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“チャイボーグ”から中国産コスメまで、日本の若者が憧れる「中国」の存在

 “韓流サードウェーブ”では「TWICE」や「SEVENTEEN」、「NCT」といった多国籍メンバーで活躍するK-POPグループの活躍が目立つ。また、2016年に韓国内で放送されたオーディション番組「produce101」を通じてデビューし、1年で活動を終了した「I.O.I」が今年12月に再結成するが、ここにもにも中国人メンバーのギョルギョンが所属し、グローバルグループとして再び話題になるだろう。

 こういった多国籍な魅力を持つグローバルグループの活躍から、メンバーの出身国へ興味を持つファンが増えた。そして一部の韓国好きの若者からじわじわ注目が集まっているのが、中国の美容やファッションだ。中国と“整形美人(サイボーグ)”を合わせた「チャイボーグ」という造語も生まれ、女性ファッション誌「SEVENTEEN」10月号では中国メイクが特集され話題になった。

若者がチャイボーグに憧れる理由は?

 チャイボーグの多くは大人っぽく色気のあるスタイルで、可愛らしいというより「美人」と形容されるような、陶器のように白く、薄いメイクでも目鼻立ちがくっきりした顔立ちが特徴だ。

 またくっきりした顔立ちだけでなく、細くてまっすぐな脚や引き締まったウエストなど、スタイルの良さも若者の憧れの対象だ。


“チャイボーグ”の情報はツイッターで仕入れる

 こういった中国に憧れる人たちから人気を集めるのがツイッターの“美容アカ”だ。コスメやメイク方法、ファッション、ダイエットなど美容に関する情報をツイートするアカウントのことで、口コミ収集などを目的にフォローする人が増えている。

 こういったアカウントで発信する人たちの中には、韓国など一つの国に絞って情報発信する人もいる。韓国のメイクは特に人気のあるコンテンツなので、人気のアカウントも数多く存在する。

 そして最近では中国のそういった情報を発信するアカウントも登場しており、アカウントのコンテンツに関連した中国ファッションや中国コスメのECサイトも出てきている。日本からでも簡単に中国のアイテムを知り、購入することができるようになっているのだ。

美容垢ユーザーが注目する中国コスメブランドは

 中国のコスメブランドは近年増え続けており、パッケージや色味など、韓国や日本と異なる独特の世界観が日本の若者にも受けている。中でも人気のブランドをいくつか紹介する。

「Girlcult」

 ブランドの世界観が独特で、パッケージに惹かれる人が多い中国コスメ「Girlcult」。アジア人に合う色味で作られており、色味・発色ともに好評だ。中国のインスタグラムと呼ばれるSNS「小紅書(RED)」でも多くの口コミが寄せられている。

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「Venus Marble」

アメリカと中国・香港の共同開発でできたコスメブランド。「Girlcult」同様、日本のコスメにはないような配色と発色の良さが魅力のコスメ。コスパの良さもKOLたちから好評を得ている。海外40か国で人気を誇るVenusMarbleは今年日本に上陸した。

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「捨て色がない 」と話題の9色入りのアイシャドウパレットはそのヨーロッパのヴィンテージ洋画をイメージした高級感のあるパッケージデザインも人気となり、「小紅書(RED)」で話題となった。最近では輸入販売を行う業者が出てきた影響で日本のサイトから購入する人がおり、ツイッター上でも日本語で話題となっている。

「PERFECT DIARY」

 中国コスメブランドの中でも日本で知名度が高い「PERFECT DIARY」は、多くのKOLたちがSNSで紹介したことで中国内でも人気を集めている。ブランド立ち上げからわずか2年で、「タオバオ(淘宝)」内のコスメ部門売り上げランキングで「ジバンシイ(GIVENCHY)」や「資生堂」などラグジュアリーブランドを抑えて7位にランクインしている。

 特に日本で注目を集めるのが、大粒のラメや星形のホロが散りばめられたアイシャドウ。日本では見られない、大きくてざっくりしたラメは前述の“美容アカ”たちの間でも話題となっている。このアイシャドウは29.9元(日本円にして約500円)とコスパの良さも魅力の一つ。

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 こういったコスメの紹介ツイートは、日本でも多いもので62000件のいいねがつくほど。日本のコスメとはまた違った魅力を持つ中国コスメのブームは目前までやってきている。

(Mayu)


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