昭和のマネジメント代表アンパンマンと令和のマネジメント代表パウ・パトロール
息子の影響で子供のアニメをよく観る。
最近のお気に入りは「パウ・パトロール」だ。
「パウ・パトロール」を簡単に説明すると、
10歳の男の子ケントと犬の仲間たちがパトロールして街の平和を守る話。
犬の可愛さと、その犬がパトカーやブルドーザーなど働く車に乗って問題を解決するのだが、テンポも良く、子供だけでなく大人が観ていても十分楽しめる。
パトロールと言えば、私が子供の頃は「アンパンマン」だった。
子供もアンパンマンは大好きで、どちらも人気なアニメ。
しかし、良く考えてみると全然違う。
何が違うというとパトロールの仕方である。
アンパンマンと言えば、基本は一人で空を飛んでパトロールしている。
バタコさんやジャムおじさんは戦いには参加せず、パンを焼くことに専念しているから、ビジネスで例えるといわば「バックオフィス」だ。
そしてカレーパンマンやショクパンマンはたまに助けてくれるけど、常に助けてくれるわけではないので、「業務委託」や「他部署の人間」といったところか。
つまりアンパンマンの戦いは「個」なのだ。
一方パウ・パトロールの場合、ケントというリーダーのもと、犬というメンバーがいる。
しかも、メンバーは個性豊かで、得意なことがそれぞれ違う。
ケントには出来ないことが他のメンバーには容易にできる。
ケントは指示を出すことでメンバーが動き、問題を解決する。
つまり、パウ・パトロールは「組織」で戦っている。
1人のカリスマが成果をあげる「アンパンマン」と、
組織で成果をあげる「パウ・パトロール」。
これはまるで昭和と令和のマネジメントの違いを表現しているかのようだ。
違うのはそれだけではい。
アンパンマンへの支援は基本、「新しい顔」のみ。
それはまるで栄養ドリンクを渡して頑張れよ、と言うだけの上司のよう。
それに比べ、ケントはメンバーに対して、「褒めて」「失敗を肯定し」「成功したときはインセンティブ」を行っている。
まさしく、今のマネージャーに必要とされていることを全て満たしているのだ。
つまり、「成果をあげる」「組織を動かす」点において大きく違うのだ。
これは大げさな話ではなく、子供の教育にとって非常に重要だなと感じた。
私が子供の時は、まず自分が頑張ること、そして精いっぱい努力して成果をあげることが一番大切なことだった。
人の手を借りるというよりは、まず自分ができることを最大限行って、それでも難しい時に助けを求める。
まるでアンパンマンのように。
しかし、パウ・パトロールを見て育った子供は成果は「組織であげる」ものだと考えるのではないだろうか。
1人1人得意なことが違うから、みんなで協力しあって問題を解決する。
そして褒めて、失敗を肯定する。
まさに今の時代に求められていること。
もう少し大きくなり、色々なことがわかるようになったら
私の子供もアンパンマンの理不尽さに気付くのだろうか?
もっと積極的に他の人の力を借りなよ、って言うのかな。
なんてことを、子供とアニメを観ながら思った今日この頃。
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