見出し画像

『VENTO DE FELICIDADE~しあわせの風~』個人的レビュー

5/31にT-SQUAREの50枚目のフルアルバム『VENTO DE FELICIDADE~しあわせの風~』がリリースになりましたね。
実はわたくしは、一足早く待ちきれずに配信を買ったのですが、兎に角『イイ!』
語彙力を問われそうですが、兎に角、大好きなものばっかり入ったお弁当のおかずに、変わらないおいしさの海苔ご飯が入っている感じ。
今回は45周年ということもあり、スペシャルなゲストがまた多く参加しているアルバムなのですが、如何せん、配信の時点ではコンポーザーが分からない。
ただそこは私も伊達に34年ファンやってません(笑)
想像ディてみましたところ、外れたのは最後の曲だけでした。
鳥山さんの曲は分からんかった…。
ただ、和泉さんのピアノをモチーフに作り上げたんだろうな、というところまでは分かりました。
それにしても鳥山さんの音もT-SQUAREにはぴったりですね。こんなに違和感なく聴けるものかと思いました。
というわけで、1曲ずつ個人的なレビューを書いていこうと思いますw

M-1 VENTO DE FELICIDADE~しあわせの風~
表題曲ですね。何ともさわやかなラテンアレンジの楽曲で久しぶりにイトタケが全編フルートという楽曲。
短めのソロなんですが、エレピがいい音です。久米さんの演奏ということもあり、冒頭からのスペシャル感が半端なかったです。
また、ボサノバにはフリューゲルホルンがよく合う。TOKUさんの音色がとてもきれいです。
ちなみに、ボサノバのタイコの叩き方は個性が出ますね。
個人的には、"BLUE IN RED"に収録されている"TRELA ALEGRE"のパターンが好きなのですが、坂東君の叩き方はいろんなラテンの叩き方が混じったような叩き方で面白かったです。
歌はもうこれはおまけみたいなもんなんでしょうけど、ラテンの曲ってこういうコーラスの入ってるのが多いので、良く作りこんでるなぁと思いました。

M-2 かぼちゃの馬車に乗って
T-SQUAREで法大のつく曲って個人的な辺りが多いんですが、コレもまさにそうですね。
前曲からのつながりで、ベースのフィルインが曲と曲のつなぎになっていてとてもいいアクセント。
初めて聴いたときに、これはつい最近までのT-SQUAREサウンドに似てるなと思ったら、やっぱり安藤さんがギターでした。
やっぱりねぇ、安藤さんは上手いんですよ。
どんな曲でも流れるようなフレーズになってるのが安藤さんの特徴といえば特徴なんでしょうけど、やはりT-SQUAREには安藤さんが必要なんじゃないかな、と改めて思いました。
なんだかんだで、伊東さんと安藤さんのユニゾンが気持ちいいんですよね。

M-3 Maverick Moon
来ました、本田雅人Moonシリーズw
聴いた瞬間それとわかる本田さんの音色と緻密に構成されたユニゾンであったりアンサンブルであったり。
本田さんの作品としては、BAD、GOOD、Triangleに次ぐ4作目のMoonです。
(お弟子さんの渡邉瑠菜ちゃんのAngryも入れたら5作目ですがw)
これまでのMoonシリーズの特徴でもあるリズムパターン(シンコペじゃなくてなんて言うんだっけ?)がふんだんに入っているのですが、意外にわかりやすい4拍子。
途中のソロで4ビートが入っているのは面白いですね。
まさに本田ワールド、非常に楽しい楽曲です。
ライブではしんどいやろうなぁ…😅

M-4 Believe
本田さんならではのバラードですね。
moraのインタビューで坂東くんも言うてましたけど、譜面が真っ黒だとか(Maverick Moonはもっと真っ黒だったらしいですが💦)
やはり緻密な構成のもと、成り立ってる楽曲なんですね。
実際、初めて聞いた時に、ゆっくりとバックグラウンドで流すというよりは、じっくり聴き込みたいバラードだなという印象でした。
あと、この曲に関しては、ドラムのレコーディングはリモートだったのかな?最後の薄いノイズが妙に気になりました。
それにしてもM-3,4のクレジットが😅
VOEプラス外園さん。もうほぼ本田バンドやん…🤣
いや、本田バンドがやっぱりT-SQUAREなんだよな。

