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「何か」になりたい私

人生ではじめて書いた曲がある。

その曲名は「マトリョーシカ」

5年ほど前、鍵盤で弾き語りを初めて間もない頃だった。知り合いの方に協力してもらいできた曲。いろんなアーティストの方に囲まれている中で作ってみたくなった。


ずっと「何か」になりたいと思っていた私。

本当の自分を押し殺して、いつの間にかいろんな殻(他人の意見)に覆われていく自分をマトリョーシカにたとえた。

一歩踏み出す勇気と、自分の心の声を大事にする大切さ。


そんな曲を作りたいと思った。


曲に関してはどうしていいかわからなかったので、その方と一緒にさぐりながら作った。この音が好き(合う)と思ったコードは、CM7(シーメジャーセブンス)。今でも好きなコードだ。

私にとってこの曲は、はじめて自分の心の声を吐き出したことになる。
やっと本当の「スタート」だと確信した。


夢は面白いものだと思う。
シンガーソングライターになりたいわけでもないけど、弾き語りをしている。声優から始まった夢はどんどん形が変わってゆく。目の前に転がってきた夢をただ、拾い続けている。


だけど「はじめの一歩」があったからこそだ。自分の殻を破ってあげれるのは自分しかいない。



マトリョーシカ

私の心は マトリョーシカ
本当の自分は 奥のまた奥

『人が認めた人生』を つくろう毎日

人のせいにしてきたけど
殻をかぶっていくのは 誰でもない自分

私がワタシを恥じて 自分を大切にしない日々
マトリョシカの奥に眠るワタシは 悲痛な叫び

「ねぇ ここにいるよ」なのに
マトリョーシカは 大きくなるばかり



奥に眠るワタシは うずくまり
重なり続けてゆく 止まらずに

『人が認めた人生』に とまどう毎日

人のせいにしてきたけど
殻をかぶっていくのは 誰でもない自分


幾度の年月を 重ねたけど
ふと振り返れば 同じ事のくり返し


私はワタシから 逃げてきた
一番恐ろしいのは 自分を信じてあげられない事

私がワタシを信じ 自分を大切に想えた時
マトリョーシカがひとつひとつ キラキラはがれおちてく

弱さも強さもすべて 自分を認めはじめた時
マトリョーシカの殻でさえも 輝き生まれ変わってく


「そう 気づいたのね」
「そう それでいいんだよ」

そして

マトリョーシカとワタシ ひとつになる