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研究発表の方法(スライド作成・質疑対応)

研究発表とは?

大学、企業、研究所などでは研究を進めますが、その内容の発信は、研究を進めることと同様に大事な研究活動の一つになります。発信の方法としては、学術論文などの形で文章として公表する方法、学会発表などの形でプレゼンテーションにより公表する方法があります。ここでは、プレゼンテーションについての話を進めます。大学生、大学院生は、卒論発表や修論発表などがありますので、これらのプレゼンテーションが自身の卒業、修了のために必須です。ここでは、プレゼンテーションの方法を説明していきます。


研究発表の流れ

通常研究発表では時間が設定されています。学会の場合、5名の発表で1セッションとしたセッション単位で構成され、1セッション1時間半程度という形になります。分野によって異なりますので、8名1セッションであったり、4名1セッションであったりと様々な構成があります。発表時間は、トータルの時間が15分の場合は、発表12分質疑3分、トータルの時間が30分の場合は発表25分質疑5分という風に、発表時間と質疑時間が定められていることが一般的です。特別講演や招待講演など、発表時間が1時間を超えるものもあります。
同様に、卒論発表や修論発表でも発表時間10分、質疑時間5分という風に時間が定められています。

スライドの作成と練習

以下の動画では、スライド作成の方法や、発表練習の方法、質疑対応のための準備について10分で説明しています。

発表のスタイルは色々ありますが、1枚のスライドあたりに詰め込む情報の分量は多くても少なくてもデメリットが生じます。基本的に、1枚のスライドで言いたいことは1つに絞った方が良いと考えています。

前のスライド、後ろのスライドとの関係に繋がりを持たせることも重要です。全てを繋げることは難しいにせよ、できるだけ繋げた方が印象に残りやすい発表になります。

発表時間よりも早く終わる分には、文句はありませんが、発表時間を経過し、質疑の時間に入っても終わりが見えない発表は、聴衆の評価が高くなりにくいので、時間配分はきっちりやりましょう。

そのために重要になる(特にはじめての発表の場合)のは、原稿です。原稿を作成し、練習を進めると共にブラッシュアップしていくことで、より洗練された発表になります。

質疑応答の準備

学会の重要な役割として、研究成果の公表・発信がありますが、これに加えて質疑応答も重要になることがあります。質疑によって、次の研究への方向性が定まったり、他の研究者や技術者との交流に繋がったりしますので、質疑の短い時間を有効に使わない手はないです。そのためには、事前に想定質問を考え、それに対する答えを準備しておくことが有用です。想定質問は自分で思いつくことは少ないので、できれば他の研究者や(学生の場合は)同級生に発表を練習段階で見てもらって、そこで質問を引き出してみるのが有効かと思います。そこで得た質問で、プレゼンに反映できるものは反映させても良いです。質疑終了&セッション終了後にさらに質問者とのやりとりを行うことで、知見が広がることがあります。

質疑の回答も重要ですが、学会発表時には、「質問者になる」というのも有用です。具体的には、質問をすることを前提として、発表を聞くことで、より研究発表の理解が進みます。

動画リンク(プレゼンテーション)

最後に、プレゼンテーションのための動画リンクを貼っておきます。プレゼンスライドを作成する前に、色々な人の考え方を知ってから作成した方が、より「わかりやすく」「伝わりやすい」プレゼンになりうると思います。プレゼンテーションに関する書籍もたくさん出ていますので、図書館や本屋で色々とみて回るのも良いです。

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