見出し画像

DJコントローラーとロータリーミキサーをうまく使う方法

ハイどうもこんにちは。今日はDJ関係のテクニックというよりは機材編です。皆さん家でもCDJとミキサーを置いたり、一体型のDJコントローラーとPCで練習したり、色んな環境がありますよね?
僕はちょうどコロナ禍で家でウダウダしてた時にDDJ-1000をサクっと買っちゃって、まあ現場の環境に近いしこれでいっか、とそのままにしてたんですが、実は元々の環境はターンテーブルとロータリーミキサーを使ってたんですね。その辺りの経緯はこちらのnoteにも書いてます。


家でもロータリー使いたいよね

で、先日ハウスは縦フェーダーで繋ぐべし!みたいなnoteを書いたもんだから、たまには家でもロータリーミキサーを使いたくなったわけですよ。
しかし僕的に一番理想の環境となるCDJ+ロータリーミキサーの場合、まあ奮発して現場と一緒のCDJ-3000とか買えばいいんですが、実際に計算してみると実はとんでもないことになるんです。

理想の自宅DJ環境(画像はイメージです)
  • CDJ-3000・・・330,000円(税込)*2台

  • E&S DJR400・・・490,600円(税込)~542,850円(税込)

ハイこれ全部足すとサクッと百万超えますね。死にます。
でもやっぱり家でもロータリーミキサーを使いたいしCDJ使いたいな~って考えると、手頃なCDJ-350とかそういうプラッターもぜんぜん違う小型のやつにしてもな、、みたいな感じでまあまあ諦めてたんですが、今日突如思いつきました。

ということで早速紹介します

この動画見ただけでパッと理解できた人はおそらくPCDJ歴もかなり長い歴戦の兵(つわもの)だと思います!
いや気がつくとめっちゃ単純なんですよね。
昔からPCDJの環境でやってた人は、DJコントローラーとオーディオインターフェースは別で用意するのが当たり前だったので、わざとDJソフト内で完結せずいわゆる「パラ出し」というやり方で現場にあるミキサーでプレイする人も居てたと思います。今回はそれの応用です。

用意するもの

  • DJコントローラー

  • 4out対応のオーディオインターフェース

  • ロータリーミキサー

  • RCAケーブル(必要な分)

ここで用意するのが一番大変なのはロータリーミキサーだと思いますがこれは持っているものとして(笑)、手元に余ってるオーディオインターフェースがあればそれを使えばいいんですが大事なのは4out、つまり2チャンネル分のLR出力が出来るものが必要です。普通にPCに繋いで使ってるやつだと2in/2outのものが多いのでダメです。あと古すぎるインターフェースとかだと今使ってるPCで動かない場合もあるので注意。

現行で使えそうなのだとZOOMのこれが一番安くて手に入りやすそうですが、実際に試しては無いので買うのは自己責任でお願いします。

※こちらの上位機種になるZOOM U-44を3/2に買いました。動作確認問題なくOKです。注意事項としてLINE OUT 2の方にヘッドホン出力のバランスを調整するノブがついているので、[3-4]側に全振りしてください。

配線とか設定について

次に配線ですが、PC(僕の場合はMacbook)からUSBケーブルを2本用意して、ここではコントローラーとなるDDJ-1000と、オーディオインターフェースとして家に転がってたVestaxのVAI-40に繋ぎます。

こいつだけ処分せずに残ってた。遺物

VAI-40は中身がMAYA44 USBっていうオーディオインターフェースに金属のガワを付けたものになるので、Macからは特にドライバとか入れることもなく認識してくれたのでセーフ。rekordboxの設定を見てみるとオーディオの項目でDDJ-1000の代わりにMAYA44 USBが選べるようになっていると思います(別のインターフェース使う場合は適当に読み替えて)。
あとここで重要なのがミキサーモードです。これがrekordboxのソフト内ミキサーを使うインターナルか、外部ミキサーを使うエクスターナルへの切り替えになります。今回はパラ出ししてロータリーミキサーにいれるのでエクスターナルを選択

ミキサーモードはエクスターナルで

続いて出力チャンネルの確認です。オーディオインターフェースによって表示が異なると思いますが、Output Deck 1と2にそれぞれ出力が割り当てられない場合はデッキごとに別々の出力が出来ないためうまくいきません。

ソフトの設定としてはこれでOKです。ちなみにDDJ-1000を繋いだ環境だと絶対にDDJ-1000を優先させるマンが居るようでrekordboxを立ち上げると毎回元の設定に戻ります。外部ミキサーを使うときは必ず設定をチェックしましょう。

最後に配線です。4outのインターフェースは2系統のLR出力があると思うので、RCAケーブルを2本用意してそれぞれをロータリーミキサーのch.1/2に接続。これでミキサーに音が入るので、あとはアウトプット側ですね。
ロータリーミキサーのMASTER OUTから直接スピーカーに繋いでもいいのですが、そうなると毎回配線を変更しないといけないので僕はDDJ-1000の空いてるチャンネル(ch.4)をLINE入力にして戻すことにしました。
このやり方だとDDJ-1000を繋いだスピーカーとかの出力周りがそのまま引き継げるので、上記のrekordboxの設定変更だけで、DDJ-1000単体でプレイしたり、ロータリーミキサーを使ったプレイのどちらも出来るようになります。やったね!

やっぱロータリーミキサーはかっこいいね!
デスクに置くスペースが無かったので下記のクランプでマウントしています

出来ること/出来ないこと

一通り触ってみましたが、DDJ-1000のCDJ部分、プラッターとかパッドとかは特に何の問題もなく使えます。ちょっと普通よりも手の移動距離が遠いかもですが当初の狙いだったCDJ+ロータリーミキサーの様な操作感は十分あるかなって感じです。
CDJを買わなくても良かったんだ!
あとロータリーミキサーからDDJ-1000に音を戻しているので、ch.4のFILTERも、ミキサー右下にある青いエフェクトボタンも使えます。
僕は結構1/2 LOW CUT ECHOとか使うので助かりますね。
せっかくだからアイソレーターも設置したら良かったんだけど、なかなかに巨大で場所を取るので(笑)今回は見送り。また次の機会に考えましょう。

あと出来ないこととしては、DJコントローラーとしての機能が優先されるためDDJ-1000のch.1/2はほぼ使えなくなります。入力切替のUSB BをMacbook側として使っているんだけど、試しにLINEに切り替えたら音が出なくなりましたので、そういう仕様かなと。ただ何故かFILTERだけは効きます。謎い。ちなみにTRIMや縦フェーダーとかも動かしても何も変わりません。あと再生中のチャンネルはおそらくTRIMをスルーした状態の曲のレベルが出てるのかめっちゃ赤までメーターがビカビカ光るのでちょっと心臓に悪いかも(笑)
その他、戻しに使ってるch.4ですが、rekordboxの設定でEQをISOLATORに変えてても完全に音が消えなかったのでおそらく普通のEQになってるっぽいです。まあそこは特に問題はないかな、という感じです。

ということで、まあ普通DDJ-1000買ったら十分それだけで完結してるし思いつきもしないよね!ということをうっかり思いついたらうまく行ったのでまとめてみました。
おそらく同じ様な環境の人はほぼ居ないと思うので参考にはならなかったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございます!
もしまだ見てなかったら有料記事になりますがこちらの記事も是非チェックしてくださいね。

おまけ:
せっかくロータリーミキサーを使えるようになったのでTwichで1時間くらいしてみた録画です。Afro House中心に、最後の方はLatin Houseです。

では今日はこの辺で。


頂いたサポートは猫のごはん代に使わせていただきます!🐈🍚🐈