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【副業ギルドのデザインプロセス】 コーポレートロゴのリニューアルってどうやってるの?

暑いですね!
あまりの暑さに、唯一の運動の機会であるジム通いを怠け、
持っていた回数券を期限切れにより5回中4回も無駄にしてしまいました。
ノゾエ(@conoito)です。

今回、デザイナーとして、たまーに副業でお仕事のお手伝いをさせていただいている UZUMAKI, inc. さんのところで、 株式会社ウェザーライト さまのコーポレートロゴリニューアルのお仕事を担当しました。
今日は、ロゴができるまでの制作プロセスをご紹介いたします。

この記事は

・ロゴデザインの進め方
・クライアントワークとしてのデザイン案件の進め方 (in UZUMAKI, inc. )

を知りたい人向けの記事です。


🌻


ロゴができるまでの大まかな流れ

1. 受注
2. ヒアリング
 - ヒアリングシート
 - リモートでの会議
3. ヒアリングした内容の理解や追加調査
4. ロゴのポジションとリニューアルレベルを可視化
 - ポジショニングマップ
 - リニューアルレベルを共有
5. リニューアルのテーマ・コンセプトのすり合わせ
 - ロゴデザインの方向性の決定
6. デザイン制作
 - ラフ
 - 実制作
 - 利用シーンを想定した検証
 - ブラッシュアップ
7. お披露目(プレゼンテーション)
 - 3案から1案に絞り込み
8. ロゴデザイン決定
 - 細かなご要望に応じた修正
9. ガイドラインの作成
10. 納品


🌻


ご依頼いただいた企業さま

今回、コーポレートロゴリニューアルのご依頼いただいたのは、WEBサービスの提案・開発(企画・開発・集客)を行なっている、スタートアップの企業さまです。


🌻


1. 受注

まずはロゴをリニューアルするに至った理由などからお伺いしていきます。
その中で、予算の確認や、いつまでに欲しいか、どの程度の修正に対応するかなど、スケジュールや進め方のすり合わせなども行い、双方にとって無理のない受注が行えるようにします。
見積もり書の提示後、諸々の合意の上、契約書を取り交わしてはじめて、受注完了です。

このへんの取り交わし、社外のお仕事をする経験が少ない私のような会社員デザイナー(暦浅)にとっては、知識が無さすぎて非常に不安な領域なのですが、(勉強しないとデスネ…!)
UZUMAKI  メンバーとして仕事をすることで、法人 対 法人 のお仕事として、双方が安心しながら仕事を進めることができます。

案件に関わるメンバーは全員同じSlackのチャンネルに参加し、その中で受注のやり取りも行っています。
1つの案件に伴うお金や、契約まわりの感覚など、本業をこなすだけでは知ることのできない領域を学ぶことができます。(ありがたぁい・・・)

今回は、スケジュール感と予算感を加味し、初回のご提案で完成形に近い作り込んだ2案を提示し、デザイン案を確定させてから細かい修正を行う運びとなりました!


🌻


2. ヒアリング

受注が確定したら、早速ヒアリングに入ります。

UZUMAKI, inc. は本業を抱えたメンバーが集まる副業ギルドです。
なので、メンバーが最も集まりやすくコミュニケーションを取りやすい形として、 Slack や zoom を使ってお仕事を進めています。

今回も、ロゴリニューアルをするに至った所以などを、Slackを通して、ヒアリングシートやリモート会議で念入りに詳細にお伺いしていきました。


🌻


3. ヒアリングした内容の理解や追加調査

ヒアリングの内容を自分の中に取り込み、理解を深めていきます。
その中で、重要そうな箇所はピックアップし、方向性を定めるための材料にしていきます。


また、ヒアリングの中で気になった部分を追加で調査したりもします。

左側に、ウェザーライトさんの社名の由来のヒアリングの内容で、
右側に、追加で調査したり妄想を膨らませたような内容が入っています。

この過程を挟むことで、ロゴ作成を行う上で役に立ちそうなモチーフや、素敵なヒントをたくさん見つけることができます。


🌻


4. ポジションとリニューアルレベルを可視化

事前に行った念入りなヒアリングを元に、他社ロゴを例に上げて、先方が想像しているイメージに近そうなもの、逆に想像から離れていそうなものなど、それらをポジショニングマップに配置したり、リニューアルのレベルを可視化していきます。

前段でも述べたように、初回の提案で完成形に近い作り込んだ2案を提示し、デザイン案を確定させてから細かい修正を行いますので、
デザイン着手前である今の段階で、目指すべき方向性をしっかりと共有し、致命的な手戻りを無くすためにこのような作業を挟んでいます。


メンバー内でも、事前に方向性を共有し合い、常にフィードバックを頂きながら進めています。
自分の視点が偏っていないか不安なとき、案件についてすぐに相談できる環境はとっても心強い!!!!!(メンバーに向けて五体投地)

