【旅日記・オランダ】多文化マルクトで、私たちはそれぞれに胃袋の郷愁を慰めている。
今日の旅先:オランダ、デン・ハーグ
今日の料理:ホウボウの黒胡椒煮付け、菊芋添え
オランダはデン・ハーグの市民の台所、ハーグセ・マルクト(De Haagse Markt)は、市営住宅や小さなアパートメントのひしめく地区にあって、世界のさまざまな場所から移り住んできた人々が多く暮らしている。治安は多少悪い(とはいえ、スリに遭う程度)ものの、この界隈に来ると私はすこぶる安堵する。世界にはありとあらゆる種類のスタイルのファッションがあり、髪型があり、人々の容貌や体格や背格好も実に多様で、誰ひとりとして似ていない。そんな当たり前の事実を、再確認させてくれるから。私は、私として、ここに存在していていい。それを噛みしめるように感じられる安堵。
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