赤い彗星は通常の3倍のスピード

シャア・アズナブル、皆さんご存知ですね。アニメ「機動戦士ガンダム」の登場人物で、赤い彗星のシャアと呼ばれております。ファーストガンダムの放送はもう40年前のことです。私も小学生でした。赤い彗星のシャアに憧れたものです。はしぐちの車いすが赤いのはシャアの影響なのでしょう、きっと。街中を車いすで爆走する時、心の中で「通常の3倍のスピードで接近します」というセリフがぐるぐるしております。まあでも車いすなんで、上り坂の時は通常の3倍以上に遅くなってしまうのですが。。。

さてさて、この「赤い彗星」にちなんだ「彗(シャア)」という日本酒が長野県の酒造会社「遠藤酒造場」さんから発売されており、先日呑ませていただきました。呑ませていただいた場所は、京都市下京区にございます「カフェ・ギャラリーときじく」さん。はしぐちが代表をつとめますコンブリ団の事務所の近くにございまして、京都滞在中はちょこちょことお邪魔させていただいているカフェです。カフェですから、日中に珈琲をいただきながら、ちょっとした書きものをしたりする時に利用しております。営業時間は10:00~18:00、水曜日の夜にはBarとしても営業をされており、そのBarで先日『文学bar:夏目漱石』というものが開催され、そこで「彗(シャア)」をいただいたのございます。

この『文学bar:夏目漱石』、はしぐちもいっちょ噛みしておりまして、当日、漱石の「草枕」の一節をリーディングいたしました。リーディングしたのは第九章。この九章、実は以前にもリーディングしたことがあります。5年ほど前、津のあけぼの座の「読み会」というイベントと、愛知県芸術文化センターで行われた「夏目漱石リーディング」というイベントでリーディングいたしました。この時は、コンブリ団の佐藤あいと共にリーディングしたのですが、今回ははしぐち一人だけ。久しぶりの夏目漱石でございました。

そもそも、この九章に書かれている「小説なんか初からしまいまで読む必要はないんです。けれども、どこを読んでも面白い」「初から読んだって、しまいから読んだって、いい加減な所をいい加減に読んだって、いい訳じゃありませんか」という言葉に導かれて、「草枕」をリーディングするようになったのです。まだコンプリートできてないのですが、何とか全十三章、一つずつでもリーディングしていきたいと思っているところでございます。そしていつかは全十三章一気リーディング、…うーん、無理かなぁ、どうでしょう?頑張ってみたい気はするのですが、実現する可能性は今のところないので、今はコツコツ一章ずつリーディングしていくことを目論んでおります。読んでほしい!という方がおられましたら、是非ともお声掛け下さいませ。

その「草枕」第九章、音声データをこの後にあげます。文学Barの翌日、事務所の一室で録音したものなので、原稿用紙をめくる音や生活音も一緒に入っておりますが、よろしかったらお聞きくださいませ。




当日はこんな感じでした↑  プロジェクターを使って、今ではあまり使われなくなった言葉、熟語なんかを投影しながらリーディングいたしました。

次回文学barは3月27日(水)の予定です。次回は太宰治!


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