デザイン、議論すればするほど質は上がるので、
議論し合える is めっちゃ最高です。


🌻


5. リニューアルのテーマ・コンセプトのすり合わせ

次に、コンセプト・テーマを設定し、考え方の足並みを揃えていきます。

ロゴデザインの方向性の決定ヒアリングを進めていく中で、ロゴに込めたい思いや、どんな印象を持ってもらいたいかなどを深掘り、キーになりそうなものも絞り込みました。
最終的に、方向性を以下のように定め、デザインを行っていくことになりました。


🌻


6. デザイン制作

ここまでで大体1ヶ月くらいです。
ここからプレゼンに向けて、デザイン制作に入ります。

ラフ → 制作・ブラッシュアップ利用シーンを想定した検証

の手順で行っていきます。


デザインラフ

ヒアリングの内容からキーワードやヒントを元に、アイデアを手で書き出していきます。

Wの文字から形を作ってみたり、ヒアリングから得られたモチーフからWを探してみたり。
また、いろんなフォントで太さや見た目を試してみたり、変形したり、フォントのコンセプトを調べたりなど、思いついたことをひたすら発散してみます。

その間、サポートいただいている先輩デザイナーの方に助言を頂いたりしながら進めています。


実制作・ブラッシュアップ・利用シーンを想定した検証

出したアイデアの中から、「良さそうだな」と思った案に絞り、2つの方向性でストーリーを立てて、ブラッシュアップしていきます。

それぞれのロゴがどのような見え方になるかも、この段階である程度見える形に落とし込みます。

最終的に、A案、B案、B'案の3つのデザイン案が出来上がりました!


A案

ポイント
・簡素で落ち着いた力強い書体のHelveticaを採用
・羽をイメージして右上がりのカットラインにし、前進・成長を表現
・誠実さと信頼感を表す藍色


B案

ポイント
・「未来」を意味するFuturaを採用
・ヒアリングで得たヒント(パワーストーン)をシンボルに
・青紫と黄色で、誠実さと明るさを表現


B'案

ポイント
・B案とコンセプトはほぼ変わらないが、シンボルをロゴタイプ内に取り込んだバージョン

我ながらどれも捨てがたい・・・


メンバーにも好評!(よかった)


🌻


7. お披露目(プレゼンテーション)

出来上がったデザイン案をいよいよお披露目します。

リモート会議で、それぞれのロゴに込められたストーリーや世界観を交え、それぞれのデザイン案のポイントなどを丁寧にプレゼンテーションします。

プレゼンする内容は、持ち帰って社内の他メンバー間でも検討ができるように、補足も交えながら Dropbox Paper にプレゼン・共有用資料としてまとめ、お渡しします。


こんな感じ


3案全ての選択肢を残したまま1回目の修正としてA案のブラッシュアップを行った後、最終的に3案の中から B'案 が採用される運びとなりました。
めでた〜〜〜い!!!


🌻


8. ロゴデザイン決定

デザインが B'案に確定した後、いくつかフィードバックをいただきました。
残りの2回目〜3回目の修正期間を使って、ブラッシュアップを行っていきます。

修正の内容は主に、細かなディテールの調整(パターン出し・比較)と、SNS等で展開する際のアイコンの検討などを行いました。


そしてこちらが最終デザインです。ヤッタ〜〜〜!


▼ デザイン案が決まった時のわたくし


9. ガイドラインの作成

ロゴデザインが確定したので、ガイドライン(マニュアル)を作成していきます。
さっき、まるで終わったかのように喜んでいましたが、厳密に言うと全然終わってないです。
遠足で例えると、帰りのバスにやっと乗り込んだ状態です。おうちに帰るまでが遠足なのでまだまだ時間はかかります。

印刷した時のサイズ感なども検証します!


10. 納品

納品データを、Slack経由でzipにまとめてお渡しし、内容に不足がないか確認いただきます。


▼ 確認完了を待たずに達成感に浸る私

このときのわたし、
「我が子が手元を離れていく…大きく羽ばたくんやゾ………!!
という気持ちです


そして

納品完了。(絶妙な不足、あった 😇)

おわり!!!!!


納品後、生きてて良かったと思う瞬間(大きな愛)


🌻


おわりに

わたしは普段フルタイムで本業を抱えているので、基本的な作業時間は、本業を終えた定時後か土日のみです。
今回は、受注のやり取りから数えて、おおよそ2ヶ月半くらいの期間で納品を完了となりました!

デザインをしている時間と同じくらい、またはそれ以上にヒアリングに重きを置くことで、方向性をブレさせず、意思疎通の取れたデザインをすることができるのかなと思います。

ここまでしっかりとまとめて、着実なロゴデザインを行ったのは初めてだったので、とても勉強になりました。

もちろん本業やプライベートとの時間の調節が難しい時もありますが、本業とはまた別のところで、自分が関わったデザインが、いろんなところで使われて大切にされて、様々な人の目に触れると思うと、やっぱりワクワクしますね

本業にも、それ以外のお仕事にも大いに活かせる経験ができました。
これからも引き続き精進してまいります!
そして暑さに負けずちゃんと運動もしようね!!!(自戒)


おわり



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ノゾエユカリ

おそらくデザイナーです。趣味は献血です。お気軽にどうぞ。
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