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で、結局私の自分軸ってなによ?2023


探すぞ☆自分軸

2021年から使っている自分軸手帳には、購入者限定の専用コミュニティ「自分軸手帳部」がある。
「自分軸のある主体的な人生」というコンセプトに惹かれて集まったコミュニティメンバーは、志が高く、より良い人生を送るために、創意工夫し努力・実行・自己研鑽できる人たちばかり。

…に見えるんですよ…みんなマジハイスぺ…バケモンばっかだぜ…。

私がポジティブだったのは遠い昔。社会に出て揉まれる内に周囲の人たちの優秀さに圧倒されて、なんとなく目の前のことをこなすことに必死になるだけの人生だった。
そんな私から見たら、手帳部のみんなは手の届かない神様たちそのもの。

もっと見失った自分軸


その神様たちが手帳を使って人生を良くする為のテクニックを惜しげもなく披露してくれるもんだから、あれを真似し、これを真似し、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。

気が付いた時には、私は入部前よりもっと迷子になっていた。

「あの人はこんなにすごい」
「あの人は色々行動を起すこして前に進んでいる」

それに引き換え私は…

そう、私はどうしてもダメな自分のことを受け入れられずにいる。
だって自分自身にがっかりして久しい。
ちょっと真似してみては目の前の、小手先の、インスタントな変化をつまみ食いして満足するくらいしか出来ていない。

手帳部のワークに参加しては自分の底の浅さにがっかりし、イベントを見てはきらきらした部員さんの真似をしては挫折。

思い切って手帳部でイベントをやるなんてことをしてみたけど、これまた「自分のイベントなんて誰の何の役にも立たない」の気持ちがぬぐえない。

自分で自分の成果を認められない。
他人からの評価でしか自信が持てない。
いや違う、どれだけ人に評価してもらえても素直に受け取れない。
口では一生懸命「自分を受け入れられるようになった!」と主張しても、心がそれを否定する。

私はいったい何をやっているんだろう。
せっかくの安心な場で、人をうらやんでばかりいて。
誰かに褒めてもらっても満足できないで。

一体私は、どんな私になりたいんだろう?

自分の変化に気付いたキッカケ

そんな私が自分軸を見つけるキッカケになった出来事があった。これまで自己否定が止まらなかった家族関係において、自分から新たなチャレンジをしてみようと思えたのだ。

夫とはかれこれ20年以上の付き合いになるのだが、10年前に結婚してからというもの、彼との距離感がうまく掴めなくなってしまった。

彼と一緒にいると機嫌が良い私だったはずなのに、結婚してからというもの、彼の機嫌を横目でうかがうようになった。さらに、私の機嫌を彼が優先してくれないと、今度は私が不機嫌になるという傍若無人ぶり。

そんな我が家に、なんと家を買おうという提案が持ち上がった。

嬉しいとかワクワクするといった感情よりも先に、強く不安を感じた。
大変なイベントが起こってしまった、と思った。

根はせっかちで、説明書を読むよりまず触ってみたい私。とにかく先に進みながら後処理や訂正をしていけばいいじゃない、と思っている。
かたや夫は、慎重派の見本のような人。石橋を叩く前に、何故叩くのか、何を使って叩くのか、どこをどう叩くのか…隅々まで点検してからようやく渡った後に、果たしてこの橋を渡ったことは正解だっただろうか?と問い直す。(表現に悪意があるかな(笑))

ただでさえ日頃価値観の違いから些細なことで戦争が起こるような状態の関係なのに、家を買うだなんて!
ありとあらゆる要因が入り乱れ、揉めに揉め倒す代表格みたいなものじゃないか。

期限に余裕はない。
決めたことが一生モノの問題になるかもしれない。

…戦争待ったなし…!!


ところが、だ。


心の準備が全くできていない私をよそに、夫はどんどん進んでいく。

いつもなら私が先走って進み、夫が回収して付いてきてくれるのに、今回は立場が逆転していた。

どうやら夫は、納得するまでは慎重派なものの、これと決めたら信じられないスピードで進んでいける生き物らしい。
そこで私は考えた。

 ――― そうだ、待ってみよう。

私が心の準備ができないなら、夫がどこに向かおうとしているのか、ひとまずその動向を観察しよう。夫の目的地が見え、私の心の準備も今より整ったどこかのタイミングで、そこから追いかければいいのではないか。

今までの私なら、自分が主導で物事を進めなければ嫌だった。
隅から隅まで自分の意志が行き届いていないと納得できなかった。
でも今回はそれを手放してみるという決断をしたのだ。

一歩引いて全体を見る、ができるようになると自分の出さなくても良い面も客観的に判断できる。
我慢するのではなくバランスを取るって、こういうことなのか。

あれ、もしかしてこれって自分が欲しかったものじゃないか?
自分や、自分の大事なものをちゃんと大事にするっていうことなんじゃないのか?

――― あ、そうか、これが私の自分軸だ。


自分軸を見つけられたのは、何故?

家族を大事にしたい。
家族との関係を大事にしたい。
それから、やっぱり自分のことを大事にしたい。

我慢じゃなくて、妥協ともちょっと違う。
譲れる部分を譲り、助けられる部分は手を貸すこと。
助けてほしい時は「助けて」と素直に言えて、実際に助けてくれると信じること。

頭では理解していたつもりだったことが、心で実感できて、行動できた。

見つけたじゃないか、私の自分軸。
それも多分、幹の部分。

迷子なりに、目の前の、小手先の、インスタントな変化と思っていた事だけど、自分軸手帳に毎日積み上げてきた。
あちこちとフラフラしながらも、その時々の小さなことを積み上げてきた。
それがあったから自分の大事なことに気が付けた。

無駄じゃなかった。
つまみ食いばっかりだと思ってたこの2023年。
違うんだ、種まきできていたんだ。

自分軸の種が芽吹いたことに気付いた。
さて、この軸の芽、ここからどう育てよう?

これはまた来年のお話。

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※この記事は美穂さんによる「寄り添う添削」にて添削していただいたものです。

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