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パクリ?オマージュ?キャッチコピーはどこまでコピーしていいの?

こんにちは。
「映画は、本当のことを言う嘘だ。」というキャッチコピーが好きな長谷川です。

あなたは、下のキャッチコピーを見てパクリだと思いますか?


上のコピーは先に出た順に並べてますが、先に考えた人は「私が書いたコピーパクられた!」と思うかもしれません。でも、「新しく」と「◯◯らしく」のダジャレって誰でも思いつきますし、浜崎あゆみさんがもっと前に書いて歌ってます。

あたーらしく♪

わーたしらーしく♪

あなたらーしく♪


これはまんま一緒ですね。

キャッチコピーで、単語やネタがカブるのは、しょうがない部分もあるのではないかと思ってます。

このかわいいポスターで使われてる「SNS」と「SOS」ネタは、ボクも考えたことがあります。



でも、お題がちがいますし、SNSとSOSが似てるなって誰でも思いつきますね。ググったら出てきます。


別のケース


これよりまえに #世界を変えない名言集 という言葉を考えました。

「世界を変える」というよくあるフレーズをいじってるところがポイントだと思いますが、これもよく使われる手法ですし、考えたときに、リリー・フランキーさんの本の『誰も知らない名言集』という言葉が頭にありました。


このアルファベットネタも、思いついてる人はいっぱいいると思います。


(スマホのフリック入力で「GHI」が1つのボタンになるのは、この映像の監督が発見したのですが、これはなかなか気づける人いなさそう)


めちゃめちゃ好きなキャッチコピーで、

というのがあるのですが、それを知ったうえで、こういうコピーを書いたことがあります。

"しょせん"って言葉がとっても好きで、この映画館のコピーでも入れたほうがいいなと思って入れました。ちなみに「恋人は、しょせん素人です。」を書かれたコピーライターの方には、コピーの賞で票を入れてもらい、これってパクリになるんですかねって聞いてみたら「これは別にいいでしょ」とおっしゃってました。

「新作DVDは映画館の旧作」ってネタも、わりと誰でも思いつくと思います。コピーライターって、クリエイティブだとか、0から1をつくる人と思われがちなのですが、まずは、誰でも思いつけることを粘り強く考えるのが仕事だと思ってます。だから「それオレも考えたことあります」と言われても、そりゃそーだとしか思いません。

コピーライターの仕事で大事MANブラザーズなのは、コピーを書く力よりも、コピーを通す力とか、打ち合わせでの言葉のやりとりとか、相手の課題を発見することとか、政治に負けないこととか、課題から逃げ出さないことか、想像力を信じぬくことのほうだと思います。それができないと、お金を稼ぐことはできないでしょう。

「キャッチコピーのパクリ問題」はいつか話題になる気がします。ボクはインターネット上に大量にコピーを出しているので、ターゲットになりやすそうです。「そうだテンガでいこう」とか、コピーのパロディをやることも多いですし。

似たキャッチコピーは、これからも出ると思います。格安スマホのmineoが

こういうコピーをCMでも使ってましたが、日本郵政はかつて「あたらしいふつうをつくる」というコピーを使ってました。これはまんま一緒ですが、パクったわけではなく、郵政のコピーを知らなかっただけなのだと思います。

この記事の最初に「映画は、本当のことを言う嘘だ。」というコピーをあげましたが、ボクはこの言葉を見たとき「芸術とは真実を悟らせてくれる嘘である」というピカソの言葉と似てると思いました。でも「パクリだ!」って言わなくてもよいと思います。いろんな人がいろんな言葉を残してますし、毎日たくさんの言葉がつぶやかれてるのですから、どこかで単語選びやレトリックが似てしまうのはしょうがない・・・(と思ってほしいデス)。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ」とジェームズウェブヤングは、ウェブのない時代から言ってましたが、言葉なんて、単語の組み合わせでしかありません。

書き手側にできるのは、とりあえず、元ネタを考えた人の顔を見れなくなることはやらないことと、いろいろなネタや言葉を知っておこうと努力することだと思います。

もし「考えたキャッチコピーに似た言葉あるかな?」と気になったら連絡してください。脳内を検索してお応えします。「キャッチコピー保険」です。

もしコピーを書いてみたいという方がいたら、コピーのサークルやってるので入ってみてください。
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