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人生は、食べて、歌って、恋をするためにある!

2022/1/3 映画記録no.47「潜水艦カッペリーニ号の冒険」

昨日放送された、こちらのスペシャルドラマ。

実話を元にした作品だそうで、戦争映画にも関わらず笑いありのもので、とても楽しんで見ることができました。
もちろん、戦争な悲惨なシーンもありますが、イタリア人の陽気さで救われたものもありますね。

今日は、この作品について私が感じたことをまとめていきます。


作品について

第二次世界大戦中に運命的な出会いを果たすことになる、厳格な日本海軍軍人と陽気なイタリア人たちの国境を超えた友情と恋の物語。メガホンを取るのはホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫。馬場が「一気に引き込まれた」という実話に着想を得て、数々のヒットCMを世に放つトップクリエイターの澤本嘉光が脚本を執筆。構想から25年の時を経て、このたび、CG技術を駆使した壮大なスケールで映像化が実現する!
あらすじ
日本、ドイツ、イタリアを中心とする枢軸国と、アメリカ、イギリスを中心とする連合国の間で戦われた第二次世界大戦。初めこそ同盟国だった日本とイタリアだが、1943年、イタリア国内で政権が交代したことでイタリアは連合国側につくことになった。こうして互いに敵対する国同士になった日本とイタリアだが、そんな状況をつゆ知らず、潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ号で日本へ物資輸送のために向かっていた間の悪いイタリア人たちがいた。彼らの名はアベーレ、シモーネ、アンジェロ。「俺たち、最高の仲間だからな」が口癖の愉快な仲良しトリオだ。日本から大歓迎を受けることを期待し浮かれる3人だが、待ち受けていたのは鬼の形相をした速水(二宮和也)だった・・・。

速水は誰よりも愛国心を誓い、曲がったことが大嫌いな日本海軍少佐。“我が命は国を守るためにこそある”と信じてやまない超堅物だ。かつて、潜水艦戦術研究の目的でイタリアのジェノバに2年滞在していたためイタリア語は流ちょうに話せるが、“食べて歌って恋をして”を信条にするイタリア人の軟派な国民性を毛嫌いしている。敵対する側に寝返ったことでイタリアに対する嫌悪感はピークに達し、捕虜にした3人のイタリア人にきつく当たる。

一方、速水の妹・早季子(有村架純)は小学校の教員。頑固で融通が利かない兄をさりげなくサポートするしっかり者だ。愛情深い性格で児童たちからも慕われている。日本に上陸後、捕虜になってしまったアベーレ、シモーネ、アンジェロの面倒を実家の旅館で見ることになるが、アベーレに一目ぼれされ、熱烈なアタックを受けることに。この恋沙汰が速水の逆鱗(げきりん)に触れ、速水たちとイタリア人たちの間に大激震が走ることになる!

価値観、人生観、言語、全てが異なる日本人とイタリア人。衝突を繰り返し、トラブル続きの日々を送る速水たちだが、どんなにつらい状況であっても人生を謳歌(おうか)しようとするイタリア人の前向きな姿勢と愛情深い心に接しているうちに、速水の凝り固まった心も次第に和らいでいき、国境を越えた確かな友情が芽生えていく。コミカルな会話劇が繰り広げられる一方で、戦火の足音は日に日に大きくなり、両者の間に芽生えた友情は無情にも引き裂かれていくことになる。時代に翻弄(ほんろう)され、命の危機にさらされた彼らを待ち受ける運命とは?


まさか、実話なんて。

まず、これが実話であることに驚きました。戦争中海に潜っている間に、敵味方が入れ替わって、日本に到着した途端“捕虜”として生活することになったイタリア人。

こんな話が本当にあるのか?!と思いましたね。でも、あったんですね。情勢の変化が著しい時代、そうやって当時の人たちは生きていたのだと改めて思い知らされました。

さらに、主人公を演じている二宮和也さんの演技力。これまた凄いものでした。なんと流暢なイタリア語。なんであんなに話せるんでしょうか。しかも、結構な長セリフだったんです。

監督さんは、二宮さんのことについてインタビューでこう答えています。

ひと言でいうと、彼はプロですね。とても頭がいい人だし、撮影中、“ここってこうするのはどうでしょうか”と提案をいただき採用したシーンもあります。二宮さんがイタリア語のセリフを言うシーンがあるのですが、すごく上手で。何よりイタリア人がビックリしていましたから(笑)。かなりの長ゼリフでしたが、完璧な発音とエロキューション(発声法)で、通訳のイタリア人たちが“完璧だよ”と感心していました。お世辞抜きで鳥肌ものです。イタリアの歌を歌唱するシーンも素晴らしいので楽しみにしていただきたいですね。

イタリア語で、歌も歌っています。凄すぎる…。しかも、ニノの歌声って癒されるんですよね。嵐が休止してニノの声を聞く機会がグンっと減っていたので、久しぶりに聴きましたが、相変わらずの聞き惚れる歌声でした。


人生は、食べて、歌って、恋をするためにある!

イタリア人の考え方、とても素敵だと思いました。当時の日本は、「国のために命を捧げる」の一心でしたが、この考え方で少しずつみんなの心が変わっていきます。

今は戦争中ではありませんし、当時のように食べ物や服装、外国の音楽が制限されることはありません。ただ、今は別の意味で制限されていますが…。

食べて、歌って、恋をする。

私は、日本で24年生きてきました。真面目だとか、忠実だとか、日本人特有の国民性というのは私の体に染み付いていると思います。でも、イタリア人のこの考え方を知って、なんかいいなぁと感じたんです。

この言葉のように、あまり難しいことは考えず、気楽に、ゆるーく、そして楽しく、自分の人生を謳歌していけばいいのかな、って。

日本の良さだったり、イタリアの良さだったり、まだ見えていなかった何かが見えた気がします。

2022年を迎えた今、改めて海外のことについて知りたい欲が芽生えました。日本を含めて、外の国のことも大好きになりたい。自由が許されるこの時代に生まれたからこそ、出来ることが沢山あるんだと、この映画を見ながら思いました。


おりょう☺︎

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