M-5 CLIMAX
なんともアグレッシブでメロディアスでポップな曲。すぐに河野さんの曲だと気づきました。
ジャケットでは宮崎さんがリリコン吹いてる写真が載ってたけど、コレはリリコンじゃないよな???
それにしても、伊東さんの音と宮崎さんの音が交互に出てくるなと思ってたら、まさかそんな形でレコーディングしてたとはびっくりしました。
まさにアイデアと発想の賜物ですなぁ。
それよりも、前作の時とは打って変わって、渡辺香津美らしくない、バリッとディストーションを効かせたギターサウンドがとても小気味いい。
フロント2人との相性も良く聴こえました。
グランツーリズモ感は…あまり感じなかったけどなぁ😅

M-6 Into The Spotlight
これもすぐ、河野さんの曲だな、と気づきました。
河野さんの特徴は、T-SQUAREのコンセプトにピッタリなんですよね。
メロディアスでポップで、簡単にも難しくもできるとても分かりやすい曲。
この曲を初めて聴いたとき、"33"に収録のRondoに似ているなとすごく思ったんです。
そしたら、坂東君のインタビューでまさになところが触れられてて、びっくりしました(笑)
前回はEWIメインでアドリブに🎷といった構成でしたが、今回は基本的にはEWI。
伊東たけしがNuRADを吹く日は来るのか😅
それにしても山崎千裕さんのTp.の音は相変わらず綺麗です。
基本的にはバラード向きなんだろうなぁ、とは思います。
心に響く音ですね。

M-7 海のみえる坂道で
冒頭のエレキシタールの音がなんとも心地いい。
初めて聴いたときは、私が好きだった時代のミスチルっぽくて何とも終盤に向けて少しほっとするような、ソウルミュージックといった雰囲気で昼下がりに聴くには最適な曲かと😚
坂東君のインタビューによれば、フィラデルフィア・ソウルのテイストを入れたくてこういうアレンジにしたとのことで、ああなるほど、と思いました。
ハセトヨぽさ満載の後ろノリも心地いいですね。

M-8 Stratosphere
こんな変わった曲を書くのは松本さんだろうかと思ってたらドンピシャで、息子に伝えてみたところ、草という一言で返ってきた曲です🤣
まぁそれにしても耳障りがいいというか耳に残る超独創的な楽曲だなと思いました。
このテンポで、この雰囲気で6/4拍子という。
しかし、それを感じさせないのもまたこのテンポだからなのでしょうかね。
松本さんが鍵盤引くならフロントは本田さんやろ、とも思いましたが、意外に伊東さんの(このところちょっと細めでmfくらいの)音がよく合っている。
曲調は全く異なりますし雰囲気も違うけど、サウンド的には、"Welcome to the Rose Garden"に収録されているLANDSCAPEに似ているかな、と思いました。同じ変拍子つながりでw
あと、この曲は鳥山さんが弾いているんですね。あまりにもなじんでいてクレジット見るまで全然わかりませんでした。
ただ、以前から別の松本さんとのバンドでやっていたとのことで、なんか納得といった感じですね。

M-9 Rooms with a view
この曲は和泉さんの残した曲を広げたのかと思ってましたが、然うではなくそこに鳥山さんが尾ひれをつけてくという形で肉付けして出来上がった曲だったのですね。
多くは語る必要がない曲ですね。こうやって和泉さんの曲が残っていき、形になるのはファン心理としてはとても喜ばしいしこんな感じでやっていってくれればとは思いますね。
また構成がね。最後に和泉さんのピアノで終わるというのがね😭
ならば多少ごちゃっとしても、ノリさんや本田さんもこの中に入れて演奏してほしかったなという、こういうファン心理も出てきちゃいますよね😅
まぁ、曲に罪はありませんから。いろいろ思うところはありますがいい曲です。
ただ、最後の締めくくりでなくてもよかったかな。
個人的にはBelieveが最後でもよかったかなと思いましたね。

さぁ、長々と書きました。
ご注意いただきたいのですが、これは私個人の意見です。
以前もあったのですが、それは間違ってるみたいなことを言うのはお門違いですのでおやめください。
正解もありませんが、こういうのに間違いなんてあるわけないのですから。
で、言うならもっと堂々と言いましょう。DMやメッセでコソコソ言うてくるのは間違ってます。


それこそ、皆さんのいろんな意見を聞いたり語り合ったりしたいですね。
駄文、長文失礼しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?