私の昭和歌謡11 天使の誘惑
ジュンちゃんのまねして脚を露出したミニスカートのセピアの私
黛ジュンは75歳。
あんなにはつらつとして、ミニスカートから健康な脚を露出していた女の子も歳をとる。私がオバアちゃんになっても不思議じゃないんだ。
♪ 私の唇に人さし指で くちづけしてあきらめた人 ♪
なかにし礼の詩は、さりげない。
「恋のハレルヤ」
♪ 愛されたくて 愛したんじゃない もえる想いを あなたに ぶっつけただけなの ♪ は、激しい想いなのに使う言葉が自然なのだ。
「雲にのりたい」
♪ どうして みんな恋しているんでしょう ♪ も、愛する人がいるのに一人になって遠くへ行きたい気持ちを本当にさらりと補作している。
「夕月」
♪ おしえてほしいの 涙のわけを ♪ と、始まる。失恋のうた。今でも愛しているけれど、別れるのは自分が悪いと思っている。
とっぴな言葉や難しい言葉を使わずに、よくも人の心を上手に伝えられるもんだなぁ、と、昭和の作詞家には思わず唸ってしまう。
これらのジュンちゃんのヒット曲の中で、一曲を選ぶとしたら、私はすぐに「天使の誘惑」を選ぶ。他の三曲は短調。この曲は長調(メジャー)なのだ。
幼くて淡い恋心の思い出を歌うには、長調じゃなくっちゃ。
作曲は鈴木邦彦。
私は別のことで彼を知っている。それはミュージックベル。この開発普及をした人だ。私は小さなオクターブのベルを持っている。色とりどりの可愛いハンドベル。
鈴木邦彦は85歳で今も元気である。
なかにし礼は3年前に82歳で亡くなった。
【参考資料】
天使の誘惑 鈴木邦彦作曲 なかにし礼作詞
雲にのりたい 鈴木邦彦作曲 なかにし礼補作
恋のハレルヤ 鈴木邦彦作曲 なかにし礼作詞
夕月 三木たかし(黛ジュン兄)作曲 なかにし礼作詞
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