マガジンのカバー画像

惣菜スタンドSoil 開業まで

8
東京都武蔵野市桜堤にオープンする惣菜スタンドの開業までの道のりです。
運営しているクリエイター

記事一覧

開店しました、そして3月振り返り

東京都武蔵野市にあるなりわい賃貸住宅hoccoにて、惣菜スタンドSoilというお惣菜のテイクアウト&立ち飲みができるお店をオープンいたしました。 3月10日にプレを、3月15日に本オープンを。 正直、バタバタし続けててそのままスタートで走り出してしまった感。 オープン前のことと、初月だった3月の振り返りをしていきます。 hoccoについてはこちらのnoteに書きました。 オープン日をなぜ3月15日にしたか オープン日の決め方、これは完全に縁起のいい日ということで決

店舗つき住居で飲食店を行うにあたっての、保健所とのやりとり

これから開業するお店は住居と店舗が一体になっており、普通の飲食店とは少し勝手が違うので、色々と保健所に確認を行いながら店づくりを進めました。 そのことを諸々記しておこうと思います。(2024年2月時点の東京都武蔵野市の保健所においてです。地域差あるようなので飲食店開業を考えている方で気になる部分がある場合は、対象の保健所へ確認された方が確実です。) うちは特殊なパターンではありますが、飲食店を開業したい人の参考になればいいな…! 契約前内覧時に管理会社に対して、店舗部分で

なりわい賃貸住宅hoccoでのくらし

↑の説明文にさらっと書いている【なりわい賃貸住宅hocco】について これから開業しようとしているお店の物件は少し変わっていて。 自分のやりたい”なりわい”を、街にひらくというコンセプトの賃貸住宅です。 hoccoの各戸には3畳ほどの土間スペースがあり、私たちはここでなりわいとして飲食店を営みます。 そして、その3畳の土間以外のスペースでプライベートの生活もしていく、という職住近接ならぬ職住一体な生活になる予定です。 hoccoは長屋になっていて、同じように土間のあるメ

カウンター1枚ぶんの壁の、心地よさ

飲食で働いた現場の数はおそらくざっくり20箇所くらいなのだけど、その中で一番自分が楽しかった現場のことを考えて今回のお店を作ることにした。 そのお店はカウンター中心の小料理屋スタイルだった。 当時の雇われていたタイミングやお客さんの質や一緒に働くメンバーだったり、幸運が重なったから余計に楽しかったということはあるんだけど。 小料理屋スタイルのいいところ。 お客さんが来てくれてから退店するまで、短くない時間を共有できる。 直接コミュニケーションが取れる。 コミュニケーシ

店づくりネタ集めのため、上諏訪へ

みんな大好きリビセン。 リビセンがいいよ、という話は何年も前からずっと聞いていたのですが、今回縁あってやっと行くことができました。 そしたらもう、想像以上に良かった…! 店をつくる、という目的があるからさらに楽しくて楽しくて。 お宝の山すぎました。 色々みてると「あ、これ実家にありそう…」というものも多くて。 今週ちょうど実家に戻るから実家漁りもしようと思った。 店づくりの具体はまだ詰めきれていないので、今回はリビセンにはどんなものがあるのかな?というネタ集めをして

店を出すのは人体実験のため

料理の仕事をしていて、いつか店をやることになるかもしれない、けどそれは今ではない。とこの2年くらい思っていた。 「今ではない」と言うと「できるけどあえてやらないんです」感が出ていて、こいつ逃げてんな〜と過去の自分に思うのだけど、 実際はそこまでの道のりを具体化しリスクを取ることを避けただけのことだ。 正しく自信がなかった。 まあ自信がないなら別に無理してリスク(に見えるようなもの)なんて取らなくていいと思う。 けれど、では今は自信がついたから店を開けることにしたのか、と

コンセプトを考える前に。どんな世界を叶えたいのか②

前回のつづきです。 学びはあるものの軍隊な人間関係の職場で食事もお通夜状態な所にいて、食や人との関わりあいを楽しめないってこんなにQOLが下がるのか…とめちゃくちゃ強く実感したレストラン勤務時代。 働いている時は軍隊でも、それ以外の時間は仲間でいたかった。 けどそうはなれないまま、その場所を離れました。 この体験が自分に強く影響を与えていて、人と安心して関わりあいたいという欲求を強く持つように。 私がいま考える安心感ってどんなだろう、と考えるとこんな感じで。 悪意か

コンセプトを考える前に。どんな世界を叶えたいのか①

初めて飲食店を開くことになった。 飲食業に足を踏み入れてまる6年だが、「いずれ自分の店を持ちたい」と思ったことはほとんどなかった。 しかし後述する「叶えたい世界」をはっきりと自分の中で認識したことで、他人が作った店で働いていてもそれは叶えられないと自覚できて開業に動けたように思う。 それを言葉にしておく必要があると思ったので、noteに残しておきます。 この世界にどんな世界であってほしいのか?の現時点での私の答えのひとつは「安心してその人がその人自身でいられる世界を叶えたい