文化する社会へ。

「文化する」という言葉は普通に使われる言葉ではありません。勝手につくった造語に近いものです。しかし「進化する」という言葉があるように「文化する」という言葉があってもいいのではないか、と思うのです。さらに言えば、これから先の日本において「文化する」という概念はとても重要になると、これまた勝手に考えています。

ここでいう「文化する」の対義は、あえて「進化する」としています。「進化」とは、「経済的な発展」や「技術的な進歩」や「物質的な成長」といった「狭義の進化」をさします。それは疑う余地もなく、社会を豊かにしてきたし、これから先もずっと追い求めていくべきものです。

加えて、文化とは「人をより人らしくするもの」です。具体的にすれば、文学であり、音楽であり、料理であり、アートであり、スポーツであり、宗教がそれにあたります。文化は、人の精神を癒し、高揚させ、成長させてくれる、大切なものです。

テクノロジーの進化も、文学のような文化も、結局のところ、人の豊かな暮らしのためにあるものです。言ってしまえば「人を救う」ために人はそれを求めてきました。テクノロジーの進化は、物理的に人を救います。それに比べ、文学のような文化は、精神的に人を救います。

この数十年、世界は凄まじい速度で進化してきました。テクノロジーが普及し、医療が発展し、交通事故などの死亡事故は格段に減りました。それは本当に、疑う余地なく、素晴らしいことです。しかしながら「進化する」だけでは、どうやら「人の幸せ」まで辿りつけないということが、見え隠れしてきてしまったように思います。

極端に言えば、進化の先に、文化があります。シンプルに言えば、文化は「個」を救うために存在しています。本当に絶望した心を救ってくれるのは、家族や友人ではなく、過去に誰かが残した言葉やメロディーや物語だったりするものです。そのために(今を生きる人の精神を救うために)、人類は太古から物語や音楽というあたたかい火を絶やさずに紡いできました。

僕はいま33才で、もうすぐ34才になります。会社を経営し、これからも会社を育てていきたいと思います。同時に「文化していく社会」をつくることが、個人としても会社としても、使命なのだと、この文章を自分で胸に刻み、挑戦していきたいと思います。

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