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素人がIGポートの決算から読み解くアニメ業界の現状

注意:私は投資や経理のプロでもなんでもないので
間違いも有るかと思います。適当に読んでください


IGポート<3791>は、10月13日、2024年5月期 第1四半期(23年6月~23年8月)の連結決算を発表し、売上高24億9300万円(前年同期比5.9%減)、営業利益3億2900万円(同18.2%増)、経常利益4億5900万円(同52.2%増)、最終利益3億3600万円(同33.9%増)だった。

しかし映像事業は

① 映像制作事業
売上高は13億4500万円(同12.8%減)、営業損失は900万円(前年同期は8800万円の営業利益)となった。

IGポートの純利益の推移を見ると、コロナ前はだいたい純利益が1~2億かマイナスだったのが、コロナ以降の21年度から好転し5億2800万円
23年なんて、純利益7億6700万円だ。
利益が1億円台だった頃を思うと5倍ほどになっている

このあたり、一般世間が思っているアニメ業界絶好調の動向と一致しており
まさにバブル

ただし22年度は600万円で利益ほとんど無し。
これは映画『バブル』の制作費超過か失敗の影響なのかなと思う
これはこれでバブル


今期の映像制作事業の減益も、『劇場版 SPY×FAMILY』公開前というのが有るかもしれない
作っている間は儲からないですからね


そして今期で気になったのが、この受注損失引当金というやつ

なお、一部の作品については、制作期間の長期化や、CG制作費、外注費等が高騰しており、受注損失引当金を計上している。

https://gamebiz.jp/news/375872

https://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20231013/ed0263/140120231010564283.pdf

この受注損失引当金、当期も前期も1億5000万円前後出ているので、もし4半期ごとにかかるとしたら通年6億円ほどになる
6億円となると、結構無視できない額ではないか?、軽めの劇場アニメなら1本作れるよね

人足らずでのギャラの高騰
これも一般世間が思っているアニメ業界の動向と一致しておる

しかし純利益7億円台でも、制作費やギャラの高騰で支出が6億円増えているということなら
収益はプラマイ1億円前後なわけで、結局コロナ以前と大差ない事になる
(個人レベルでは収入は上がっているのだろうし、そんな単純な話でもないとは思いますが)

こういったIGポートの決算がアニメ業界全体とイコールや平均なるとも思えないが
ニュースで伝わってくる業界の情報とも、まあまあ合うので参考にはなるのでは
賃金や物価の上昇で金の動きが激しくなっただけで、企業的にはコロナ前よりトントンか減収が実情なのではというのも、世界や日本の経済ともリンクしていてリアルな話


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