市場で最初に売られたのは腐らない熟したトマト｜発売５年後から健康被害件数が跳ね上がった

2023年8月4日 08:13

夏の暑い季節、爽やかな酸味と甘みが詰まったトマト。色素成分に有効な抗酸化作用があるリコピンを豊富に含みビタミンCも豊富。クエン酸が胃の働きを活発化し疲労物質乳酸を除去するという優れもの。美容健康に欠かせない食品ですが…

市場に並ぶトマトが遺伝子組換トマトかどうかを見分けて買っていますか？
おそらくNo！だと思います。特にトマトジュースや缶詰は要注意です。

本記事は2021年8月に投稿された記事を再投稿しましたのでご参考にしていただければ幸甚です。

1994年(H6)、米国で果実が柔らかくても腐りにくいトマトになるように遺伝子操作(ゲノム編集)した遺伝子組換トマト『ジューシーで日持ちするトマト』がFDA(アメリカ食品医薬品局;日本の厚生労働省にあたる)の許可を得て市場に登場して話題になりました。

その後、『腐りにくい○○』をキャッチフレーズにした遺伝子組換食品が次々と発売されました。

この世界で初めて発売された遺伝子組換トマトが後に北米・欧州市場で深刻な食品問題に発展する遺伝子組換食品(GMO；Genetically Modified Organism)の始まりでした。

下の写真が遺伝子組換トマトです。左が普通トマト(Regular)、中と右が遺伝子組換トマト(GMO)です。それぞれ、10日、20日、45日経過後の変化を一覧できます。

人口増加による食の産業化を進める目的で1994年(H6)から始まった遺伝子組換食品の市場投入でしたが、これが自然破壊・健康被害を引き起こし21世紀になって欧米市場で大きな食品問題に発展しました。

今回は『GMO食品はどうして危険だと云われているのか？』という基本的な理由ついて説明します。学術用語として使用される「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」は同じ遺伝子操作ですが区別されています。

ある日、旧モンサント社の研究員が自社の除草剤『ラウンドアップ』の試験地で除草剤の強毒でも死滅しないバクテリアを発見しました。研究員は、見つけた除草剤に耐性があるバクテリアの遺伝子を取り出し作物の遺伝子を組み替えて除草剤を浴びても枯れない作物をつくることを思いつきました。

実験は成功してモンサント社は除草剤ラウンドアップに耐性をもつ遺伝子組換作物をラウンドアップレディー （Roundup Ready）と名付けました。研究員は次に強い毒で、近づく虫を殺す殺虫植物の遺伝子を使って殺虫毒物質を作物が生成できるように遺伝子を組み換えました。

食の産業化には第一次産業における収穫量増大化が必須条件になります。農薬や害虫は農作物の収穫量の増減に大きく影響します。害虫から農作物を守るには毒性の強い農薬散布ほど効果がありますが、その強毒によって農作物も枯れて死滅してしまいます。　

ＧＭOは、その問題の解決策だとされています。

巨大なＧＭトウモロコシ農場の周辺で何百万の蜜蜂が大量死したというニュースをご存じの方も多いでしょう。遺伝子組換食品が人間にも有害だと云われている科学的な理由です。

日本でGMO表示規制の対象になっている、大豆・トウモロコシ・ジャガイモ・アルファルファ・ナタネ・テン菜・綿実などの農産物は全て遺伝子組換作物、ラウンドアップレディーです。

日常的に食べている食品がGMOだったら即効性のない毒を食事の度に体に入れているのと同じです。それを5年10年と続けたらどうなるでしょう。

子供たちが理解できるように教えてあげてください。