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【超先行公開】『CONTINUE BOOTLEG GOTY2023』INTORODUCTION

雑誌『CONTINUE』記念すべき創刊号の表紙&第1特集を飾った「ゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)」。それは巨大権力(当時)だった「ゲーム業界」とは一線を画したコンセプトで創刊された雑誌であるがゆえに可能な企画でした。

「ベストゲームも一緒に決めよう」となった理由は「あれだけクソゲーについて書いている人たち(クソゲーハンター)がオススメするゲームには、それ相応の価値と説得力があるのではないか?」。つまり「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」は『超クソゲー』とは切っても切り離せない、コインの表裏のような関係でした。

転機となったのはGOTY2002。ベストゲーム第1位の『Grand Theft Auto:Vice City』は国内版のPS2ではプレイできない、いわゆる洋ゲー。かつて秋葉原の中央通り沿いに存在した名店メッセサンオー カオス館に直輸入された海外版をプレイした編集部は「これを自分たちが評価しないでどうする!」という蛮勇で第1位に選出。

それは「極東の泡沫マガジンが勝手に盛り上がってるだけ」と思われましたが(自分たちもそう思ってましたが)、後にインタビューしたロックスター・ゲームスから「あのランキングを見て日本版の発売を決意した」と言われたように、GOTYという企画がなければ、日本のゲームとゲーム業界が陥っていた自家中毒的な“鎖国”状態は、もう少し長く続いていたかもしれません。

そしてGOTYといえばD3パブリッシャー。現在まで史上唯一、ベストゲームと超クソゲーの両部門(しかも超クソゲーに至っては3年連続を含む通算四度)制覇したD3の魅力を広く伝えることができたのも、GOTYという企画の功績ではないかと思います。

そんな歴史を歩み、8年の休刊を挟みながらも継続(文字通りCONTINUE)してきた「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」の最新版をお届けします。

今回は超限定発売のZINEという形ですが、いつものメンバー、いつものクオリティ、そして例年にも増して衝撃のランキングになっているGOTY2023。座談会にも出てきますが、本当に『CONTINUE』らしいランキングになっている、と思います。

このZINEを手に取っていただいた選ばれし読者のみなさまに、心より感謝します。それでは、注目のGOTY2023、最後までお楽しみください!!
 
(文=『CONTINUE』編集長 林 和弘)

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