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Eugenの備忘録その54-11/25 平石章人&湯川紘惠指揮N響A定期

平石章人、湯川紘惠指揮N響A定期(11/25 18時より、於NHKホール)
(平石章人が前半のロシア音楽名曲集を振り、湯川紘惠が後半を振った)

 前半の「ロシア音楽名曲カタログ」は、平石章人が振る。ルビンシテインの《悪魔》の「少女たちの踊り」のベートーヴェンの《田園》にも似た愉しさにグリンカの《イワン・スサーニン》の「クラコーヴィアク」の愉悦感にワクワク。平石の指揮は弱音に拘りを感じさせる。平石はプロコフィエフなどは緊張気味で硬さを感じるも、最近冴えない印象も拭えなかったオケが奮起し、最後の《雪娘》は噛み合っていた。
後半の湯川指揮のチャイコフスキー《眠りの森の美女》(フェドセーエフ版)組曲。湯川も指揮に硬さはあったが中盤の《パノラマ》が良い。アンサンブルの怪しい場面もみられはしたが、湯川の音楽性はバレエとは相性が良さげ。指揮者降板という非常事態に若手を起用する選択は間違っていなかったと実感。様々な意見はあろうが、たとえ「公開GP」のようであっても、次世代を指揮台に迎える企画は価値があると感じた。

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