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私のパニック人生「4つのストーリー」

私のパニック人生はほぼ4つのストーリーにわけられそうです。Kindle本では、初めての発作から今住んでいる東京に来るまでの流れも書いていますが、なかなかハードな人生でございました。
いつもいつも、「なんでこうなる?」という流れになっていくのです。
noteでは、私のパニック人生の流れ的なものをかいつまんで、お伝えしていこうかと思います。最終的にどの段階が私のパニック人生を変えるきっかけとなったのか?ストーリーの流れが変わるタイミングをお伝えすることで、今パニック障害でお悩みのあなたが人生を変えるきっかけ、参考になれば幸いです。


ストーリー1 引っ越し中に救急車

かつてない経験に戸惑う日々

私がどんな流れの中パニック障害になったのか?は電子書籍で詳しく読んでいただくとして・・・(なかなかおもしろいよ♪)

はじめての発作は、引っ越しの最中でした
引っ越しの最中にパニック発作を起こし過呼吸になり、そのまま救急車で病院へ・・・引っ越し先ではなく、運ばれた病院で一泊したのです。狭い病院のベッドに赤ん坊と一緒に寝て、夜中も授乳するという事態になってしまいました。この時に猛烈な死ぬ恐怖を味わったため、その感覚を引きずることになってしまったのでした。

でもその時は完全なるストレス状態、体調不良もあったので

「ストレスが原因」

という理由づけをして納得させました。

なんであんなことになってしまったのか?
体調不良だったとはいえ、突然息が出来なくなるなんて・・・
それに、なんだったんだろう?あの焦燥感のような感覚は???

果てしなく疑問の迷路にハマりこみ、私の頭の中はいつまでたってもそれを忘れることは出来ませんでした。

自分の中で整理をつけようと必死でしたが、

「何故だか 怖い!」

という感覚は時折顔を出し、足が止まることが増えていきました。
その度に私は、

最悪な人間だ!根性なし!
なんで私はこんなに弱い人間なんだ!
いつも逃げてばかりで!

ありとあらゆる非難を自分にぶつけるようになっていたのです。

でも、
「死ぬかもしれない?」というその恐怖心から立ち直るのは、まだ難しかったのです。

精神的なトラウマってほんとやっかいです。
「倒れてもおかしくはない状況だったんだ」今から考えればわかります。

産後って、自分が思っている以上にカラダは元には戻ってはいない。母乳だとなおさら栄養は取られます。

ホルモンバランスも整ってはいない
産後の疲れ
食事も摂れていない
引っ越しの準備も何から何まで赤ん坊を抱えながらしていたのです。

今から考えると、倒れてもなんらおかしくはない状況の中で頑張り過ぎて、体が悲鳴をあげたのでしょう。

ストーリー2 葬式の最中に発作

パニック人生がはじまってしまった

詳細は省きますが、葬式の日に発作を起こしたことが、私にとってのパニック人生の闘いのゴングが鳴った時でした。ストーリー1の中ではまだ、自分自身がパニック発作を起こしたという事実を知らなかったのです。その頃はまだ「パニック障害」という言葉も知られていなかったのでね。

この葬式の最中の発作もKindle本に書きましたが、ここから私はどん底へと落ちていきます。ストーリー1は序章に過ぎなかったのでした。

この葬式の最中の発作は、ストーリ1の時のような「ストレス状態」ではありませんでした。にも関わらず、結局ひどい発作を起こしてしまい、また運ばれました。火葬場から病院へと・・・(苦笑)

ここから私の人生はどん底へと落ちていくのでした。この時のショックで私は、軽い摂食障害のようになったり、電車が怖くなったのもこの頃でした。でも、まだ自分がパニック障害だとはわからなかったのです。

だからこそ、自分に何が起こっているのかわからず、余計に不安になっていたのです。いったい私はどうなってしまったのか?私はあらゆることに敏感になり、神経質になり、一日中不安な状態で暗闇の中をさまよっていました。

それからしばらくしてから、体調は徐々に元に戻り、不安感の中にいながらでも、実家へ帰ったり、子供と公園に行ったりは出来ていました。

でも、自分が動こうとすればするほど、不安感が大きくなっていきます。
実家に帰ろうとすると、朝から不安になる。電車に乗ってみたものの、なぜだかわからないけど怖い・・・

いったい、なぜ怖いのか?今まで普通にしていたことが、なぜこれほどまでに不安を感じるようになっているのか?

どう考えてみてもわかりませんでした。

そうしているうちに、やっと図書館で見つけた本の中で「パニック障害」という病名を見つけたのです。

これだ!私はこの「パニック障害」という病気なんだ!

