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私ならではの旅(4)ーエストニア

あの時行っておいてよかったな、と思う国、それはエストニア。

私は2000年初期、フィンランドに数回出張に行く機会があった。そのうちの1回はどうしても週末をはさむことになり、はて、フィンランド国内周遊でもしようかと考えていたところ、フィンランド人の同僚から、エストニアのタリンに行ってみたら?と言われ、「たりん?どこだそれ」と思い調べると、タリンはエストニアの首都。旧市街が世界遺産だと言う。「おー、バルト3国か。なかなか行かれないぞ」と思い行ってみることにした。

「僕は、ロンドンに先に行ってハロッズで買い物する」と言う出張の同行者、日本人の同僚に、「どうぞお先に。私はエストニアに行ってからロンドンに移動します。」と伝えた私。「エストニア?どこそれ?(当時はエストニアの知名度は低かった)やっぱり僕も行く。」と急遽日本人同僚も行先をエストニアに変更し、しょうがなく2人でエストニアに行くことになった。

フィンランドから気軽にアクセスができるエストニア

エストニアに行くには、フィンランドからアクセスがしやすい。しかしそれはタリンに限ったことである。フィンランドのフェリーターミナルから、フェリーで2時間で、エストニア、タリン行きがでているからだ。飛行機に乗ることなしに、すっと国をまたぐことができるのは魅力である。

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私はこのフェリーに乗ったとき2つの衝撃を受けた。それは①免税販売(特にお酒類):フィンランド人がどっさりお酒を買って帰国する。②フェリーの中のビデオ上映がなんとポケモンだった。(2000年初期の頃だっただけに)ここまできて日本のアニメが浸透しているとは・・と衝撃を受けた記憶がある。

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フィンランド人同僚がそういえば言っていた。「タリンは物価が安いから、フィンランド人はお酒類を週末に買って帰るんだよ」それを聞いていて、「シンガポール人が、国境の橋を渡ってマレーシア、ジョホールバルに行くようなものなのかな」と思ったのである。

タリンで私のツボにはまったのは?

フェリーターミナルから旧市街に歩いていく途中は、「なんだかソ連邦みたい」と思わず表現したくらい、まるで当時のソ連の雰囲気が残っているかのような建物が多く感じられた。(エストニアは、1991年にソ連邦から脱退)

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                                     ロシアのマトリョーシカがお迎え

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          ソ連時代を思わせる建物 

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ラエコヤ広場に出ると、地元の美しい女性達が、ワインを片手に談笑している土曜日のブランチを見ると、ちょっぴりほっとした。とても平和でヨーロッパ特有の雰囲気が楽しめた。そして出会うエストニア人は皆親切で、彼らはとても朗らか、効率的、そしてオシャレな人が多かった。(土曜の午後は、街はワインで陽気な人達が集まっており、陽気に“なり過ぎる”人も多かった)

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私がタリンを散策して、自分のツボにはまったのが、①地下室を改造したと思われるブティックの数々と②可愛い帽子ショップが多かったということ。特に帽子屋さんには“はまって”しまい、お店にある多くの帽子をかぶりまくり、全ての帽子の写真をとりまくってしまったくらい。2つ、3つ購入したかったのだが、150€~200€(当時はエストニアの通貨クローンだったが)もしたので断念。その代わり、夏でもかぶれそうなピンクの帽子をゲット。75€くらいだったと思う。その時着ていたトレンチコートもピンクだったので、「OH ビューティフル」とタリンっ子に言われた記憶がある。

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そんなタリンに、思わず「タリンに住んでしまおうか」とその時考えたものの、特にアクションをすることはしなかった。今ではそれをちょっぴり後悔したりする。(笑)とどまった理由は、当時日本大使館がエストニアには出張所しかなく、フィンランド、ヘルシンキまで出なくてはいけなかったこと、そして日本までの直行便のフライトがなかったからである。

それからのタリンの発展は目覚ましく、SKYPEが開発されたり、ITの分野での発展が素晴らしくなったり、ああ、自分に先見の明があったなら、、と今となっては悔やまれる。

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           タリンで購入した帽子

時間がない場合、タリン旧市街の観光は1日でも充分

街自体はそんなに大きくはないが、世界遺産とされているタリン旧市街。歩いているとバルト三国特有のカウチンセーターが売っていたり、日本食レストランもあったりもした。そしてロシアからの観光客が多かったのも印象的だった。(ロシア人には中国語を話しかけられたが)そんなタリン旧市街への旅行は、朝1番でフィンランドを出て、夜のフェリーでフィンランドに帰るプチ旅行だったがかなり楽しめた。ただし土曜日においては、タリン旧市街自体が賑やかになるのは午後1時過ぎくらいからなので、お昼前くらいにタリンに着くフェリーに乗った方がいいかもしれない。

今のタリンはもっとスタイリッシュな街で、通貨もクローンではなく€(ユーロ)。ちなみにこの旅行記は2004年くらいのものなので、今のタリンの状況とは大きく異なっているだろう。そこは思い出旅行記ということであしからず。

※:画像は当時のガラケーでとったものです。デジカメでとった画像がどうしても見つからない・・








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