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ALBA STRING QUARTETの真骨頂!

ALBA STRING QUARTET(アルバ弦楽四重奏団)のコンサートに伺いました。(2022.11.11@五反田文化センター 音楽ホール)

ALBA STRING QUARTETはヴァイオリンの小関 郁さん、小形 響さん、ヴィオラの瀧本 麻衣子さん、そしてチェロの小野木 遼さんによる弦楽四重奏団です。
この日1曲目に演奏されたのはウェーベルンの「弦楽四重奏のための緩徐楽章」でした。ウェーベル(1883-1945)の主だった作品は12音技法を取り入れ、簡素で研ぎ澄まされた響きが印象的ですが、この「弦楽四重奏のための緩徐楽章」はウェーベルン22歳の時に作曲されたロマン的な香りに満ちた曲です。演奏が開始されたと同時に世紀末ウィーンの濃厚な世界が会場に満たされました。

続くベートーヴェンの弦楽四重奏曲第6番はベートーヴェンの20代最後に書き上げた曲の一つです。この曲にある若々しさと、どこか哲学的で内省的な雰囲気の漂う表現がアルバ弦楽四重奏団の演奏から伝わってき、曲の魅力を再確認させられました!同時にベートーヴェンが作曲した残りの15曲についても、ぜひこの4人の演奏で聴いてみたいという思いが高まりました。

休憩をはさみ最後に演奏されたのが、シューベルトの弦楽四重奏曲第14番 「死と乙女」 です。15曲あるシューベルトの弦楽四重奏曲の中でもっとも人気あるだけでなく、全ての弦楽四重奏曲の中においても凛然と輝く名曲です。アルバ弦楽四重奏団はすべてのパートが対等に音楽の対話をしているようで、埋もれがちなメロディーもさりげなく浮かび上がり、とても惹き付けられる演奏でした!そして2楽章や4楽章の高揚感はまさにライブの真骨頂を感じさせる熱演!!
4人の熱演が聴き手一人一人に伝播した熱いコンサートでした!

▼奏者のプロフィール&プログラム
https://conpas.me/concert/detail/id/1235/


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