ほっとしたというのか、謎が解けて安心したというのか?微妙な感覚の中に
居続けることにはなりましたが、はっきりとわかったのでモヤモヤからは少し解放された気分でした。

それからの私はどんどん、出来ないことが増えていきました。すべてが不安になっていったのです。出来ないことが出てきて、それを不安ながらも出来るようにして、、、その繰り返しで、人生を生き直していくことになりました。まるで赤ちゃんに戻ったかのようでした。

文字で書けば簡単ですが、ただならぬ努力がありました。

どんなに出来なくなったことが出来るようになっても、不安だけはつきまとっていました。毎日が必死だったように思います。

本当に頑張ったんです。あれやこれやと必死でいろんなことを試していました。その甲斐があって、随分と行動範囲も広がり、どうしても二人目の子供が欲しくて自分と闘い、やっと二人目出産。
ここでこう書けば3行ほどですが、その間6年もかかっています(苦笑)

産後、もちろん私は「また」落ちていきました。産後って大変ですから…

ストーリー3 過酷な引っ越し?!ピンチ!

神さまは甘やかせてはくれなかった

ストーリー2までの話の中で、私は引っ越しを2回していました。ところが!またもや引っ越しの話が来たのです。
この時の引っ越しで私に与えられた試練は1回目のストレスどころではありませんでした。(詳しくはkindel本で)

なぜにここまで神様は?と恨む勢いでした。特に宗教心もない私ですが、さすがにこの時は神さま!!と叫んでいましたね。こんな状態の私になぜこのような状況に立たせるのか???

出来る限り不安のない人生を送りたかった
出来る限り不安から離れて生きていきたかったのに・・・

もう電車には乗らないと決めていた。いや、電車には「乗れない」が正解ですが、引っ越しはもう懲り懲りだったし、とても気の合う友達も出来ていたので、余計に離れたくはない・・・のにも関わらず。

この引っ越しでは、すべてが私の肩にかかっていて、発作を起こしてしまっても、病院に運んでくれる人も傍にはいませんでした。私が倒れたら、困るのは子供たちです。絶対に倒れるわけにはいかない、という重圧感の中で3カ月間もの間、ストレスと闘うことになってしまったのです。

ええ、もちろん、ギリギリの精神状態となり、どんどんボロボロにはなっていきました。このあたりもkindle本には書きましたが、自分の苦手なものが
すべてといっていいほど目の前に立ちはだかったようでした。

早い話、その引っ越しは片道4時間の東京への引っ越しだったのですが…

ストーリー4 東京でピンチをチャンスに!

人生のトライアスロン?耐久力、持久力が試された私

最高に苦しい状況の中を必死で前に進み、引っ越しに挑みました。
まさしく私にとってはピンチ!といえる状況が続き、疲弊していました。
日々が自分の精神状態との闘いだったからです。
今思うと人生のトライアスロン状態だった気がします。とにかく、最終ゴールまで精神力を要しましたし、耐久力というのか、持久力というのか?
いかに安定した精神状態を続けるか?が問われていたからです。

引っ越しまでの3カ月間、ひとりで子供たちの面倒をみて、ひとりで引っ越しの準備をし、引っ越しの当日は数年間乗っていなかった電車に乗ることになるという流れ。途中で危うい状態になったけれど、どう考えてもやらねばならぬ事って人生にはあるものです。隣の駅まで電車に乗ることすら出来ずにいた私が、これからは電車に乗らなくてはならないのです。今以上にボロボロになるかもしれない。でも、どうしようもなく…覚悟を決めるしかない

数年後の電車はやけくそでしたね(笑) それでも何とか東京に着いた私でしたが、どう考えても、ここからも私にとってはピンチの連続が待ち構えていそうです。

知り合いもいません。親戚もいません。友達もいません。

でも、どう考えても生きていくには、乗り越えていくしかありません。
東京に着いた時、私は下腹に力を入れなおしました。
疲れ切ってかなりへとへとでしたが、今倒れている場合ではありません。
これからさまざまな新しい事が待ち構えているのですから。

必死で自分が安定していたられるようにコントロールしました。
焦りは禁物!とにかく、ちゃんと食べて、ちゃんと眠って、体力を温存しつつ、自分の精神状態を保ちながら、ゆっくりといろんなことに向き合っていきました。

東京行きはかなりの難関でピンチでしたが、このピンチが私を強くしてくれました。東京に来てからはそれ以上にチャンレンジしなくちゃいけないことが、たくさんありましたから、ここで生きていくしかない私は、覚悟を決めて挑むしかなかったのです。「ネガティブな意識を常にポジティブに変換して」の繰り返しで、どうにか通常の生活ができるようにまでもっていきました。ゆっくりと時間をかけて。結局…

人生最大のピンチは人生最大のチャンス!となったのです。

人生ってさまざまなピンチに出会います。でも、それは必ずチャンスに変えられる!「ピンチ!はチャンス!」どうやらこれは本当のようです。

最近ふと思ったこと…
なんで私は電車が怖かったんだろう???


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