなたのコレクションルームであり
アイテムを販売できる商店です。

なぜConataを作ったのか

「HMZ-T1」から始まり2014年に「Oculus DK2」を購入して
改めてVRの虜になっています。
子供の頃から憧れていたゲームやアニメのような世界。
コンピュータの内側に入れるような気持ち。
そしてそこに在る実在感。
更に時が経ちHTC VIVEで更に上回る感動。なんと歩けまわる!
そうしてどっぷりVR沼にはまった僕は、3年ほどVRやARのプロダクトのディレクターとして開発を先導することとなりました。

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VRアトラクション、スマホ向けVR、レーザースキャンを用いたバーチャルオフィスツアー、Hololensによる自動翻訳コミュニケーションツール、Vtuberのライブ配信アプリ等、当時自分が必要だし面白いと思ったものを作っていました。
その後諸事情でVR事業の終了をし、2018年から一人次の開発するプロダクトについて考えていました。もっとVRで活躍できる場所を増やしたい。
ただ、漠然とこういう思いだけが残っていました。

ブロックチェーンがなぜ必要なのか

ブロックチェーンと出会ったのは2018年に友人に「興味ない?」と言われたのがきっかけでした。当時は、「仮想通貨の技術?興味ないなぁ」みたいな認識で、その後Bitocoin Hackathon Tokyo に出場し優勝する位は勉強するのですが長くなるので割愛。

ただ、ブロックチェーンとVR/ARのような技術が結びついたらもっと面白いことができるのではないかと思ったのです。

ブロックチェーンでよく言われる

世界で共通のデータベース上で世界で唯一のデータが作れる

というところに興味がそそられました。
現実のモノと同じようにバーチャルでもモノを所有できるようになる。
そう思ったのです。Conataがブロックチェーンを利用する理由は
すべてはVRのためと思って開発しています。
ブロックチェーン特有の「共通データベース」、「デジタルアイテムの換金性の高さ」、「スマートコントラクト」これらがあることでバーチャル上でもっと活躍できる場所が増えるのではないか。
長くなってしまうので別の機会で話したいと思いますが

「インターネットが現実の世界により近く、そして便利になる」

そう思ってブロックチェーンを採用しています。

結局Conataは何がしたいの?

Vtuberをはじめ、バーチャルで活動する方が
安全に楽しく商売できる活動の場を増やしたい。
そのためバーチャルグッズの「販売」にフォーカスをします
「なぜ販売だけにフォーカス?」「利用用途は?」とよく言われるのですがブロックチェーンでバーチャルグッズを発行することは共通のデータベース上でユーザーの所有物のデータを発行することになります。

世界共通のデータベース上で世界で一つのデータが作れる

ということはバーチャルなデータが
アプリケーションの垣根を越えてデータを所有することができるのです。
現実で服をユニクロで買ったらそれをどこにでも着ていけるようにアバターを一つの販売所で買えばどこでも着ていける権利を購入でき、異なるデバイスやプラットフォーム上で同じものを再び買ったりしなくていいのです。
//BeatSaberをViveとOculusQuestで二つ買わなくてよいように

なのでConataで購入したバーチャルグッズは他のブロックチェーンを利用したアプリケーションでも使用することができる予定です。

デジタルデータのメルカリ

例えばOpenSeaというWebサイトがあります

このサイトでは別のブロックチェーンアプリで購入したグッズをメルカリのようにユーザーの手によって中古販売できます。

コメント 2019-12-03 212656

色々なアプリのアイテムが販売されています

データの相互連携

マイクリプトヒーローズとクリプトスペルズは日本製のゲームですが一つのアイテムをどちらかでGetすればどちらでも利用できる。といった取り組みも進んでいます。

このようにデジタルアイテムが一つのアプリに留まらず他の世界に広がっていくのが特徴です。
アバターに例えてお話するとVRライブ会場で限定グッズを買ってそのアプリでしか着れないよりも限定グッズを着て他のVRSNSや別の場所にも遊びに行きたいですよね。
Conataではそういった世界観を作りたいと思っています。

バーチャルで生きるために

個人的な見解ですがバーチャルで濃く生きていくには権利の保証とバーチャルな活動に対する利益の還元の仕組みが必要だと思っています。

アバター(データ)の権利

自身の外見であるアバターがコピーされ、自分自身のコピーが他人によって悪さするのでは?というSFの映画のようなことが既に現実で起き始めています。
現状でもVRChat内でアバターのデータコピーによる盗難が行われています。
仮にブロックチェーンでデータの権利が発行されるようになると
正しい権利を持ったアバターでしかログインできない。といったことが実装可能になってきます。
//コピーされたデータは所有権や利用券がないためその世界では生きていけない。そのため個人ユースに留まる事となる

利益還元の仕組み

現実で起きているアートやクリエイターの問題にも近いのですが
クリエイターが絵を直接販売しても利益が得られるのは1度切りです。
仮に絵を販売した後に高値でオークションで売られても最初の一度キリなのが一般的なのです。

Conataではバーチャルグッズに対して利益還元の仕組みを実装しました。中古販売時に生まれた売却利益の何割かを最初に生産した人に自動還元する仕組みです。
こうすることでクリエイターの権利を保護し、制作活動をもっと豊かにできるのではないでしょうか。
そして、バーチャルグッズを生産していった際に一番最初に生産した権利者に利益が還元される仕組みを作ることで、今よりももっとたくさんの人がバーチャルグッズを生産していきバーチャル経済圏が盛り上がっていくことになるでしょう。

最後に

結局は僕がバーチャルな世界を早く見てみたい。
そしてそのためにVRの世界の経済の仕組みの一つとして
クリエイターの方に還元する仕組みを作りたい。
そう思ってConataを作っています。

Conataによってバーチャルな人たちの活動の場が更に広がるように粛々と開発を続けていきます。

追伸

「仮想商店Conata」のβテスト開始を年末に開始します。

今回の機能制限版では
・バーチャルグッズの購入(無料で配布予定)
・マイルームでバーチャルグッズの閲覧
・グッズ購入後、ライブ配信に参加ユーザーに対してグッズへのサイン会
を実施する予定です。

新人Vtuberの希来里パイさんのグッズをもらって応援しよう!!

バーチャルグッズのイーサリアムネットワークへの引き出し、売買は現バージョンでは含んでいませんがバーチャルグッズの可能性を感じていただければと思います。

バグもあるだろうし機能としても貧弱なのでまだまだピヨピヨの状態ですがどうぞお付き合いくださいませ。

仮想商店街Conata mekezzo


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