予想だにしない世界が意外と身近なところにあります。自宅の庭や近所の草むらは、実は険しい密林だったのです。そう、人間の目線ではなく、小さな生きものの世界です。

虫メガネを顔につけて地面に寝そべってみましょう。虫メガネを立てて、地面を横から覗きます。草が立体的に入り乱れ、ショッピングモールの吹き抜けのような高さです。

ミクロの世界を突き進んでいくと、たまに巨大な生き物に出会うことがあります。アリ、クモ、てんとう虫などです。小さな彼らは、この立体ジャングルを器用に歩き回っています。

感じるのは、見える世界だけではありません。土の香りや草の匂いが懐かしい感じです。地面の湿気、大地の音が直接聞こえます。虫メガネがあれば入ることのできる世界。想像以上です。