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懐かしい思い出の街で久しぶりのデート【後編】

昨日の続き。昨日の記事はこちら↓

西尾さん、無事到着。
居酒屋に入る。
カウンターに座る。
「お飲み物は?」
「私は瓶ビール、西尾さんは?」
「じゃあお冷で!」
「今日はいいからノンアルにしなよ!」
「じゃあノンアルコールビールで!」
齢40歳を超えて、居酒屋のカウンター座って「お冷」の注文をするところが変わっていない。

そのお店の内装はまったく変わっているが、メニュー表の独特の書体は思い出がある。
目の前で料理を作ってくれる人、この方記憶にあるぞ、そうだ、昔よく来ていたころの店長だ!
懐かしい。
「昔よく来たんですよ、移転前のお店」
「ありがとうございます、なんか見覚えがありますね」

懐かしい場所で懐かしい食事とお冷を注文する懐かしい西尾さん。

非常にノスタルジックなひととき。

懐かしいのでいろんなものを注文する。
刺身の盛り合わせ、岩ガキ、白エビの天ぷら、鯛のアラ煮、などなど。
どれも美味しいがここでいつもの私のクセがでる。
私は注文をするがほとんど食べない。
雰囲気でお酒を飲むタイプ。
ひたすら食べる西尾さん。
書いていて思い出したが鯛のアラ煮なんて一口も食べていないね。

西尾さんにお腹いっぱいになっていただきお店の正面で店長と3人で写真。
昔一緒に遊んでいた他メンバーに送っておこう。

さて、高架下に唯一残る伝説の中華料理屋へ向かう。
店内パンパンかと思ったらカウンターがちょうど2席空いていた。
懐かしい、懐かしいぜこの雰囲気。
店主、お元気そうで。
髪の毛がほぼ真っ白。

どうだろうな、
昔通っていた時期でも60歳超えていたんじゃないかな、となると今は70歳overか!

昔と違う点が1つ。
それは店員さんがいること。
女性が1人、手伝っている。
雇われているというより手伝っている雰囲気。
奥さん…にしては若いかな、娘さんかな?
この店主がバイトを探すという雰囲気のタイプでは勝手ながらないと思う。
身内が手伝うというのを
「手伝いたかったら手伝わせてやるぞ」
的な流れでこうなったんじゃないかな。

メニューを見る。
あったあった、ラーメンではなく光麺。
この店ではしょうゆ味の中華そばを光麺と呼ぶ。
しかも600円!
当時と変わってなくない?
バイカルという辛いラーメンもいつも注文していたな。
チャーハンも本当に美味しいんだよね。
当時このお店には4人くらいで来るのが多かった。
その頃のイメージで光麺、バイカル、チャーハン、さらには野菜炒めも追加!

ビールを飲みながらゆっくりと待つ。
西尾さんもだいぶ環境が変わった。
子供の習い事の問題があるという。
習い事を習わせたいけど送迎の問題があるとのこと。
奥さんも働いており、何なら西尾さんより収入が良い。
送迎行くならあなたが仕事セーブしていく方が効率的だよね、と言われているらしい
#ここで書くかこの情報  
#西尾さんの給与が低いわけではない  

ラーメンをすする。
上手い。
西尾家みたいに収入があったらあったでこういう課題もあるんだね。

15年前と話の質が違うね。
あと10年もしたら親の介護の話だろうか。
あと20年したら子供の結婚や孫の話。
そしてあと30年したら「あいつ亡くなったらしいよ」的な話になるのかな。

また飲めるかな、この場所で、西尾さんと。

いや飲もう。
そういう日を作ればいいじゃないか。
また年末にこの地で飲みましょう。
そして中華の店主の光麺でしめましょう!

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