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Eugenの備忘録その25-6/28 ソディ指揮読響名曲シリーズ


アレクサンダー・ソディ指揮読響名曲シリーズ(6/28 19時より、於サントリーホール)

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番〇
チャイコフスキー:交響曲第4番

〇反田恭平(Pf.)

 チャイコフスキー4番はイタリア・オペラのような明るい音響でホールを沸かせる。第1楽章の展開部やフィナーレのテーマなどのドカンとしたトゥッティに読響の馬力を感じる。大きく発散する良さがおとなしい日本のオケの中で際立つ。他方第2楽章のOb.ソロには感じ入った。読響は元々パワー系のオケだと思うが、ここ最近は上記Ob.のように個々のパートの水準が世代交代もあり上昇著しい。ファンとして嬉しい限り。
 前半は反田恭平をソリストに、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。繊細で端正な印象が強いが求心力に弱いきらいも。バックのオケのパワーが反田を押し気味で、反田のキャラがもう少し確立すれば面白くなるだろうと感じた。ハイライトは長いオケの前奏後の第2楽章のテーマ。ここでは自分の世界観が屹立しており、今後が期待される一幕だった。

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