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No62 食品衛生法改定 日本の味が消失

自民党員です。
今回は漬物屋の嫁からの文句です。

食品衛生法の改訂で失うものは大きいです。
経済成長のための規制緩和を、自民党は中曽根さんから言い続けていましたが、規制ばかりではありませんか!

主人は漬物製造問屋の3代目です。昔からの店です。先代までは、従業員は5人でしたが、今では主人がたった一人で経営している零細企業です。

売り上げが減ってきた時点で非課税業者になりました。手間暇かかるからいいよっていうことです。それが、インボイスが始まるというので、考えた結果、得意先があるので、課税業者になりインボイス登録をしました。

主人は、最初から帳簿は「クイックブックス」を使っていました。これは大変便利で、税率や免税などの設定が簡単に変更できるソフトでした。エクセルで使えて、USBで税理士に渡せます。

インボイスになっても、この帳簿は大変役に立ちました。日本では流行らなかったらしく途中で「弥生」とかに変わりましたが、これは使い勝手が悪く、当時購入したまま、今でも主人は重宝に使っています。

こうして一人で苦労してやりくりしている主人に、またもやハサップという課題が課せられました。

世の中には、店舗申請もしなかったりする輩がいるというのに、先祖代々この土地で商売をしている3代目は逃げることなどできません。

国の方針が決まりそうだとわかれば、準備万端整えます。

ハサップに必要なアプリを探しました。ダスキンが無料で配布しているものが一番良かったので、それを用いてスマホで、外来のw食品衛生管理をすることになりました。だって、税務署が配布してくれないんですから。

冷蔵庫の自動ロガーもAmazonで、中国製の千円ちょっとのものを購入しました。

さて。食品衛生法の改訂で、3代も続いた漬物屋でさえ、許可が必要になったんです。祖父の代は届出もいらない。父の代は届出だけ。なにしろ、漬物は保存食品なので、常識的に考えたら、勝手に作っても安全なのですから。

これだけ準備万端整えたら、県の検査には通りますよ!

これがコロナ禍で、主人が取り組んだことです。もう、商売をやめたほうがいい、なんて気持ちになります。

塩辛のイカも、葉唐辛子の若芽も、キャラブキの蕗も、原材料が入ってきません。廃業が相次ぎました。

ラッキョウは国産はとっくになくなり、あと5キロで完売、製造中止となります。現在は、わさび漬けだけが、名物製品となりました。それも、取引農家が廃業すれば、次は探しません。

代々続いた漬物屋でさえこの有様です。

まして農家の老夫婦が片手間に美味しい漬物を作って、小遣い稼ぎに売るなんてことは、絶対許されない。どこが不衛生でしょうか?

海外からはゆるゆるの規制で輸入するくせに、日本人に対してだけ、この厳しい規制は、もしかして日本の伝統を潰したいということでしょうか。

よく考えれば、食中毒を心配して?だったら、出たところで、消費者と製造者が争えばいいのです。何も、根こそぎ無くすことはないでしょう。

SDGsやLGBTで多様性、多様性という割には、日本人のやる気をなくすことばかりする。

私は、大企業と同じような、インボイスやハサップをやっている主人を見ていると、滑稽でかわいそうで、労わりたくなります(笑)

主人は「もう、な。日本人は輸入物だけ食べてりゃいいんだ。そういうことじゃねえか。」と言います。

総理は、漬物は食べますか。

米飯は日本人を作る根本です。その側には、いつも漬物があります。その漬物が、この食品衛生法改定で半分は失われるでしょう。



【参考資料】


【前回の記事】




「台所からひとこと」投稿にあたって

安倍晋三暗殺のあと、悲しんでばかりいてはいけない。何かできないか考えました。そして一周忌まで「キッシーへの手紙」(官邸メール)を書くことにしました。この「台所からひとこと」は、その続きです。せめてキッシーが総理の間は、官邸メールを送ることが供養と決めました。

思い切ってnoteとXにも投稿しています。

これは素人の意見です。そして60代の主婦がこんなことを考えていると知ってほしいのです。


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