ゼロゼロ融資が弱小会社にとどめを刺した

2020年から始まったゼロゼロ融資。 据え置き期間最長3年設定の融資を受けた会社の返済が今年の夏から始まっている。ゼロゼロ融資を受けた会社数243万件融資額43兆円。

中小企業庁は10日、「ゼロゼロ融資」の返済負担軽減のための「コロナ借換保証」を「経営行動計画書」が承認された会社に対して開始した。

さて、ゼロゼロ融資開始前から私共も多くの相談を受けましたが、ゼロゼロ融資を勧めた会社はゼロ。「コロナで赤字になるなら閉める」つまり、上手に廃業することを考えろということです。

広義でのビジネス(事業)の場合は一定のスケールの中で計画的に継続される必要性があるかもしれませんが、狭義でのビジネス(商売)の場合は赤字なら即刻廃業が鉄則です。更に、無借金経営が原則です。

借金経営とかローン生活というのはアングロサクソン金融独特の借金経済システムが生み出した概念です。端的に言えば「金融経済」です。

お金のない商売人や消費者から利益を搾り取る金融資本家の知恵です。

もし、あなたが大金持ちでないのなら、借金やローンは可能な限りしないのが正解です。
【参照動画】急増する住宅ローン破綻 新型コロナ影響で予想外の事態に…「住宅ローンが払えない」https://www.youtube.com/watch?v=C6nZQhhuRGo

ゴールドカードを持って「私は信用があるんだ!」と喜んでいるようでは、まだまだ世の中が分かっていません。

「みすぼらしく生きることも大切だ」とボスは書いていました。本当の賢者はそうです。能ある鷹は爪は見せません。


さて、商売という意味では、大企業が政治力を使って行政にあらゆる規制解除をさせて大企業が独り勝ちする今の市場では、一般的な中小企業がいくら頑張っても儲かりません。問題は景気ではなく市場システムです。

「小売り商売妾商売」という言葉をご存知ですか?「妾が暇で煩いから赤字でも小売り商売でもさせておく」という旦那あっての商売だということです。「小売り商売は牛の涎(よだれ)」とも言います。小売り商売は、売れる日があったり売れない日があったりで牛の涎のようだという意味です。

小資本で今の世の中で儲かるとすれば通販くらいでしょう。なんにせよ、中小企業に限れば損益計算書が答えですから、赤字なら閉めればいいのです。

借金しても続ける
良くなるまで頑張る
工夫して乗り越える

あなたが「商売」をするのなら、そういう考え方は危険です。



エムケイコンサルティング 神代