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新しい世界にこんにちは。 #NEWWORLD2020

たかだか4ヶ月前に2020年を迎えた時、いったい誰がこんな世界を予想できただろう。廃墟みたいな渋谷の夜。誰もいない静かなオフィス。全てが変わってしまった。

世界がこれだけ変わったんだから、正気でいられるわけがない。ふわふわした気分なのは、きっと僕だけじゃないと思う。この1ヶ月は、現実を受け入れるのに必死だった。

そして同時に、とてつもなく大きな無力感がやってきた。

自分の社会人人生の中で、これほど無力感を覚えたのははじめてのことだった。3.11の震災のころはまだ社会人3年目だった。この仕事を11年もつづけてきた今だからこそ、ショックは大きかった。ああ、自分はこれほどまでに無力だったのか。11年もいったい俺は何をやっていたのか。(くれぐれも伝えたいのが広告が無力なのではなく、俺が無力だったという話だ)

GOの三浦さんは #想像力で世界を救え というスローガンで企画をいち早く動き様々な人を巻き込んでコンテンツを作っていた。龍崎翔子さんはホテルというプラットフォームを活かしてできることをいくつもいくつも形にしていた。高木新平ひきいるNEWPEACEが携わった仕事ではガリバーが1万台を無償提供するというものもあった。CHOCOLATEの栗林もいち早く劇団テレワークを立ち上げていた。たくさんの人がクラウドファンディングを立ち上げ、多くの人が多額の募金をしている。

自分はいったい何をしていたのだろう? そんな無力感からくる絶望により体調不良に陥っていて、また絶望しの悪循環。

そんなときにホットリンクCMOの飯髙さんから連絡をもらった。「来週、オンラインカンファレンスやることを昨日決めたんですけど出てくれませんか?」と。それはもちろんOKとして「デザインとかやっていいですか?」と申しでた。「もちろんです」と飯髙さんが言ってくれた。そんなわけで、名前とロゴとコピーをつくった。


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名前はぐるぐる回った結果 NEWWORLD にした。新しい世界。コピーも殴り書きだ。

でもこの名前とコピーを考えたことで、僕は自分自身がとても救われたことに気が付いた。アウトプットを作ることに救いがあるのはもちろんだが、自分自身の答えが見つかったことが大きかったのだと思う。

そう、世界は変わってしまったのだ。私たちは、今、新しい世界に立っている。それをまず認めることができた。当たり前のようできっとそれは簡単なことではない。世界が変わってしまったことを、人は簡単に受け入れられない。

古き常識は通用しなくなり、新しい発想が求められている。悪しき慣習は必要となくなり、新しい価値が求められている。だからこそ、私たちには為すべきことがある。みんなが持つ知恵とか愛とか情熱を、いま使わずしていつ使うのか。そんな風に考えたら自分自身がワクワクしてきた。

もちろん悲しいこともたくさんある。でも悲観してばかりいてもしかたがない。世界は先に変わってしまったのだから。どれだけ叫んでも、どれだけ悲しんでも、世界はもとには戻ってくれない。私たちのほうが変わっていくしかない。

もちろんいろんな人がいる。環境も速度もひとそれぞれだ。変わらなくちゃいけないけれど、焦る必要はない。今は気持ちを落ち着けつつ、冷静になりつつ、新しい世界に期待を持てればいいと思う。

「世界は変わった。私たちは変われるか。」

このコピーは疑問形になっているが、答えはもちろん決まっている。変われるし、変わらなくちゃいけない。新しい生き方を。新しい働き方を。新しいアイデアを携えて、みんなで新しい世界へ。 #NEWWORLD2020 のイベントでは、みんなでそんな明るい未来の話ができたらいいなと思う。

NEWWORLD2020

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