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水上印刷さんにて200皿ぶんのカレーを作ってきました

先日、シェアメイトのりきさんが勤める会社、水上印刷さんの本社にて勤務されている方々のためにカレーを作らせていただきました!

水上印刷さんでは事業部ごとの持ち回り制で数ヶ月に1度カレーを作り、スタッフにふるまうイベントを行っていて、今回の私のような外部の人間が作るのは初とのこと。

量はなんと200皿分。個性的なスパイスカレーではなく、豚肉を使ったオーソドックスなルーカレーを作らせてもらうことになりました。


ルーカレーの設計

ルーは市販のものを使うのですが、せっかくなら自分にしかできないやり方で、なるべくたくさんの人においしいと思ってもらいたい。
そう考え、今回のカレーの設計をしました。


ルーカレー全体の中では、やはり肉の存在感を高めることがたくさんの人の「おいしい」につながりやすいはず。
なので肉は大きさが感じられるけど柔らかく食べられるように一工夫。
ルーにも一味違う仕掛けがしたいと思い、うまみ爆弾であるしめじを刻んで炒めて入れることで味に深みを出すことにしました。


今回の材料(量は割愛)

豚肩ロース塊肉

ローズマリー
じゃがいも
にんじん
しめじ
にんにく
炒め玉ねぎ
ハーブセット(ローリエ、粒ブラックペッパー、クローブ(ホール)、生セージをお茶パックにつめたもの)
カレールー(コスモ直火焼きカレールーの辛口と中辛を半々でミックス)
蜂蜜
醤油
ケチャップ
オイスターソース
フライドオニオン
パセリ


今回は以下のスケジュールで仕込みをしました。
カレーを作る2日前→塊肉に塩をしておく
カレーを作る前日→塊肉をローストし、ほぐしておく
当日→ルーと肉を合わせる


2日前〜前日の仕込み

① 塊肉の仕込み

豚肩ロース塊肉に、肉の重量の1%の重量の塩をすり込み、キッチンペーパーでくるんだ上からラップにぴったりと包み、冷蔵庫に入れておく。

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カナダ産の豚肩ロースでしたが、この工程を入れることでだいぶ臭みが抜けてくれました。

②肉を焼く

フライパンにサラダ油を入れて肉を入れ、全体に焼き色がつくまで焼き付ける。

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火を止め、アルミホイルを長めに切る。

肉とローズマリー約2cm分をアルミホイルでぐるぐると3周分くらい巻き付けて包み込む。

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オーブンを170度で余熱して120分焼く。

焼き上がったら冷めるまでホイルをつけたまま置いておき、冷めたら肉を食べやすい大きさに切りほぐす。
煮込んでる間にほぐれてしまうので、大きめが良いです。


当日のカレーの作り方


水を寸胴鍋2つに15リットルほどずつ沸かし始める。
じゃがいも、にんじんの皮をむき、食べやすい大きさにカットして鍋に投入する。
炒め玉ねぎ(玉ねぎのみじん切りを飴色になるまで炒めたもの。今回は冷凍のものを購入しました)も鍋に入れる。
ハーブセットを入れる。
煮立ってきたらコンソメを少し入れる。


しめじとにんにくを刻む。

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フライパンにサラダ油をしき、にんにくを入れて火にかけて香りが立ってきたらしめじを入れて炒める。

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炒めているとだんだん水分が出てきますが、それがなくなるまでしっかりと炒め続ける。
炒めたしめじをお湯の入った鍋に入れる。


にんじん、じゃがいもが柔らかくなるまで煮込む

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前日調理済みの肉を入れ、全体を混ぜてあたためたら火を止めてカレールーを入れる。
少し煮込んで蜂蜜、醤油、ケチャップ、オイスターソースを少しずつ入れて味に深みが出るように調整する。

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器に盛り付け、フライドオニオンとパセリをかける。

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たくさんの社員の方が手伝ってくださり、かなりいい感じのルーカレーを提供できました…!

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今回伺って感じたこと

水上印刷さんは創業から75年、ですが平均年齢は29.6歳だそうです(WEBページより)。

会社に伺って感じた全体的な印象は、老舗というよりも新進気鋭のベンチャー企業と言われた方がしっくりくる雰囲気。



そして社員さん同士がすごくフラットで仲が良さそう

例えば役職名ではなく「さん」づけで呼ぶとか。

会長さんと若そうな年次の社員さんが隣り合ってにこやかに話していたりとか。

掃除のおばちゃんと社員さんが名前を呼んでコミュニケーションをとっているとか。
フラットといっても互いに敬意を持ちながら接しあっているのがわかります。

水上印刷さんはこのコロナ禍においても実績がかなり好調だそうで、こういう日常のコミュニケーションの取りやすさに秘訣がありそうだな、と感じました。

自分が会社勤めをしていた頃のことを思い返すと、私が在籍していた会社は古い体質で年次が上の人への過剰なまでの気遣い(仕事には直接関係ないこともたくさん)が欠かせなく、その割に職場は常にどこかピリついていて本音を話せるような関係性は築けず、そんな環境にずっと疲弊していました。

会長室がある最上階は天上“階“と言われていて、会長と天上階より下の平社員が話をすることはほとんどなかったりしましたね…。(今は変わったのかな…)

そういう壁の高さや疲弊って、仕事じゃないことに気持ちというリソースを使っているんですよね。


人間関係の良し悪しは自分が思う以上に仕事の出来を大きく左右するから、仕事をする相手とは余計な緊張をせずコミュニケーションを取れるようにしておくことが大事なんだな…と実感しました。


他にもこんな印象を持ちました。
・リーダーがパワフルで生き生きしている
・決定までのスピード感がめちゃくちゃ早い
・空気が澱んでいない
・社内がきれい

こういう場所なら物事がポジティブに進んでいくだろうな、と容易に想像できる環境です。

滞在時間6時間程度なのですが、環境づくりが仕事のクオリティに直結するということをとっっっっても実感した日でした。



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