今の自分の人生は、永遠と続く命の物語のほんの一部である。
2021/12/21 読書記録no.64「運転者 ー未来を変える過去からの信者ー」
昨日、この本を読みました。
喜多川さんの本を読むのは、これで5冊目です。
生きるとは、生かされるとは、人生とは、自分とは、そういう答えがすぐ見つからないものに対して、暖かく寄り添ってくれる本を書かれています。
今回の本では、自分は1人で生きているわけではなく、代々祖先が繋げてくれたものを持っているだけで。受け継がれたバトンを今自分が持っていて、そして次の世代に渡す。誰もがそうやって今を生きているということを再認識させてくれました。
今日は、この本についてまとめていきます。
作品について
「…なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」思わず独り言を言った、そのときだ。ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づいた。累計80万部喜多川泰、渾身の感動作!報われない努力なんてない!
主人公は、保険の営業マン。結婚していて、1人娘がいます。でも、その娘は不登校で塞ぎ込んでいるんです。そんな中、保険の解約20件が決まり、収入から差し引き、またボーナスもなくなる、そんな最悪の状況になります。
そんな時、目の前に一台のタクシーが現れます。その出会いから主人公自身も、そしてこれからの未来が少しずつ変わっていきます。
それが、大切に繋がれた思いだとは知らずに。
印象的な言葉
今回も沢山あります。ご了承ください。笑
p42 運が劇的に変わる時、そんな場というのが人生にはある。それを捕まえられるアンテナは全ての人にある。そのアンテナの感度は、上機嫌の時に最大になる。逆に機嫌が悪いとアンテナは動かない。
p70 僕たちが日々すれ違う人たちの中には、いろいろな人がいる。それぞれ2度と会うことがない人かもしれないけど、すれ違う瞬間までそれぞれには、それぞれの人生があって、今日まで生きてきた。僕たちの人生に奇跡を起こす種はそこら中にある。
p91 最初は柔らかくて弱い。だけど、使い続けていくと痛みは伴うけれど、どんどん強くなって固くなっていって、痛みを感じなくなる頃にはそれ仕様に生まれ変わってる。
p136 誰かの努力、ひたむきな姿勢は、他の人に幸せをもたらす力があるということ。自分の人生が、永遠と続く命の物語のほんの一部。
p139 それぞれの時代に生きた人が、永遠と続く命の物語の一部を精一杯自分の役割を果たすように生きてくれたから、次の世代は前の世代よりも“良い時代”に生まれ育つことができるようになる。そして、今あなたがその命の物語というバトンを受け取って生きている。
p144 どんなことが起こっても、起こったことを自分の人生において必要な経験に変えていくというのが“生きる”ってこと。だから、どんな出来事だってプラスにできるし、逆にどんな出来事もマイナスに変えてしまうことだってできる。
読み終わって
私は、運のいい人を見ると「どうして自分には運やツキがないんだろう」なんて、ふと考えてしまうことがあります。恥ずかしながら。笑
でも、この本を読んで“世のため人のために働く”ことが、巡り巡って結局自分の幸せにつながる、ということを知りました。
運が良い悪いではなくて、運はポイント制ということにも目から鱗でしたね。貯めて使う、そういうシンプルなものと思ったら、上手くいっている人を見ても「あー、この人は沢山運を貯めてきたんだな」って思える気がします。
でも、最後の方でタクシーの運転者からアドバイスがありました。
誰かと比べるのをやめる。
自分の人生をしっかりと見つめる。
自分が恵まれているということに心から気づける。
周りに左右されず、自分は自分の人生をしっかり歩いていこうと改めて思いました。
喜多川さんの本から、色々なことを教わってきました。見落としがちなことを気づかせてくれる、そんな本が沢山あります。
読んだことない方は、ぜひ手に取ってみてください。
おりょう☺︎
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